年収180万円程度の日本人 資本家の側に回るという説について

人工知能(AI)の発展で格差社会が加速し、それと同時に先進国と新興国の労働者の所得は低い方に収斂します。

先進国では中間層が消滅し、多くの世帯が年収180万円程度の新下流層になります。

新興国で年収180万円程度の層が圧倒的な数で増加していきますので、グローバル企業は先進国の市場を捨てて新興国の労働者を相手に利益を積み上げることができます。その結果、先進国の労働者は疲弊し、グローバル企業の資本家はますます潤うことになります。

で、こうなります。

「結論として世の中は新下流層という新しい階級と、資本家階級に二分化されるようになります。」


資本家側に回る


さて、冒頭のストーリーは東洋経済の「年収180万円程度の日本人が『激増』する未来」の要約です。[外部記事]

元記事は「新下流層という新しい階級と、資本家階級に二分化されるようになる」と説きます。格差拡大の話は下流層と資本家層という「階級」の話になりやすいですね。一種の煽りかなと思えますが。

さて、階級が二分化される。ではどうしたらいいか。

そこで元記事の筆者はこう言います。

「考えられる唯一の最適解は、資本家の側に回るということです。」

ん?


唯一の最適解


もう少し引用します。

例えばアメリカ株全体に分散投資した投資信託のような商品です。これを買うことで、わたしたちは資本家の側に回り、グローバル企業の成長の利益を得ることができるようになります。つまりこれからの未来において資本家と労働者の間の格差が広がるのであれば、手持ちの資金を資本家の側に投資をすることが大切なのです。


唯一の最適解は米国株の投信を買うということ・・・だそうです。

これには大いに疑問です。

投信を買うこと = 資本家の側に回ること

でしょうか。

企業に勤めて賃金で生活する人は労働者ですね。賃金の一部を投資に回しても「資本家の側に回る」ことにはならないと思うんです。


思うこと


元記事は労働者階級と資本家階級で二分化しています。

労働者階級はこの先ヤバい。下流まっしぐら。
資本家階級はこの先バラ色。グローバルな経済成長を謳歌できる。

だから投信を買って資本家階級にクラスチェンジ!

という記事です。

労働者階級と資本家階級の二分化で問題を単純化すると分かりやすいです。その上で唯一の最適解と言われると、そうかなと思えるかもしれません。

でも、格差や階級の問題はそんなに単純化できるものではありませんし、最適解は一つとは限りません。

分かりやすい唯一の答え。

そういうものは私はちょっと警戒的に読んでしまいます。

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