全ての環境で負けないポートフォリオに思うこと

山崎元氏の「全ての環境で負けないポートフォリオを考える」という記事を読みました。
[外部記事]

いや・・・

今回は、全ての環境で負けないポートフォリオについて


理想のポートフォリオ?


「全ての環境で負けないポートフォリオ」というと、無敵で最強のポートフォリオのように思えますね。

さっそく山崎元氏が提唱する「全ての環境で負けないポートフォリオ」を見てみましょう。

balance_portfolio.png

組み入れ資産はこうなります。

・国内株式 15%
・外国株式(先進国)ヘッジ無し 5%
・外国株式(先進国)ヘッジ付き 10%
・金(ETF) 10%
・J-REIT 5%
・長期国債 20%
・ヘッジ付き外国債券 15%
・個人向け国債(変動10年) 20%


ポートフォリオ概観


このポートフォリオですが、株式・J-REITで35%、金10%、債券55%のバランス型ポートフォリオですね。

金10%というのを除けば、バランス型投信のリスク中庸型にありそうなポートフォリオです。ただ、リスクパリティ(山崎氏の記事中の言葉では「リスク同量」)の観点からこのポートフォリオを分析したところ、株式のリスクが相対的に大きいです。

資産配分ではやや債券が多いですが、リスク配分の点では株式への配分が多くなります。


このポートフォリオで


このポートフォリオでは、「経済下降」と「デフレーション」の局面では悲しい思いをするのではないかな・・・

というのが率直な思いです。

たとえば、株式が30%下落する局面を思い浮かべましょう。例をあげると日経平均が2万円から1万4千円になるような相場展開です。十分にあり得ますよね。

金の動きは除いて考えるとして、株式が30%下落する局面ではJ-REITも同等かそれ以上の下落が見込まれますね。ひとまず同等と想定しましょう。

株式とJ-REITで30%のマイナスリターンとします。

そのとき、その環境下でも負けないためには・・・

債券の部分(長期国債、ヘッジ付き外国債券、個人向け国債)でその負けに匹敵するプラスを取ればいいわけです。


ざっくり計算


株式とJ-REITの配分は35%、債券への配分は55%です。

債券のリターンがいくら必要かは

0.35*(-0.30) + 0.55*X =0

これを満たすXを求めればよくて、その答えは+19.1%です。

ん・・・

債券投資で19%のリターンを得るのは難しいでしょう。

なお、仮に金が株式と逆相関で30%のプラスリターンだとしても、債券は13.5%のプラスリターンが必要です。


思うこと


「全ての環境で負けないポートフォリオ」は気になりますね。その究極のポートフォリオを保有すればストレスなく投資ができそうです。

でも、実際としては難しいでしょうね。

もし、そういうポートフォリオがあるなら、誰にも伝えずに自分で運用して利益を出すはずです。

都合よくリターンを上げるのは無理。

リターンのあるところ、必ずリスクはあります。

その点は忘れないようにしたいですね。

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ