東芝 日本郵政 キリンHD 海外企業の買収による巨額損失に思うこと

2006年に買収したウエスチングハウスに巨額損失が発生したことで、東芝の屋台骨が揺らいでいます。

日本郵政は2015年に買収したオーストラリアの物流企業、トール・ホールディングスの業績悪化で数千億円規模の損失を計上する見込みです。

キリンHDは2011年にブラジルの大手飲料メーカー、スキンカリオールを3000億円で買収しました。しかし、業績の低迷が続き、2015年には1140億円の損失を計上し、最終的には770億円で他の企業に売却しました。損切りです。


日本企業のリスクテイク


日本は少子高齢化が進みます。

国内のマーケットは縮小しますね。だから成長を目指すなら海外の企業を買収し、海外の市場で成長を狙うという発想になります。

国内はジリ貧なので海外の成長を・・・

という考え方は妥当だと思います。


高値買い?


企業買収とは、企業を買うことです。企業の株式を保有して経営権を握るわけですね。

大事なのは、その企業をいくらで買うかです。

もうちょっと言いますと、

買収対象の企業価値(value)を見積もって、妥当な値段(price)で買うことが大事です。

東芝のウエスチングハウスにしても、日本郵政のトール・ホールディングスにしても、今となってはですけど、企業価値に比べて買った値段が高かったという結果です。


株式投資も同じかも


思うことは、企業買収も株式投資も似ているのかなという点です。

つまりは、企業の価値と、それを買うときの値段(株価)の関係です。強気相場のときは、それほど価値のない企業でも高い株価が付いていることがあります。

企業買収は買収する側が値段を付ける、株式投資は市場で付いている値段で取引する、という違いはありますが、企業の本質的な価値から大きく離れた高値で買ってしまうと上手くいかない、という点は共通しているでしょう。


思うこと


企業買収も株式投資も、大きなくくりでは投資ですね。

企業価値を見積もって、リスクを取って資金を投じる。上手くいけば儲かりますし、上手くいかなければ損失を被ります。

で、思うのは、特に東芝の例からですけど

1. 巨大な損失を避けるには、高値で買わないこと。
2. 屋台骨を揺らがすほどの巨大なリスクを取らないこと。

です。

逆に考えると

安値で投資する、かつ、過度なリスクは取らない。これを心がけたいものです。

続編:投資に失敗する強気

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3240:

昨年は商社の資源権益に関するマイナス資産評価での赤字や損失計上が多くありましたね。
設備産業などで同系統の買収で規模の論理やレバレッジが効く世界は吸収で上手く行くのは多いように思いますが、どんなケースも失敗はありそう。

企業合併のプロマネを少しやってましたけど小さい所でも就業規則やビジネスプロセスでルールの違いがあるのを合わせるのは大変だし、そこにパワーゲームやポリティカルゲームが追加であって企業価値だけでは評価しきれない部分も多分にありますから、海外子会社となるとさらに面倒でしょうね〜

実態はわかりませんが、日本電産とかは上手いと思います。

2017.04.22 09:08 Colorless Freedom #- URL[EDIT]
3241:

ちょっと古いとこだとドコモの海外投資も大敗でしたね。
キャッシュが余って投資先に困った企業に
海外の同業他社を売り込んでくるブローカーの目利きスゲーw。
(企業には損させるけど自分は大儲け、の両方の意味で)

こういう失敗を見るとソフトバンクの孫さんの目利きはすごいです。

2017.04.22 09:55 塩蔵 #- URL[EDIT]
3243:

※3240:Colorless Freedomさん
日本電産は上手ですね。
M&Aは上手くいくケースもありますし、失敗するケースもありますね。企業文化の異なるものどうしの結合なので難しいところはありますね。
国内でもそうですし、国際的ならなおさら大変そうです。

2017.04.22 14:01 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
3244:

※3241:塩蔵さん
キャッシュが余って投資先に困った企業に投資先を売り込むブローカーは、キャッシュが余っている個人に金融商品を売り込む金融機関やFPと同じ構図に思えますね。

ソフトバンクはやり手ですね。個別案件で失敗はあっても投資のポートフォリオとしては成功していますね。

2017.04.22 14:07 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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