カテゴリ:読書感想文 の記事一覧

アラジンと魔法のランプ アラジンは中国人?

アラビアンナイトの本を読んでます。

意外な発見があって面白いです。

アラビアンナイト(千夜一夜物語)には有名な話も多く、「アラジンと魔法のランプ」、「シンドバッドの冒険」、「アリババと40人の盗賊」などがあります。

ところが、オリジナルのアラビア語版は282の話しかなく、これら有名な話は入っていないそうです。

ちなみにアラビアンナイトは、サーサーン朝ペルシア(226年 - 651年)時代に生まれました。日本だと弥生時代、卑弥呼の没年(248年)から、飛鳥時代、646年の大化の改新あたりに重なります。


アラジンと魔法のランプ


当初版には登場しないアラジンですが、まあそれはそれとして話を進めましょう。

いま読んでいる本では

「今は昔、中国のある町にアラジンという少年がいた。父親のムスタファは仕立屋をしていたが、息子のアラジンは遊んでばかりで、一向に家業を継ごうとはしない」

というところからスタートします。

で、アラジンに魔法使いが近づく様子を描いた挿絵

936_araddin_01.png
(本から引用)

なにかとエキゾチックな風景ですね。

私が思っているアラジンとイメージがだいぶ違います。

それに、魔法使いの履いているのは下駄でしょうか。(´゚д゚`)


挿絵を見ているだけでも


今回読んでいるのは挿絵が豊富な本です。

もうひとつ挿絵をご紹介します。

936_araddin_02.png
(本から引用)

幻想的な挿絵ですね。

オリエンタリズムに憧れを持つ西洋人が描いた挿絵だから、幻想的で異国情緒満載なのかもしれません。

読んでも見ても楽しめる本です。


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ヒアリと、よく分からないものへのリスクの見積もりについて

連日「ヒアリ」がニュースになってますね。

特定外来生物なので日本の生態系への影響は心配です。ただ、人に対する危険性という点では、それほど恐れることもないように思えます。

今回は、リスクの見積もりについての読書感想文です。


リスクに関する本


今回取り上げるのは「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法」です。

著者はゲルト・ギーゲレンツァー(Gerd Gigerenzer)氏。

意思決定における限定合理性やヒューリスティックを専門とする心理学者です。リスク評価やベイズ推定などを取り扱っていて、心理学的にも行動経済学(認知バイアス)として読んでも面白いです。


危険性の評価


人は、未知の危険性を過大評価するそうです。

よく分からないものは怖いという心理が働くんですね。

飲酒の危険性よりも、遺伝子工学の危険性を大きく評価します。飲酒による依存症、人格破壊、事故などによる社会的損失が大きいにも関わらず、飲酒の影響度はだいたい知られているから人は安心できます。

遺伝子工学はどうでしょう。

リスクがよく分からないですね。もしかしたら、遺伝子組換え食品を食べたことによって体に影響が出るかもしれません。いますぐか、10年後か、20年後か。あるいはまったく影響がないかも。

よく分からないからリスクは大きめに見積もっておく。その心理は理解できますね。


投資の世界でも


ちょっとわき道にそれて投資について考えます。

市場参加者は、大型株は分かっている(つもり)。小型株はよく分からない。

小型株の方がリスクプレミアムが厚い理由の一つに、心理的な要素もありそうです。

大型株と小型株では、市場の流動性や事業リスクの大きさ自体が違うので、その点でリスクプレミアムに違いはあります。ただ、それ以外にも、分かっている(つもり)の企業であるか、知る人ぞ知る企業なのかといった違いもありそうだなと思います。


思うこと


話をリスクの見積もりに戻しましょう。ヒアリをどこまで恐れる必要があるのか。

危険性がよく分からないので、いまのところリスクを大きめに見積もっているだけかもしれません。

油断はいけませんが、騒ぎすぎるのもいけないですよね。

本を読んで思うのは、リスクや危険性の見積もりって案外難しいということです。特に、よく分からないものは不安心理からリスクを過大に見積もってしまいます。ヒアリもそうですし、老後の不安もそうですよね。

老後の不安についてですが、「備えあれば憂いなし」なんでしょうけど

「憂いなし」になるための「備え」がどのくらい必要か。それが分からないから不安は尽きないのかもしれませんね。

経済学的な問題でもあり、心理学的な問題でもありますね。


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内容は高度ですが、読みやすいです。

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蜘蛛の糸とマンションのCMに思うこと

芥川龍之介「蜘蛛の糸」を読みました。

学校が夏休みの時期になると、なぜか読みたくなる本があります。蜘蛛の糸もその一つです。

今回は、読書感想文です。


極楽は広き門


主人公は犍陀多(カンダタ)です。

極悪非道の人生を送ったため死後は地獄で苦しんでいます。ところが、犍陀多は生前に一匹の小さな蜘蛛を救ったことがあります。

地獄に落ちる人の中にも、善なる心はあるわけですね。

お釈迦様は犍陀多の小さな善行に報いようとして、極楽から一本の細い蜘蛛の糸を下ろします。蜘蛛の糸を伝って登っていけば、地獄から脱出して極楽に行けます。

99の悪事を働いても、1の善行があれば、お釈迦様はその善行に報いてくれる。そう考えると、極楽の門は広く開かれているのでしょう。

ただ、そこに至る道のりは、細くて一見すると脆いのでしょうね。


1つのダメで


話は変わりますが、電車内のモニターを流れる新築マンションのCMがあります。
(少し前に見たので、今も流れているかは不明です)

若い夫婦がマンションを見て回るシーンで

妻が、「キッチンが暗い! 次!」

と、キッチンが暗いからとダメ出しをします。

夫は、「いい物件だと思うけどな・・・」

と応じますが、妻は頑固です。


対比して思うことは


蜘蛛の糸は、殺人や窃盗を繰り返した悪者の犍陀多に対し、お釈迦さまは生前のほんの小さな善行に目を向けます。

マンション広告の登場人物は、キッチンが暗いというただ一点だけで、もはや検討の余地なしと判断を下します。

大きな違いですね。

一つ、いいことがあれば、それに目を向けるか。
一つ、気に入らないことがあれば、切り捨てるか。

できることなら、私は前者を目指したいです。

難しいですけどね。(^^;

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読書感想文 「シニア左翼とは何か」 小林哲夫作

共産主義には仲間殺しの毒がある。

小林哲夫氏の「シニア左翼とは何か」という本を読みました。冒頭の言葉はその本に書かれていたものです。

今回は、読書感想文です。


シニア左翼とは何か


シニア左翼とは60歳以上の左翼思想の人のことを指します。

本書では左翼を「反体制」と定義しています。社会主義や共産主義を目指すことは必ずしも必要ではありません。ともかく現政権に反対、現政権の政策に反対な人々のことです。

現政権とは安倍政権のことで、政策に反対とは原発に反対、安保関連法案に反対となります。安保関連法案の反対で脚光を浴びたSEALDsと一緒になって国会前に座り込んだ人々です。

で、シニア左翼にもいくつか種類があって、昔から革命を目指す運動に一貫して携わっている人もいれば、東日本大震災の原発事故や安保関連法案がきっかけで運動を再開した人、運動に目覚めた人もいるとのことです。


共産主義には仲間殺しの毒がある


「共産主義には仲間殺しの毒がある」は60年安保に携わった人の言葉です。

内ゲバですね。

左翼といえば、難しい用語や概念を使って思想を極めていく一方で、路線の違いが表面化すると内部抗争で暴力事件に発展するイメージがあります。

SEALDsのような最近の左翼運動では内ゲバは発生しない感じがします。それは、最近の左翼には階級闘争とか、労働者の解放とか、共産主義革命とか、そういった思想性が薄いからかなと本を読んで感じました。


思うこと


シニア左翼が活躍する党派では高齢化が進んでいるそうです。

1960年代に活動していた20代の学生が、そのまま70代になっているわけです。

旧来の左翼運動は広がりを持てなかった、そのため理念や思想を次につなげることができなかった。そう読み取れます。広がりを持てず、時代を経ての新陳代謝も行えなかったのは、内向きの理論が強すぎたのではと思いました。

シニア左翼、SEALDsのような若者リベラル、それ以外の人。

それぞれに距離感がありますね。そんなことを感じました。


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読書感想文 「大草原の小さな暮らし」 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」

「大草原の小さな暮らし」 という本があります。

美しい風景が満載です。

今回は、読書感想文や映画感想文です。


大草原の小さな暮らし


「大草原の小さな家」や「プラム川の土手で」の舞台になった、米国の中西部の風景を収めた写真本です。

「大草原の小さな家」の主人公、ローラ(1867-1957)は生涯に何度も旅をしました。

本からの借用ですが
「大きな森の小さな家」 ウィスコンシン州
「大草原の小さな家」 カンザス州
「プラム川の土手で」 ミネソタ州
「シルバー湖のほとりで」 サウスダコタ州

グレートプレーンズやプレーリーと呼ばれる地域ですね。


大草原のイメージ


「大草原の小さな家」は原題は"Little House on the Prairie"です。

Prairieで画像検索すると雄大な景色が出てきます。

1024px-Prairie_Homestead.jpg
画像出典


Dances with Wolves


昔見た映画に「ダンス・ウィズ・ウルブズ」があります。

こちらの舞台はサウスダコタ州です。さきほどの画像と同じ州です。

「ダンス・ウィズ・ウルブズ」は南北戦争(1861-1865年)の時代、主人公のジョン・ダンバー中尉が希望してサウスダコタ州の砦へ赴任するところから話は始まります。

映画の一シーンを引用します。

Major Fambrough: It says here that you've been decorated.
John Dunbar: Yes, sir.
Major Fambrough: And they've sent you here to be posted?
John Dunbar: I'm here at my own request.
Major Fambrough: Really? Why?
John Dunbar: I've always wanted to see the frontier.
Major Fambrough: See the frontier--
John Dunbar: Yes, sir. Before it's gone.

出典

John Dunbarが主人公のダンバーです。映画ではケビン・コスナーが演じていました。


日本語訳


その前に、主人公のダンバーの階級は中尉。会話の相手はMajorの階級なので少将です。中尉が上役である少将に新任の挨拶をしているシーンです。

で、場所はサウスダコタの砦で辺境の地です。戦果を挙げた主人公は任地を選べる特権を得たにもかかわらず、あえて辺鄙な場所を希望したというのが背景にあります。

では、訳してみます。

ファンブロー少将: 叙勲を受けたそうだね。
ダンバー中尉: はい。
ファンブロー少将: それなのに奴らは君をこんなところに追いやったのか?
ダンバー中尉: 私が希望したのです。
ファンブロー少将: 本当か?なぜ?
ダンバー中尉: フロンティアを、見たいと思っていました。
ファンブロー少将: フロンティアを見たい・・・

ダンバー中尉: はい。それが消えてしまう前に。


消えてしまう前に


いまの時代、日本で過ごすのは安全で快適です。

真夏でもエアコンの効いた部屋で過ごせます。現代の日本で過ごせる恩恵に感謝しつつ、その一方で、「大草原の小さな家」や「ダンス・ウィズ・ウルブズ」に、いいなーと思える生き方を感じます。

入植者と先住民の問題はあるにしても、開拓者精神にはひかれます。

家を建て、土地を開拓し、日々の糧を得る。
自ら志願してフロンティアに赴く。

ときどき思い出す作品です。


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