ボラティリティ 280%の想定は非現実的

ドルコスト平均法のメリットを伝えるためとはいえ、もう少し現実的な想定にすればいいのにと思います。

「投資が怖くなくなる、『積み立て投資』の仕組みとは?」という記事です。[外部記事]

「相場が乱高下するような場面でも心穏やかに投資を継続できるようになる」として、乱高下でも大丈夫な例を出すのですが、例が極端すぎて違和感を持ちます。

今回は、シミュレーションの現実味について


相場の動き


画像を引用します。

img_704cf6ee9d1240f068e902fa5fe40a3d268716.jpg

この例では平均取得コストが8,810円になります。

図の最後の基準価額は16,000円なのですごいリターンですね。しかもたった5ヶ月で。


ドルコストをもう少し現実的に考えると


限られた紙面なので複数のケースは載せられないのかもしれません。

でも、値動きによってはドルコスト平均法でも失敗するケースはあります。スタートして上昇して高値圏が続く場合です。高いときは口数を「少なく買う」とはいえ、高原状態が長引けば高値で購入した分の蓄積は大きくなります。

たとえば3年なら36カ月分、5年なら60か月分の積み上がりです。

相場が調整たとしても、それまでに購入した36分の1、60分の1の影響で平均取得単価が下がっていくに過ぎません。

ドルコスト平均法で取得単価が引き下がってメリットを感じるためには、逆説的ですが、それなりの期間、相場が沈んでいる必要があります。それなりに苦しい時期ですね。

引用した図のように、「大きく上下して、結果として今が一番高値」というのは、たくさんの可能性がある相場の動きの中の、ほんの一例です。しかも現実味の乏しい一例と言えます。


そんなに都合よく相場は動かない


想定している相場の動きは、単月で10,000円が5,000円になったり、5,000円が12,500円になったりします。今日のタイトルの280%は、この動きの年率ボラティリティです。

1カ月で半値になって、そこから2.5倍になる投信ってどう考えても現実味に乏しいです。説明用の特殊な例なんでしょうけど、もう少し現実に近づけて説明すべきですね。

相場はこんなに都合よく動きませんから。

「投資が怖くなくなる」と題するにはちょっと不誠実と思います。


投資の恐怖心を取り除くには


投資には危険がつきものです。

だからこそちゃんとリスクを理解するのがいいと思うんです。

本来、危険なのに「ドルコストなら危険が少ないよ」とか「短気はゼロサムだけど長期投資なら大丈夫だよ」とか、危険と向き合わないように説明するのはちょっと違う気がします。

投資は危険なんだから、なるべく多面的に危険と向き合おうよ。

って私は思います。

本来100の危険があるのに10と過小評価して取り組むより、100は100として理解しようとして、その上で投資する方が上手くいかないときに納得しやすいと思うんです。


あともう一つ


引用元記事で気になるのは、都合のいい相場の動きもそうなんですけど、あと一つにドルコストのメリットを短期的な相場の動きで説明することです。

ドルコストって、1カ月単位の値動きでメリットを生じるものではなく、数年単位の取り組みでジワジワ効いてくるもの

だと思うんです。

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