ファイナンシャル・ジェロントロジーと毎月分配型投信

ファイナンシャル・ジェロントロジーという聞きなれない言葉があります。

じぇろんとろじー?

英語では「gerontology」です。意味を調べたところ、社会、文化、心理、認知、生態といった側面から加齢を研究する学問とありました。高齢者に対する医療とは別の分野だそうです。(参照

で、ファイナンシャル・ジェロントロジーは「金融老年学」と訳されるようです。

今回は、金融庁の政策と、高齢者の投資と毎月分配型投信について


金融庁の政策


「金融庁、現役世代から高齢者の資産運用にシフト」という記事がありました。[外部記事]

記事は「当局はこれまで現役層を『貯蓄から資産形成へ』誘導する取り組みを金融機関に働きかけてきたが・・・」まで読めます。

その後は

「積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の導入で現役層の対応は一段落したと判断し、「次の課題に挙がったのが高齢者向けの金融サービス」(金融庁中堅幹部)だ。」


と続きます。

ん・・・

一段落したんだ。

政策の効果を計測するのはこれからだと思うんですけどね。

「つみたてNISA」が現役層に受け入れられるか、それをフォローアップしないと政策の効果は測れないと思うんです。受け入れられる制度なのか、制度の設計者が意図したように「貯蓄から資産形成へ」が行われるか、行われないとしたら制度のどこに問題があるのか・・・

これらを検証して、必要があれば制度を見直して、国民本位の政策を進めるのが金融庁のお仕事ですよね。

現状は一段落で、この先、検証していくのだと思いますが。


さて、高齢者


金融庁は高齢者向けの金融サービスを課題として挙げているそうです。

現状は、適合性の原則や判断力を考慮して、75歳以上の高齢者には金融商品が販売しにくくなっています。その状況に対して金融庁は「顧客を年齢だけで区切らず、高齢者一人ひとりの認知能力の有無で測れないか」と検討を始めたとのこと。

年齢で区切らないのは賛成です。

で、高齢者と金融商品の関係で金融庁が注目するのが、「ファイナンシャル・ジェロントロジー」(金融老年学)だそうです。

元記事には「金融老年学」の先行研究やこれまでの研究成果、知見など、具体的なことは書かれていません。「ファイナンシャル・ジェロントロジー」というキーワードだけです。

高齢者が金融商品(投資)とどう向き合うか。

これからの研究なんでしょうね。


議論の余地あること


元記事には、高齢者の金融資産の運用と取り崩しについて興味深いことが書かれていました。

鍵つきの部分なので気が引けますが、重要なポイントなので引用します。

毎月分配型投資信託を活用するのも手かもしれない。毎月分配金型は分配金を出すために元本を取り崩すケースもあると非難されるが、これから資産形成する現役世代ならともかく、高齢者が納得して元本の一部を受け取るならば問題は少ないのでは。分配金を運用成果と誤解させるような説明を控えて提案すれば、運用しながら取り崩す商品として利用価値がある。今後の議論次第では、毎月分配型が再び脚光を浴びる可能性も出てくる。


さて、どうでしょう。

毎月分配型の投信は永遠のテーマですね。


思うこと


私は、毎月分配型という仕組み自体はありだと思っています。

分配金の水準とコスト次第では将来的に投資するかもしれません。低コストのインデックスファンドを、そこそこの分配水準で毎月分配に仕立てるイメージです。

販売する側は儲からないから取り組まないかもしれません。

とはいえ私が70代になったとき、低コストのグローバル株式や日本株のファンド、あるいはシンプルなバランス型ファンドで年5~6%の分配があれば、投資しながら取り崩せるツールとして検討するでしょう。

お!

今月も分配があった

と喜んで、人生の最終版では細かなことは考えず、そのお金でちょっとした甘いものでも楽しめたらいいなーと思います。

甘いものとちょっと濃い目のコーヒー。(^^)

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