インデックスファンドの実質コストと隠れたコストについて

三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングがありました。

私にもお誘いは来てました。いやー、私も投信ブロガーとして三菱UFJ国際投信さんに認められたってことですね。うれしいことです。

ただ残念ながら都合が合いませんでした。

で、ミーティングの様子がQUICK資産運用研究所のサイトに載っていました。[外部記事]

そこで気になったのがインデックスファンドのコストの話しです。


重要なポイント


重要なポイントを引用します。

運用報告書に開示されている売買委託手数料には証券会社と相対売買(バスケット取引)する際のコストは含まれない。このコストは約定価格に上乗せされる。バスケット取引はインデックス運用で多用されているため、運用報告書には「隠れコスト」のすべてが開示されるとは限らない。運用報告書に開示されたデータだけで実質コストの大小を比較すると、ミスリーディングになることが少なくない。


これ、どういう意味か分かりますか?

分かる人には分かるけど、馴染みのない人にはピンと来ないと思います。おせっかいですがちょっと補足説明します。

投信コストで分かりやすいのは
1. 販売手数料
2. 信託報酬

ですね。

それ以外に見えにくいストとして、ファンドが株式などを売買するときの売買コストがあります。ファンドの運用報告書には「売買委託手数料」として載ります。

ただし、すべての取引が対象となるわけではありません。

ん?


売買委託手数料


売買委託手数料が発生するのは「委託取引」の場合です。一般的な株式売買はこちらです。

一方、「委託取引でない」取引もあります。それが「相対取引」です。大口の取引にはこちらがよく使われります。日経インデックスファンドが、225銘柄を丸ごと証券会社から買うような場合です。

相対取引の場合、「売買委託手数料」は発生しません。なのでファンドの運用報告書にも載りません。

で、売買委託手数料が発生しないということは、コストがかからないってこと?

と思うかもしれませんが、コストはしっかりと発生します。

コストは「約定価格に上乗せされる」形です。


どういうことか?


たとえば100万円の株式を買います。

1. 委託取引で購入のケース

100万円+委託手数料1万円、合計101万円で購入

簿価:100万円
コスト:1万円

2. 相対取引で購入のケース

101万円で購入

簿価:101万円
コスト:0万円

こうなります。

これが元記事にある、「相対売買(バスケット取引)する際のコストは含まれない。このコストは約定価格に上乗せされる」の意味です。

なお、債券の取引も相対取引です。なので債券ファンドには「売買委託手数料」は(まず)ありません。ちなみにトルコ債券ファンドを例にすると、売買委託手数料は運用報告書に登場しません。[参考]

でも実際には、実質的なコストが価格に上乗せされているんですよね。


思うこと


投資にコストは大事。

よく言われることです。

とはいえ、見えるコストは一部でしかありません。バスケット取引(相対取引)を含めたコストは把握できません。しかも債券や為替のような相対取引の場合、価格とコストを分離するのも難しいです。

なので運用報告書の委託手数料はあくまで目安に過ぎません。

ファンド間の比較には使わないほうがいいですね。

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