選択の自由と決定回避の法則 あと、馬と水

選択肢が多すぎるとかえって選択できないと言われてますね。

行動ファイナンス的には「決定回避の法則」です。

今回は、選択肢に関する雑感です。


極論すると


選択肢が多すぎるのと選択肢が少なすぎるのと、どっちがいいですか?

この二択なら私は選択肢が多い方がいいです。

では、たくさんの選択肢があるとき

1. ネットで調べたり親しい人に聞いたり、自分で考えたりして自分で選択を絞る。
2. あらかじめいくつかの選択肢を誰かに用意してもらう。

どっちがいいですか?


選択肢は無限大


世の中、選択肢は無限大です。

たとえば休日の過ごし方。

家にいるにしても、ゴロ寝する、掃除する、本を読む、テレビを見る、ネットするとさまざまなことができます。外に出るにしても、買い物に行く、髪を切る、スポーツジム、ドライブ、映画、散歩もあります。

ざっと考えるだけでもこれだけの選択肢があり、散歩やドライブに出かけるなら行き先はたくさんあります。掃除した後で髪を切りに行くとか、散歩の後にごろ寝とか、組み合わせを考えるとそれこそたくさんの選択肢があります。


選べないですか


日本で1年間に出版される書籍は、およそ8万点です。(出典:総務省統計局

本屋さんに行って、あるいはネットで、たくさんある本の中から1つを選んで読むとします。新刊なら8万点の中から1つを選ぶわけですが、特に選択肢の多さを意識しないで選べますよね。

選択肢がたくさんあっても、みんな選択はできるんです。たくさんあって選べないという「選択回避」の本質は、選択肢の多さではないと思うんです。

選択ができないのは、「選択に失敗したらいやだなぁ・・・」と思うからですね。

選択回避の本質は、失敗したくないという思いでしょう。


積立NISA


新刊の本なら、つまらない本でも痛みは小さいです。

一方、投資なら失敗したときの痛みは大きいです。だから、選択肢がたくさんあって迷うと選択を回避したり、できれば選択したくないという心理が働きます。選択の回避はリスクテイクの回避でもあります。

たくさんあってよくわからないし、いいや、手を出さないでおこう、となりそうです。

金融庁が積立NISAという枠組みを用意して投資対象を絞り込んだ制度を設計するのは、投資をしやすくする効果はあるとは思いますが、どれほどの効果があるかは正直疑問です。

ん・・・

たとえがいいかどうか。読書にそれほど興味のない小中学生に、夏の推薦図書としていくつかの本を提示するようなものかな。あらかじめ絞り込んでおくことで選択を助けるようなものです。

ただ、強制でない限り、そうやっても読まない子は読まないですし、推薦図書を示さなくても読む子はすすんで読むでしょう。


思うこと


積立NISAのお膳立てはいいとは思います。

とはいえ、「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という言葉が頭をよぎります。

気に留めるべきことは、金融庁が投信を絞り込んだからと言って、金融庁が将来のパフォーマンスに太鼓判を押しているのではないことです。当たり前ですけど、投資判断は投資家が行い損益は投資家に帰属します。

選択肢が絞られても、損失回避の傾向が強ければなかなかリスクは取らないでしょう。

だから

株って、危ないんでしょ

という認識から

株って、リスクはあるけれど高いリターンも見込めるよね

という認識を持つ人が増えるよう、金融庁にはもっと取り組んで欲しいなと思ったりします。(^^)

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3298:

こんばんは

さて、行動ファイナンス的に考えると選択肢が多すぎると売れないといいます。これは商売する方の倫理で普及させるための手段としては正解かもしれませんね。

どうせなら、積み立てNISA専用 金融庁推薦バランスファンド (安定型)、(成長型)とGPIF運用連動ファンドの3本を作ってそれのみにするとかすればまだましかも・・・(個人的には買いませんし、はやりそうにありませんけど(笑))

でも、金融庁もやや勇み足な気もするけどあまりにアレなファンドもあるのも事実なので、
しょうがない所もあるかとな???

2017.05.11 00:26 yazirobe777 #- URL[EDIT]
3300:

※3298:yazirobe777さん
金融庁推薦バランスファンド、GPIF連動ファンドはいいですね。私も食指は動きませんが。(^^;

たしかに、アレなファンドや、やんちゃな売り方をする金融機関はありますね。

2017.05.11 22:39 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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