年金だけでは毎月5万4000円も足りない!? の記事に思うこと

いやぁ・・・、なんだかいろんな意味でおかしな記事を見かけました。

「本と電子書籍に関するニュースを毎日掲載している」というサイトなんですけど、掲載しているのは「ニュース」じゃなくて「広告」のようです。

しかもいくつかツッコミどころがありそうな・・・


年金だけでは毎月5万4000円も足りない理由


「年金だけでは毎月5万4000円も足りない!? 老後資金1000万円を貯める投資術」という記事です。[外部記事]

気になるところを引用します。

年金だけでは毎月の生活費が5万4000円も足りなくなるという。なぜなら現在の公的年金制度は、寿命が男性約65歳、女性約70歳だった1960年代前半に作られたものだから。しかし医療環境の進歩で平均寿命は年々延びており、2045年には100歳を超えるという試算も。そのため、老後は確実にお金が足りなくなることがデータからもわかっている。


ん?


平均寿命と余命の関係


生活費が足りなくなる。「なぜなら現在の公的年金制度は、寿命が男性約65歳、女性約70歳だった1960年代前半に作られたものだから」という根拠について。

そのまま素直には受け入れにくいです。

1960年代は乳児死亡率が今とは違うからです。

平均寿命が延びているのは、医療の発達で「長く生きるようになった」という面もありますが、「乳幼児が死亡する率が減った」という要素も影響しています。

なので単純に寿命(平均寿命)では語れないですね。

本来なら年金受給年齢からの余命で語るのがいいはずです。

それに制度ができたのが1960年代でも、それ以降ずっと同じ制度ではなく、予定利率などは見直されています。1960年代の平均寿命をそのまま使って今の年金が計算されているわけじゃないです。

なんだかミスリードを誘う内容だなと思います。


雑誌の紹介なので


雑誌の紹介なので紹介文の内容をあれこれ言ってもしょうがないかもしれませんね。

本来なら元記事が紹介している雑誌を読めばいいのでしょうが、紹介文と表紙の見出しを見る限り、読んでもそれほど有益とは思えません。読んでないのに判断して申し訳ないのですが。

雑誌の表紙で積立NISAに関しては「金融庁が認めた・・・」となってます。

金融庁が積立NISAを主導しているのは明らかですが、金融庁の名前がいいようにビジネスに使われちゃってるなという気もします。ある意味では金融庁の剛腕の副作用でしょうね。

「iDeCoに定期預金で利回り30%」という見出しは、所得控除の効果を利回りとみなしているんでしょうけど、こういうセンセーショナルな見出しはいいのかなと疑問を持ってしまいます。


思うこと


元記事はiDeCoやNISAを紹介したうえで、積立投資を勧めて「今から老後資金をコツコツと貯めてみてはいかがだろうか?」と締めくくってます。

文脈としてリスク資産への積立投資と読めるので、「貯めてみてはいかがだろうか?」はおかしいでしょう。投資なのに、預金のような貯めるという言葉を用いるのは気になります。

投資を勧めるにしては、途中のロジックも最後の絞めもいい加減だなと感じます。

年金の不安を煽って、リスクを軽視して積立投資を勧めるのは、中長期的に日本の投資文化にいい影響を与えないと思うんです。

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