銀行株が割安な理由と 投信ファンドの投資戦略

先日「銀行株は出遅れ株 高配当利回りが魅力」という記事を書いたのですが、その続編です。

銀行株が割安な理由はいくつか考えられるのですが、私が思うに以下の点です。

リスクが高い
貸出ポートフォリオの健全性は本当のところよくわかりません。よくわからないので敬遠され、割安に放置されるという感じです。

増資のリスクがある、収益性の懸念がある
バーゼル規制(BIS規制)で、メガバンクは資本を増強することと資産を健全に保つことがますます求められます。増資のリスクがあることに加え、リスクウェイトの低い国債への偏重で収益力の低下が懸念されます。

ということで、リスクが高く、増資のリスクがあり、収益力への懸念もあるということで、なかなか人気が出ない業種なのが銀行業です。

というわけで、今回は銀行株について


割安に放置されるもう一つの理由


機関投資家が銀行株を敬遠する理由を別の角度から考えると、「これまで銀行株でいい思いをしたことがない」「銀行株を持っていない方がよかった」というのもあるかもしれません。

TOPIX対比でのアクティブ運用なら、銀行株を持っていないことでTOPIXを上回る運用成績を残せましたから。

「持たざるリスク」と「持つリスク」をはかりにかけると、銀行株は「持つリスク」のほうが大きかったわけです。


投資戦略


投信ファンドを分析していたら、面白いことを発見したのでお知らせします。

国内株式ファンドのなかで純資産総額の大きな「さわかみファンド」です。さわかみファンドは、モーニングスターでは「国内大型グロース」に分類されていますが、ファンドコンセプトから見ると「バリュー投資」なのかなという気がしています。

さわかみファンドの投資戦略は、割安と考えられる銘柄に選別投資し、割安が解消するまで持続保有する「バイ・アンド・ホールド型」です。売買回転率は極端に低く(2.06%)、まさにバイ・アンド・ホールド型といえます。

長期的に安定したポートフォリオ戦略を取っているということで、さわかみファンドを取り上げました。

ちなみに、過去10年のさわかみファンドの成績はTOPIXを上回っています。

銀行株割安 小黒とらg


重回帰分析


過去10年のさわかみファンドのリターンを、「TOPIX」と「TOPIX銀行株ETF」のリターンで重回帰分析しました。(半分お遊びの回帰分析なので説明変数の相関が高いというツッコミはご容赦ください)

結果

さわかみファンドのリターン = 1.23 *TOPIX + (-0.22)*銀行株ETF

TOPIXを1.23倍持って、銀行株ETFを0.22だけショートを振ると、さわかみファンドのリターンの変動の95%程度を再現できます。(決定係数 = 0.95)


130/30戦略


株式運用戦略として130/30戦略(130ロング/30ショート戦略)というのがあります。ワンサーティー・サーティと呼びます。米国では注目されたのですが、日本ではあまり浸透していないような・・・

TOPIXを130%ロング、銀行株を30%ショートすると

ほぼ、さわかみファンドです。

銀行株割安 小黒とらg


まとめのようなもの


たまたま、投信ファンドの分析をしている中で、「さわかみファンドって銀行株を持ってないんだな~」ということに気付いたので分析してみたのです。

銀行株って割安だと思うのですが、機関投資家に人気がないと割安なままに放置されるのでしょうね。

ただ、銀行株に火が付くと・・・

持たざるリスクが頭をもたげてくるのではないでしょうか。

はい。もちろん、私のポジショントークです。当たるも八卦、当たらぬも八卦 (^^;)

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