個人年金保険の利回り計算について

保険は必要な人が必要なだけ加入するのがいいと思ってます。

世の中にはいろんな保険があります。中には入らない方がいい保険もあるでしょうし、入った方がいい保険もあるでしょう。入る必要がない保険もあります。

ケースバイケースで判断すべきですね。


FPと保険


東洋経済オンラインの「47歳『貯金ゼロ女医シングルマザー』の苦悩」という記事を読みました。[外部記事]

筆者はファイナンシャルプランナーの岩城みずほ氏です。

多くのFPは中庸だと思いますが、中にはとにかく保険を勧める人と、とにかく保険を批判する人がいる気がします。

本来、保険は必要性と効果をケースバイケースで判断すべきだと思うのですが、保険の販売手数料が手厚いのでアドバイザー業務を歪めている感じがします。手数料のために保険を勧める人もいれば、その反動で保険にアレルギーを持つ人もいる感じです。

まあちょっと脱線。


気になった箇所


さて、本題。今日読んだ記事で気になった点を引用します。

個人年金保険です。

保険料払込期間10年
払込保険料総額は480万円
71歳から15年間、総額約629万6000円の年金が受け取れます。

10年間拠出して、15年間据え置き期間があって、その後の15年間で年金で受給する40年間の保険です。

この保険に対して、元記事には「おカネの置き場所としては、かなり損なところ」とあります。

引用します。

契約からおカネが最後に戻ってくる86歳までの40年間の年利回りにすると0.78%です。しかもよく見ると、支払う年間保険料48万円から、コストとして年6万0240円も手数料で差し引かれ、実際に運用に回っているおカネは41万9800円ほどですので、おカネの置き場所としては、かなり損なところですね。


さて、どうでしょう。


手数料は高いけど・・・


かなり損かな。私の考えはちょっと違います。

まず、元記事のサブタイトル「預けたおカネの一部は手数料で『消失』」という表現は、若干ミスリードな気がします。

まあ確かにコストとしては高いと思いますが、金融商品の損得は、拠出したお金と戻って来るお金の関係で考えるのがスッキリします。

つまり480万の拠出に対して、総額約629万6000円の受け取りの関係です。

で、その利回り。

元記事にあった計算はちょっと違う気がします。


利回り0.78%?


元記事には「40年間の年利回りにすると0.78%」とあります。

ただ、これは拠出と受け取りを一時金で計算しているようです。

拠出:480万
受け取り:629万6000円
期間:40年

629.6 / 480 -1 で40年間での増加率を計算して31.25%
それを単純に40年で割って

年利回り0.78%

でもこれって毎月(毎年)の拠出と受け取りのキャシュフローに合ってません。


毎月拠出、毎月受け取り


実際の利回りはどうなのか、計算しました。

毎月4万円で10年間払って480万円
15年据え置いて
15年かけて毎月34,978円(15年で629万6000円)の受け取り

というお金の動きを想定して利回りを計算しました。

すると

年利回り0.99%

ちょっとした違いのように思えるかもしれませんが、超長期間での複利計算なので意外とその差は大きいです。


思うこと


保険商品は計算が面倒です。

元記事には「保険と預金の利回りを比べるのは間違っていますよ」とあります。この点は一部同意です。

単純に比較はできないです。

ただ、「おカネの置き場所としては、かなり損なところ」と断じるなら、少なくとも、キャッシュフローの発生に合わせて利回りを計算しないとミスリードな気がします

記事からの限られた情報ですが、480万の拠出に対して、総額約629万6000円の受け取り。40年なら、まあ「かなり損」とまでは言えない気がします。

そんなにダメ出しするようなものかな・・・

というのが率直な思いです。

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