たくさんのことを知っている人は、知識を頼ってしまい、自分で考えることをしないという話しです。確かにそういう面はあるのかもしれません。ただ、知識と思考ってそういう関係かなと疑問も感じます。
今回は、学ぶことと考えることについて
今日読んだ記事
今日読んだのは「94歳が断言"読書が役立つのは30代まで"」という記事です。[外部記事]
お茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古氏へのインタビュー記事です。
もっと自然に、楽しく、面白く生きることを考えよう、という趣旨は大賛成です。40歳を過ぎたら本に頼らず、自分で考えることが必要という意見もなるほどと思います。
総論賛成。でもちょっと気になる点を引用します。
だいたい、勉強といえば本を読むことだと思っていること自体が大間違い。知的な活動の根本は記憶によって得られる知識ではありません。習得した知識が役立つのはせいぜい30代まで。40代ともなれば知識だけではダメです。知性を働かせなくては。
知識と思考力は反比例します。知識が多い人ほど考えない。知識を自分のもののように使っていると、物マネ癖がついてしまいます。若いときは知識を蓄えることも大事ですが、知識は10年も経てば必ず古くなる。
さて、どうでしょう。
学而不思則罔 思而不学則殆
知識と思考の関係は、どちらかが優越するものではなく、お互いに補完するものだと思います。
論語にあるように、学ぶだけで、自分なりに考えることをしないと、知識は表面的なものに留まります。また、自分で考えるだけで、人や書物から学ぼうとしなければ、考えが偏狭に陥ってしまいます。
学ぶこと、考えること。
その両方がバランスよく保たれるのが大事ですね。
ちょっと余談
知識 × 思考力 = 知的な活動の大きさ
とします。
ゲームのキャラに能力を割り振るように、知識と思考力にそれぞれ能力を割り振ることができるとします。10ポイントあります。
そのとき
1と9で割り振るなら、知的な活動力は9
5と5で割り振るなら、知的な活動力は25で最大となります。
もちろん、0と10で割り振るならゼロです。
あくまでお遊びですけど、こういう考え方も面白いですよね。
逆説的ですが
若いころは学ぶことに精一杯で、考えが及ばない状況に傾きやすく、年を取ると学ぶことが億劫になり、それまでの考えで凝り固まってしまうように思います。
なので、逆説的ですが、40代以降こそ本を読むべきですし、人から謙虚に教わるべきだと思います。もっとも、無理してやると疲れるので自然体でですけど。
学ぶことと考えること。
いまの自分はどっちに傾いているのかな。
そういえば、最近、本を読んでないです。(^^;
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