カテゴリ:当たるも八卦、当たらぬも八卦 の記事一覧

円高で108円台ですか・・・ 円高で株安の流れかもしれません

為替市場で円高が進んでます。

108円台になってますが、この流れだと100円台まで(ちょっと時間をかけて)ずるずる行きそうな気配です。

今回は為替市場と株式市場について


日本は外需頼み?


円高になると株安に振れやすくなります。

で、なんで円高だと株安なのかです。

日本を代表する企業としてトヨタ自動車があります。輸出産業ですね。

為替が1円円高になるとトヨタの利益がいくら減るといった話が出たりします。日本の産業構造は輸出主導で、モノを作って外国に売っている。だから円高になると主要輸出産業の利益が減ってしまう。

利益が減るんだから株安だ、と。

たしかにその要因もあります。

でも、日本には輸入産業もあって、そういう企業は円高で潤うわけですよね。

でもでも、円高になると輸入企業も売られたりします。輸出とは関係ない内需向けの企業も売られたりします。


グローバルなマネーフロー


というわけで、世界的なマネーフローで考えてみました。

よく言われるのは「円キャリートレード」です。

低金利の円を借り入れて、外貨に転じて新興国の成長の期待できる企業などに投資するといった動きです。日本人のお金が海外の企業の株式やインフラ整備の資金に投じられることもありますし、海外の投資家が円を借り入れてその円を外貨に転じて使うこともあります。

なのでグローバルに景気がよくて投資意欲の高い時期には、円が売られやすい(=円安になりやすい)という面もあります。

逆にリスクオフの局面では、リスクの高いところに投じられていたお金が戻って来る流れです。日本人のお金が戻ってきているのもありますし、海外の投資家が手仕舞い売りや投資プロジェクトから撤退して、外貨を円に戻して、借りたお金を返しているという流れもあります。

景気の先行きに自信がなくなってくる時期には、円が買い戻されやすい(=円高になりやすい)という面があるわけですね。


単純な因果関係ではなく


円高と株安の関係はクリアな因果関係というよりは、その奥に共通の要因としてリスク回避の動きがあるのかなと思います。

世界的にリスク回避の動きになると、投機的な人々も多く動きの速い為替に現れやすいのかなーと。で、為替市場を見た人が不安になって株を売ると株安になって、株安でリスク回避が強まると為替は円高に賭けた方が分がいい。となると円高。

というループもあり得ますね。

ともかく円高には要注意かなと思ってます。

しばらくは不安定な市場になりそうですね。

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G20閉幕 この先をどう見るか 円高?円安?

上海でのG20が閉幕しました。

通貨安競争は回避しましょうって事は合意されましたね。あと、共同声明には明示されませんが、通貨安を招く不意打ちの金融政策は、やるなら事前に教えてねって事も合意されたようです。[外部記事]

今回は、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。


G20の共同声明


上海G20の共同声明は財務省のサイトで仮訳が読めます。[リンク]

そこからの引用です。


現状認識


“変動の大きい資本フロー、一次産品価格の大幅な下落、地政学的な緊張の高まり、潜在的な英国のEU離脱及びいくつかの地域における大量かつ増加する難民がもたらすショックなどを背景に、下方リスクと脆弱性が高まっている。加えて、世界経済の見通しが更に下方修正されるリスクへの懸念が増大している。(略)
我々は世界経済の成長という共通の目的を実現するため、更なる行動が必要であることに合意する。我々は、引き続き世界の経済・金融動向を注視する。”


この先の見方は慎重ですね。

このまま放っておくと下方リスクが高まるから、なんかの手を打たないといけないね、と読めます。


打つべき政策


金融政策のみでは、均衡ある成長に繋がらないだろう。我々の財政戦略は成長の下支えを企図しており、強靭性を高め債務残高対GDP 比を持続可能な道筋に乗せることを確保しつつ、経済成長、雇用創出及び信認を強化するため、我々は機動的に財政政策を実施する。”


ここは苦しい表現ですね。

金融政策のみでは均衡ある成長にはつながらない。その通りです。

でもね、と。

議長国の中国を含めて新興国は、債務残高対GDP 比を持続可能な道筋に乗せようと思うと、財政は拡張しにくいでしょう。債務比率が高いんですから。

参考過去記事:中国はどのくらいヤバいのか

財政を拡張できる国はドイツなどの一部の先進国くらいでしょう。ここは悩ましいところですね。


通貨の切り下げ


“我々は、通貨の競争的な切り下げを回避することや競争力のために為替レートを目標とはしないことを含む、我々の以前の為替相場のコミットメントを再確認する。”


通貨の切り下げ競争はやめましょうね、ということの再確認ですね。

“我々は、政策に関する不確実性を軽減し、負の波及効果を最小化し、透明性を向上させるために、マクロ経済及び構造問題に関する我々の政策行動を注意深く測定し、明確にコミュニケーションを行う。


ここが行間を読むところかもしれません。

政策に関する不確実性を軽減し・・・明確にコミュニケーションを行うというのが、サプライズ緩和はやめましょう、やるなら事前に教えてねって合意でしょうね。


総括すると


世界経済は下方リスクと脆弱性が高まっているんだから・・・

そんなときにサプライズのマイナス金利とか、通貨の切り下げとか、そういうのは勘弁ね。でも、どうしてもやるなら関係国に根回ししてよ。

お・も・て・な・し

じゃなくて、

ね・ま・わ・し

ね。

あ、日本だけじゃないよ、中国もよろしくあるよ。

とこんな感じかなと思います。勝手な想像ですけどね。


明日からの市場


率直なところ、今回のG20はニュートラルでしょうかね。特にサプライズのある声明ではありませんから。

ただ、日銀は動きにくくなったかもしれませんね。やはり突然のマイナス金利はやり過ぎでしたね。うがった見方をすれば甘利前大臣の辞任から話題をそらすサプライズだったのかもしれませんが、市場に混乱を招きました。

為替は円高に振れやすくなるかな・・・

自然体では円高、あとは米国の利上げ期待による円安との綱引きでしょうか。

世界経済は下方リスクが高まっているので、中期的には円高・株安の圧力の方が、円安・株高より強いかなーと思ってます。

いま現在の見方としては、です。(^^;

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マイナス金利を受けて円安がどこまで進むかを考えました

金曜日の日銀のマイナス金利はサプライズでした。

正直なところ、私は日銀はこれ以上の緩和には踏み切らないだろうと思っていました。なので、あ、やったんだ・・・と素直にビックリです。

で、今回は、マイナス金利を受けて円安がどこまで進むかについてです。


マイナス金利のマグニチュード


マイナス金利の威力がどのくらいあるかを考えました。

まあ、あまり大きな威力はなさそう。アナウンスメント効果としては大きいものの、実態としてはそれほどの緩和ではないというのが私の結論です。

マイナスの金利が適用されるのは、市中銀行が日銀に預ける当座預金の一部に留まるからです。それに日銀はマネタリーベースを増加させる目標は変えていません。腰を据えて緩和するならマネタリーベースの拡大も併用したんじゃないかなと思います。

前日に甘利氏が閣僚を辞任したので、その悪材料を消すためのマイナス金利とうがった見方もできます。

まあ、実弾のバズーカ砲というよりは、相手の視界を遮る煙幕弾といったところでしょうか。


とはいえ、効果はあるでしょう


アナウンスメント効果は効いています。

黒田総裁はこの先、マイナス金利の拡大を市場に刷り込むことに成功しました。円の金利は低下するでしょうし、日米金利差が拡大することで円安の圧力が増しそうです。

一方、世界景気の鈍化でリスクオフの姿勢が強まれば円高に行きやすくなります。

つまりはマイナス金利による円安効果と、景気減速懸念による円高のバランスでどっちに進むかが決まりそうです。


黒田総裁の本音は?


黒田総裁は122円を超える円安に口先介入をしたことがあります。

過去記事「実質実効為替レート これ以上の円安ありそうにない

去年の6月です。122円の円安水準で、円の実質実効為替レートについてですが、これ以上の円安はありそうにない、と踏み込んだ発言をしています。

黒田総裁の本音がどこらへんにあるのかは謎ですが、リスクオフで円高になって円高デフレに戻るのは避けたいが、円安がどんどん進むのも副作用が出るといったところでしょうか。120円近辺であまり動かないのがいいと思っているかもしれません。


まとめ、のようなもの


マイナス金利とはいえアナウンスメント効果の要素が大きく、実態としてはそれほど強い緩和ではないと思います。

円安をみるにしても、あまりマイナス金利を過信しない方がいいのかなと思います。それにある程度円安が進むとまた口先介入があるかもしれません。

だから目先は、やはり122円~123円がいいところで、勢いに乗っても124円~125円が上値かなーと。125円を超えて円安が進むイメージはないんですよね。私の見方はちょっと慎重かもしれませんが。

米国ではトランプ氏が米国のバブルを指摘してますし、欧州ではイタリアの銀行が脆弱だと言われてますし、中国も隠れ不良債権が多いという観測もあります。

リスク要因が顕在化してリスクオフの局面になれば、円が買われやすくなります。

ドル円はどっちにも進みやすい難しい局面です。

目先は円安、中期的には円高かなと漠然とそんな見方です。

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黒田バズーカ第三弾 マイナス金利は株価を救うか?

今日の日銀の金融政策決定会合でマイナス金利が決まりました。

今回はマイナス金利と今後の相場について。


マイナス金利とは


マイナス金利といっても、私たちの預金には直接影響はありません。マイナスになるのは市中銀行(三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)が日銀に預けている当座預金の一部ですから。

市中銀行は一定の額を日本銀行の当座預金に預けないといけないのですが、必要な額を超えて預けている分(超過準備)にこれまでは0.1%の金利がついていました。日銀が市中銀行に預金の利息を払っていたのです。

それがマイナス金利になると、新たに積み増す超過準備分の一部について金利がマイナス0.1%になります。それに対しては日銀が市中銀行から利息を取るわけです。


マイナス金利の影響


市中銀行にしてみれば、超過して預けていた預金にこれまで0.1%の利息が付いたので、ある意味では安全確実に0.1%で回せたわけです。

それが今後は、新たに積み増す超過準備の一部は、安全確実に0.1%だけ目減りします。

これまでの銀行は、超過して預けてた分について、安全確実に0.1%か、貸し倒れのリスクを取って融資に回してプラスの金利を取るかの選択でした。それが、新たに積み増す分についてですが安全確実ならマイナス0.1%か、貸し倒れのリスを取って融資かの選択になるわけです。

これによって日銀は銀行の融資が増えることを狙ったわけですね。銀行の融資が増えて市中に回るお金が増えれば、景気の下支えとインフレ期待の高まりの効果が見込めますから。


株式市場では


日銀が金融緩和を強めることは、基本的には円安の圧力になります。

金融緩和は、一般的には、円安、マイルドなインフレ、株式や不動産などの資産価格の上昇をもたらします。ただ、これまで既に十分な緩和を行っていますので、今回の措置がどこまで威力があるのかは不透明かなと思います。

以下の図をご覧ください。

マイナス金利 小黒とら

過去のバズーカのタイミングに印をつけました。

第一弾が2013年4月。第二弾が2014年10月でした。

過去2回は相場の上昇トレンドの中で起こってます。上昇に勢いを付けるための、あるいは上昇を失速させないための背中を押すような金融緩和ですね。

で、今回は数年にわたる上昇トレンドが終わったと思えるタイミングでの緩和です。


この先を考える


さすがに魔術師の黒田総裁です。

予想外のマイナス金利なので今日のマーケットは乱高下しました。昨日の甘利大臣の辞任の悪影響を吹っ飛ばしました。

ただ、問題は企業業績が鈍化していく中で、今回の金融緩和がどのくらい効果があるのかなーってことです。

今回の措置で円安に動いたのは株式市場にとってポジティブ要因です。

一方で今回の措置は銀行の融資を増やす狙いがあるにしても、限定的とはいえマイナス金利によって銀行の収益は悪化します。そもそも融資のニーズがあるのかという話もありますし。

この先の株価は、マイナス金利のポジティブな効果と、経済と企業業績の方向性との力関係かなと思ってます。

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日経平均はどこまで下がるか

ドラギマジックで欧州と日本で金融緩和の期待が高まり、金曜日は爆上げしました。

上がったのでほっとしている人もいれば、持続性に懐疑的な人もいるでしょう。私は懐疑的な見方です。日欧とも既に十分な緩和をしているので、追加緩和の効果は限定的だろうと思ってます。

で、今回は、日経平均はどこまで落ちるかについて


考え方の整理


株価=EPS×PERで考えます。

EPS(Earnings Per Share)は、一株当たり利益のことです。
PER(Price Earnings Ratio)は、株価収益率のことです。

ざっくり言うと、EPSは利益なので企業業績です。企業側の要因です。

一方、PERは投資家がどのくらいの倍率で株価を評価するかという値です。投資家側の要因です。投資家が強気ならPERの値は大きくなり、弱気なら小さくなります。

細かなことを抜きにして、企業側の要因と投資家側の要因でスパっと分けました。まずは大雑把に、株価とEPSとPERの関係をつかみましょう。細かな点は今回は避けます。


株価上昇、下落のメカニズム


株価=EPS×PERでシンプルに考えましょう。

EPSは企業業績です。企業がどんどん利益を稼げば、投資家の評価であるPERが変わらなくても株価は上昇します。

EPS=1,000円で、PER=15倍なら、1,000×15=15,000円の株価。

企業業績が良くてEPS=1,200円になって、PERが15倍で変わらずなら、18,000円の株価です。

実際はEPSが○○円になって・・・というよりは、将来の利益を予想して先回りするんですけど、ポイントは企業の業績が良くなれば(良くなる期待が高まれば)、株価は上がるということです。逆もそうです。業績が悪化見通しになれば株価は下がります。

過去の日経平均とEPSの推移です。

日経平均 小黒とら


さて、問題はこの先


問題はこの先ですね。

企業業績はどっち向きなのか、です。

まず、株式市場と企業業績の関係ですが、基本的には株式の方が先に動きます。市場は経済を先読みして動きますから。

先ほどの図を見ると、2007年のころは株価(青線)が先に低下し、その後で企業業績(EPS:赤線)が低下したことが分かります。

で、この先。

中国の経済はスローダウンするのは確実でしょうし、その他の新興国もそれほど元気ではありません。企業業績もスローダウン。下手するとこれまでよかった分の反動で、前年比マイナスの利益もありうるのではないでしょうか。

株価が下がると人々は先行きに慎重になります。そうすると企業は投資を控え、家計は消費を抑えるかもしれません。となると企業業績にも悪い影響が出ます。

企業業績がスローダウンすると思うと株価は下がり、下がった株価を見て人は慎重になり、それが企業業績に跳ね返り、それが一層の株安を招く・・・

ニワトリと卵じゃないですけど、株価と企業業績はお互いにループします。


さて、日経平均はどこまで下がるか


さて、日経平均はどこまで下がるかです。予想の前提は次の通り。

いまの日経平均株価から計算します。PERのデータを取ってきて、そこからEPSを逆算した数字を使ってます。過去記事の時とはEPSとPERの水準は違います。

日経平均16,958円=EPS(1,205)×PER(14.07倍)

1. EPSが25%減になって、PER変わらず。
2. EPSが25%減になって、PERが14倍から12倍へ変化

ちなみにPER12倍は、過去10年くらいでは下限に近いです。

さて、試算結果。

1. のケースは、12,700円
2. のケースは、10,800円


さて、どうしますか?


もちろん、将来の予想なのでピタッとは当たらないでしょう。大枠で傾向が当たっていればいいかなーと思ってます。予想が当たる当たらないは、ゼロイチの発想じゃない方がいいです。

まあ、それはそれとして、下がるかもしれないねーという局面を前提に話を進めます。

投資は自分の判断に賭ける営みなので、売らないでどんどん買い下がるという判断に賭けるもよし、いったんある程度売って様子を見るという判断に賭けるもよしです。

あるいは、いったんある程度売って、その分を買い下がりに上乗せしていくのもよしです。

どのやり方がいいかは、一人ひとりの置かれている環境で違ったりします。自分に合ったやり方を探しましょう。


言いたいこと


投資家ひとりひとりの置かれている環境が違うのだから、取りうる最適解も人によって違いますね。

だからある人にとっては、いまの局面はひたすら買い下がるのがよく、別の人にとっては全部売っちゃうのがいいこともあります。

で、重要なのは過去ではなく、いまと将来。

日経平均20,000円の時に売っていれば・・・って、後ろを振り向かない方がいいですね。あ、あと、いまさら遅い・・・とかもそうです。

いったん頭をまっさらにして、この先の経済や企業業績の方向性と、いまの株価水準を考えて、あと、自分の持っている資産の状況を考えて、それで判断するのがいいと思うんです。

後ろを振り向いてとやかく言っても、いまさら遅いと言ってみても・・・

まあ、それはそれとして、

投資なんだから、いまと将来に生きましょうよ。(^^)/

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