積立投資をしてよかったという回答に思うこと

日経電子版に積立NISAの記事がありました。[外部記事]

「積立NISAを先読み調査 収益重視ならリスク高め投信」という記事です。

今回は、積立投資について


積立NISAの記事


日経電子版にあった図を引用します。

日経電子版
画像出典

日経電子版の記事の趣旨は、ハイリスク型の投資とローリスク型の投資との比較です。

ただ、ちょっと気になったのは以下です。

 積立投資をした感想として回答者数824人のうち67.2%が「積立投資をしてよかった」と答え、「やらなければよかった」はわずか1.7%にとどまった。

 感想には「もっと早い時期から始めておけばよかった」「毎月継続することで、時間分散によって思っていたよりリスクは小さい」など、ポジティブな回答が多い。


さて、どうでしょう。


再検証


日経電子版の左図を再構築しました。

積立投資 小黒とら

縦と横のバランスが違うのですが、同じ図です。2007年3月末を10,000としています。(日経は100ですが)

10年くらい続けている人なら、いまのところだいぶ余裕のある含み益ですね。


投資時期を変えると


では、アベノミクス相場から投資を始めた人はどうでしょう。

3年前、2014年3月末から投資を始めたとしましょう。

積立投資 小黒とら

オレンジ色が3年前から積立投資をした人。
緑色は10年前から始めた人です。

株価下落に対する余裕度はだいぶ違いますね。


思こと


日経電子版にあった積立投資にポジティブな回答は、そのままでは受け取りにくいです。

回答者の中にはリーマンショックを耐え抜いた人が多く、ある意味では「サバイバーシップバイアス」があるかもしれないからです。

緑色の状況の人と、オレンジ色の人とでは積立投資の感じ方は違うでしょう。

それと、相場の状況も注意したいですね。

含み益の人はポジティブに評価するでしょう。含み損の人だらけのリーマンショックのときにアンケートを取ると回答はまた違ったものになるでしょうね。


思うこと2


積立投資は投資手法の一つです。

私はその手法が特に優れているとも、特に劣っているとも思っていません。

積立投資は買付時期を分散できるので購入単価を平準化しやすいのは特性の一つ。購入単価はゆっくりとしか変化しないので高値圏で始めると苦しむ時期が意外と長い、ってのも特性の一つです。

大事なのは、手法の特性を理解することですね。

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3249:

「思うこと2」と同意見です。

ただただサラリーマンの給与収入との相性がいいだけの積み立てに、いちいちメリットを謳うのは、そうしないと不安なのかしら?と思っていまいます。

2017.04.26 22:30 煙々 #RaJW5m0Q URL[EDIT]
3250:

こんにちは

個人的には投資手法には長短あるのに論調がこれしかない的になるのが不思議です。
複数の組み合わせでも良いかと思います。

特定(自分?)のやり方を過信しすぎている気がします。
ぶれない投資姿勢も考えものです。・・・

2017.04.27 11:51 yazirobe777 #- URL[EDIT]
3251:

※3249:煙々さん
積立投資はサラリーマンの収入と相性がいいですね。
実践している事のメリットを謳って安心したいという気持ちは分かりますし、ある意味自然なことだと思いますが、自分が納得できればそこまででいいのかなと思いますね。

2017.04.27 22:30 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
3253:

※3250:yazirobe777さん
そうですよね。どの手法にも長短はありますね。
自分の手法を良しとするのはありですが、過信は禁物ですし、他の手法を否定する向きもあるのが気になります。
積立投資とタイミングを計った投資やその他の手法のハイブリッドも良いですよね。

2017.04.27 22:38 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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