いや、その比較はおかしい

比較の仕方がどうかなーと思う記事がありました。

積立NISAに関する連載記事で、「つみたてNISAで投資する投信選びのポイントは『コスト』 」という記事です。[外部記事]

元記事では、コストが運用成績に与える影響は非常に大きいとして、「コストは特に重視すべきポイントとなります」と述べています。

結論の根拠として、信託報酬年0.5%と1.5%の違いを示しているのですが・・・

「いや、その比較はおかしい」と言えるものです。


元記事の内容


ファンドAとファンドBがあります。

コスト控除前の運用利回りはどちらも年3.5%

ファンドA:信託報酬が0.5% (ネットの利回り年3.0%)
ファンドB:信託報酬が1.5% (ネットの利回り年2.0%)

それぞれのファンドで100万円を30年間運用した場合

ファンドA:242万7000円
ファンドB:181万1000円

その差、61万5900円

として複利効果の差を図で示し、コストが大事と述べるのですが・・・

これって、比較の仕方がおかしいですよね。


なんで一括投資の30年で複利効果?


積立NISAの話をしているのに、

1. 投資期間30年の差で示すのは違和感あります。
2. 一括投資での差を示しているのも不思議です。
3. 利回りが一定とした複利効果を示すことも疑問です。

少なくともこの3点において、比較の仕方がフェアでないと思えます。

今回、1と3のポイントはあまり取り上げません、2を考えます。


私ならこう比較する


積立NISAの話なので、一括投資を想定した比較はおかしいです。

では、どうしたらいいか。

積立投資を想定して比較すればいいですよね。

一括で100万円投資ではなく、30年間の積立投資です。その他の条件は元記事と同じにします。

毎年、33,333円を投資します。30年の総投資額は100万円になります。月払いでなく年払いにするのは計算の手間を考えてのことです。

結果、30年後の資産額。カッコ内は一括の場合

ファンドA:163万3000円 (242万7000円)
ファンドB:137万000円 (181万1000円)
差額: 25万4000円 (61万6000円)

一括ならファンドAとBの差は62万円ほどありましたが、積立投資の場合は25万円ほどです。


矛盾する点


利回りを一定とした複利効果を示すことに少し触れます。

積立投資を勧める人はドルコスト平均法のメリットを説きます。上がったら少なく、下がったら多く買えるというやつです。元記事の連載にもボラティリティの高い局面がメリットになると読める回がありました。

積立投資のメリットとして相場の上下の動きを述べる一方で、コストの影響を語るときにボラティリティの無い複利効果を持ち出すのは、なんかスッキリしません。

矛盾を感じてしまいます。


補記


同じ指数を参照するインデックスファンドのように、ほぼ同じ動きをするファンドがあって、そのファンド同士の比較ならコストが低い方がいいです。それに一般論としてコストは低い方がいいです。

ただ、参照する指数が違うインデックスファンドの場合、積立投資は投資期間中の基準価額の動きで投資成果が変わるため、コストの低いファンドを選んだらいいとは限らないです。

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3855:

そうですよね。
裁量労働制での間違ったデータ引用比較と同じですよね。間違ったのではなく、ワザと間違えたと確信します。会社の仕事でもそのような事があります。

2018.03.04 09:27 窓際おじさん #y8rAZL2A URL[EDIT]
3856:

※3855:窓際おじさんさん
コメントありがとうございます。
結論ありきのデータ引用ですね。
引用した元記事は為にする議論、為にするデータ引用なのかなと感じました。

2018.03.04 17:06 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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