金融庁は投資家ファースト?

行政は、すべての国民に対して公平公正であるべき。

いま話題の加計学園の獣医学部新設は、特区による規制緩和が公平公正で透明性の高いプロセスで決定されたのかどうかに疑問が持たれています。

今回は、行政について難しく考えました。


政府サイドの苦悩


今回の加計学園の問題は、ちょっと前に問題になった森友学園より深刻な気がします。

問題は行政が歪められたのかどうかですね。

それに対して政府は、前事務次官のプライベートな部分を読売新聞にリークして、人格にかかわる部分を指摘することで発言の信頼性の低下を狙っています。

また、今朝の討論番組で自民党の小野寺氏は、既存の獣医学部の入試倍率が高いことを述べて、獣医師になりたい子供たちの夢を・・・と感情に訴える部分での反論に終始しました。

いやぁ・・・苦しいですね。

事実関係で論じると苦しい場合、「人に訴える議論」か「感情に訴える議論」でやり過ごすしかないです。


本題はここから


さて、今回の本題はここからです。前置きが長い。(^^;

文部科学省ではなく金融庁の行政についてです。

NISAが迷走している気がします。NISA、積立NISA、ジュニアNISAとたくさんあるのですが、既存のNISAは高齢者主体ですし、しかも稼働している口座も少ないですね。

金融庁が目指しているのは若年からの資産形成ですが、その機運は高まっていないです。


金融庁の取り組み


金融庁は、個人投資家との対話で個人投資家の意見を吸い上げています。

ただ、どうなんでしょう。

金融庁がコンタクトできる個人投資家はあまりにも少ないです。しかも、金融庁との対話に参加する人はそれなりに問題意識を持った人でしょう。投資にほんのちょっと興味や関心が出てきた人や、会社がDCを導入するから何か考えなきゃいけなくなった人は予備知識がないので参加に二の足を踏むでしょう。また、既に独自の投資スタイルを持っている人も金融庁のヒアリングには参加しないでしょうね。

つまり、サンプルバイアスが大きいんです。

投資に関するサイレントなマジョリティは、金融庁との会合には参加しない側にいる気がします。

金融庁はそういうことを十分に承知しているとは思いますが。


気になること


投資家もいろいろです。

金融庁が良しとする投資スタイルを取り入れる人もいれば、自分なりの方法で投資する人もいます。

一方、非課税のメリットは、すべての投資家に公平、公正であるべきです。

積立NISAでは、金融庁が良しとする、「長期・積立・分散投資」なら一定の枠内で非課税です。しかし、その方針に合わない、たとえば金融庁の選定に漏れたアクティブ投信に投資したい人は非課税の恩恵を受けられません。


積立NISAに思うこと


金融庁は、積立NISAを業界を変えるための道具として使おうとしているのかな。

そんな気がします。

業界への圧力も狙っているからなのか、積立NISAは要件が厳しすぎます。多くの投資家にとって公平公正で使い勝手のいい制度とは言えません。また、業界は積極的には推進しないでしょうから、投資家への普及もあまり期待できないでしょう。

そこで、

要件の厳格化が優先され、投資家の利用を促進できない積立NISAを始める社会的価値はあるのか

という疑問も出てきますね。(^^;


公平公正と、全体への奉仕


公平公正に、全体の利益になるように国の政策は行われるべきです。

証券投資に一定限度の非課税枠を設定し、広く一般国民の資産形成を促す。

そのために積立NISAはいい制度なのか。

私はもっと工夫の余地がある気がします。

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
 
3369:

私は、金融庁は愚かで、NISAなんて恒久化されない限り、どうしようもないと考えていますが、少し違います。政治家や官僚が、よいと思って行う指示や忖度は、場合によっては必要と。全部が全部悪いと言い切れない場合もあると考えているためです。
ゆとり教育なんかもそうでしたが、どう考えても間違えだったものは、その後、廃止されるなり改善されるなり、元に戻ればいいと。残念なことに、それが判明して修正されるのは数年とか10年以上とかかかるかもしれませんけれども。その時代を生きる人は不幸ですやね。

にしても、本場ISAという見本があって、劣化したNISAをよく作ったものです。やっぱり金融庁はセンスもなければ戦略もないのかなと思うところです。

2017.06.04 20:24 煙々 #RaJW5m0Q URL[EDIT]
3371:

こんばんは

NISAは投資家のための制度のように言われていますがご存じのように基本は証券税制変更時の緩和措置なんですね。
英ISAを真似ても理念や魂は別物です。
所詮、政治的な打算の副産物なので高望みは難しいと思っています。

積み立てNISAにしても毎月積み立てを前提な制度のようですが(たぶん)
そもそも、制度枠の念40万は12(12か月)で割り切れない数字なのですね。これ・・・(初案の60が40に減額されたのでしょうが・・・)

だだ、多分現場の金融庁の担当者は不誠実というわけではなく現状でなんとかまともしようとしている気もします。
(問題は金融庁より更に上にあると思います。)

それにイデコもあるのでそもそも普及は難しいとは思います。

2017.06.04 22:41 yazirobe777 #- URL[EDIT]
3373:管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017.06.05 14:00 # [EDIT]
3375:

※3369:煙々さん
そうですね。政治家や官僚がトップダウンで決めるのは、良いときもあればそうでないときもありますね。一概には言えないということだと思います。

なぜあんなに劣化したNISAを作ったのか。かなり残念ですね。

2017.06.05 22:02 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
3377:

※3371:yazirobe777さん
なるほどです。NISAは政治の打算の産物なんですね。
たしかに積立NISAで年40万円とは、いかにも投資家の利便性を考えていない額ですね。

金融庁のできる事を超えたところで、制度を残念なものにする力学が働くんですね。

2017.06.05 22:18 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
3379:

※3373のメッセージをくださった方へ
コメントありがとうございます。
拝読しました。(^^)

2017.06.05 22:27 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
3381:

金融庁の積立NISAの当初案は、20年の年60万円でした。
それを財務省がそんな多額の非課税枠は認めないと言って、10年の年60万円で決まりかけていました。
20年の期間をなんとしても維持したい金融庁が20年の年40万円という妥協案を提示して、これに決定しています。

NISAにしろ積立NISAにしろ、制度が骨抜きになるのは財務省のせいでしょう。積立NISAの当初案に年数制限があるのも財務省に配慮していると考えられ、金融庁を責めるのはちょっとかわいそうに思います。

2017.06.05 23:14 AKI #- URL[EDIT]
3382:

※※3381:AKIさん
なるほど、財務省の存在が大きいようですね。
妥協の産物としての20年×40万円に落ち着いたのだとして、おっしゃるように金融庁を責めるのは酷かもしれませんね。
理想と現実との間にはギャップはありますね。

2017.06.06 13:24 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する