とらさんは、毎月分配型ファンドに投資しているの?という質問

このところ毎月分配型ファンドについて述べてます。

それもあって「とらさんは、毎月分配型ファンドに投資しているの?」という質問をいただきました。

答えは「いいえ」です。

今回も、毎月分配型ファンドについて


毎月分配型ファンドの考え方


私は毎月分配型ファンドには投資していません。

理由は、いまは資産を形成する時期であり、取り崩す時期ではないからです。

やがて老齢になって、運用しながら取り崩したい(取り崩しながら運用したい)というニーズが生まれるかもしれません。そうなったときに、コストと分配金の水準と相場の状況によっては「毎月分配型」に投資する可能性はあります。

なので、いまの時点で毎月分配型を否定することはしません。


選択の自由


いま現在、たくさんの人が毎月分配型投信に投資しています。

かりにマネーリテラシーの高い人たちが、毎月分配型に投資するのは間違っている、毎月分配型は金融機関のボッタクリ商品、内容を把握しないままに毎月分配を買わされている、と批判しても・・・

私は、別にいいんじゃないかなぁーと思います。

コストの低いETFやインデックスファンドが全く供給されず、コストの高い毎月分配型しか品揃えがないなら投資家は大いに怒るべきです。しかし、いまの世の中、コストの低いETFやインデックスファンドもあれば、コストの高い投資信託もあるわけです。

選択肢がある中で、かつ、自由意思で選べる状況で、人が何を選ぼうといいわけですよね。


現状が間違っている?


毎月分配型ファンドは、2階建て、3階建て、4階建てと進んでいく過程で、どうかなぁーと思うものはたくさんあります。

通貨選択とか、カバードコールとか、いらないでしょ。CoCo債とか永久劣後債とか、リスクが理解しにくいでしょ。と思うことはあります。それにコストも高いですね。

でも、毎月分配型投信は売れています。

その現状をどう考えるか、ですね。

1. いや、その現状は間違っている。投資信託はこうあるべき。
2. 現状がそうなら、ひとまずそれが現実だよね。 

極端ですけど、こういうスタンスの違いがあるとします。

前者は「評論家」、後者は「投資家」タイプかなと思います。


現実を分析する


気に食わない現実だとしても、その問題を取り上げる際は好き嫌いは抜きにしてクールに分析するべきでしょう。現実が間違っている、本来はこうあるべきだという思いが強いと現実を分析する目が曇ります。

たとえば、毎月分配の批判として次の見解があります。

利益による分配金には税金がかかる。運用で利益が出ているとするなら、利益が年1回の分配に比べて、毎月分配すると課税の時点が前倒しされるので、必ず損をすることになる。
[外部記事]


「必ず損をすることになる」と断定しています。

でもね、と。

試算してみればすぐ分かりますが、毎月分配が、1年決算よりも「損をする」とは言えないケースがあります。


どういうことか


運用で利益が出ている状況を試算した結果を載せます。

相場の動きはこのようにしました。

794_monthly_01.png

毎月普通分配となるケースです。税率は20%。毎月分配の基準価額は、単月のリターンは無分配と同じにして、分配落ちの影響を考慮した基準価額としています。

794_monthly_02.png


相場次第


毎月分配を受け取っていたケースの方がリターンが高くなりました。

相場が上昇していく過程で、定期的に分配を受け取っていた効果です。定期的に売っていた効果と考えてもOKです。

ドルコストとは逆に、高値では少ない口数を売って、安値では多い口数を売ってしまうのですが、それでも、相場の動きによっては利益が出ているときに「定期的に売っていた方がよかった」こともあるわけです。

「必ず損をすることになる」という説は正しくないですね。


毎月分配の批判


私は、毎月分配型投信を批判するのはいいと思います。

コストは高いですし、複利の効果も期待しにくいです。リスクが分かりにくいのもあります。それに、分配水準が高すぎて燃え尽きてしまいそうなファンドもあります。
[参考ブログ:Well begun is half done.]

ただね、と。

批判するなら問題点を明確にして、きちんとした論理性と検証データにもとづいてフェアにやるべきだと思うのです。

きちんとした論理性と、検証データにもとづいてフェアに論じることが個人投資家の知恵となり、個人投資家の知恵が高まることが、投資信託を始めとした金融商品の質の向上につながると考えます。

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
 
2947:

んー、投資家として現実的に考えると、利用するに足る毎月分配型投信が殆ど無いのが現実ですよね。仮にとらさんが今、毎月分配型投信を資産の取り崩し目的で利用するとして、現実的にどれを選びますか?

2017.01.18 20:46 さいもん #- URL[EDIT]
2948:

僕は仕事の関係で詳しくお見せできませんが、明日にでも僕の毎月分配の考え方をブログに書いたのでお見せします。僕の考え方は毎月分配型投信とは自作する物だと考えます、自分でカスタマイズする考え方です。

2017.01.18 21:28 タカちゃん #X.Av9vec URL[EDIT]
2949:

※2947:さいもんさん
そうですねー、コストと分配金の水準と相場の状況を考えたら、今は選ぶものは無いです。

利用するに足る毎月分配型投信があるかないかは、投資家の考え方で異なると思います。現に、兆円規模の毎月分配型は複数存在しますので利用するに足ると考える投資家は結構いるという事だろうと思います。

2017.01.18 21:29 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2950:

※2948:タカちゃんさん
コメントありがとうございます。
自分でカスタマイズという考え方は興味深いですね。
楽しみにしています。

2017.01.18 21:31 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2951:

日本の投資家の場合、結局儲かってればいい。そして恰も利益のように見える分配金が性に合っている。それが正しかろうがそうでなかろうが関係ないのだと思いますね。

市場が右肩上がりなら概ねどの金融商品でも上がることと、効率を気にしないのなら、なんでもいい。そう、日本の個人投資家の大半、そのレベルで投資をしているのだと思っています。

今の局面でどんな投資方法であれ、続けている方が危なそうに思っています。まだ、投資で消耗しているの?と。早く資産形成を終わらせる方がよいと思うのですが、どうなんでしょうか。今の中国の状況が怖くないのですかね?

2017.01.18 21:40 煙々 #- URL[EDIT]
2952:

>そうですねー、コストと分配金の水準と相場の状況を考えたら、今は選ぶものは無いです。

ここが気になるんですけど、理論的に評論家としては毎月分配型投信を買っても良く、現実的に投資家としては買いたくないという立場の使いわけに見えます。

とらさんは、毎月分配型ファンドに投資しているの?という質問はそういう意味なんじゃないかと。

2017.01.18 21:50 さいもん #- URL[EDIT]
2953:

※2951:煙々さん
そうですね。結局儲かっていればいいという考え方はあるでしょうし、それが自然な感覚だと思います。コストや効率性も大事ですが、市場に入るタイミングと出るタイミングが儲かるかどうかの大きな要素だと思いますね。

投資を続けるのは危なそうですね。だいぶ前からですが、私はだいぶ腰が引けてます。最低限のコア部分だけでいいかなと思って様子見です。

2017.01.18 21:53 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2954:

※2952:さいもんさん
立場を使い分けているつもりはないんです。
評論家と投資家のタイプで用語が気になったのならすみません。

今回の記事のポイントは
問題点を明確にして、きちんとした論理性と検証データにもとづいてフェアに論じるべき。フェアに論じることが個人投資家の知恵を高め、ひいては投資信託の質の向上につながるという点です。

逆に言うと
きちんとした論理性と検証データにもとづかない批判は、結局は誰のためにもならないという考えです。

2017.01.18 22:48 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2955:

私は毎月分配型投信を肯定しています。
現在、Jリートの毎月分配投信を持っていますが、現物の家賃収入と比較してリスクまで考慮するとそう悪いものではないと思います。

そして、多少のコストを払っても、毎月収入があるというのは大きいです。肯定するか否定するかはそのステージによると思います。資産形成期であればやはり得策ではないし、その後のステージであれば利用価値はあると思います。

但し、複雑なものや分配金が高すぎるのは除いてですが。

2017.01.19 03:22 toshixr #- URL[EDIT]
2956:

毎月分配の利点としては損を確定することなく現金を引き出せることだと思います
解約して確定損になっても譲渡損失を確定申告することでその後につないでいくことはできると思いますが
3年以上含み損が続く場合もあると思うので…

2017.01.19 09:20 とま #- URL[EDIT]
2957:

毎月分配型投信を好きに買っている人は、個人的には何も言いません。
だって、自己責任だからです。
要は、毎月分配型投信を買った事に伴う、全ての結果を受け入れられる人ならば、何をやっても良いじゃんって思うからです。

あと、毎月分配についての批判ですが、僕はあまり書かないですね。
毎月分配を買う側の立場も分かります。
ただし、合理的な毎月分配型投信の考え方が分からないとの質問がある場合には、こちらの方で説明する事は出来ます。

お詫び:昨日、毎月分配型投信の自作の件を書くと言って書きましたが、急きょ削除しました。
これはとら様のブログ趣旨から外れた内容になった為です。
申し訳ありません。

2017.01.19 09:54 タカちゃん #X.Av9vec URL[EDIT]
2958:

こんにちは

毎月分配型は仕組みとして金融機関が潤い、購入者は高コストを甘んじる商品であることは間違いないでしょうが、それでも売れるのは人間が目先の利にさとくて我慢が効かないからでしょう? 行動経済学的に売れるのは分かりますね。
だだ、最後まで残っていた海外リート系も減配モードなので商品としては沈静化するでしょう…
金融庁も問題にしているようです。
最近、イデコや積み立てNISAなどを押している関係上、毎月分配型は都合が悪いもので、
かといって今更タコ配禁止なんてしようものなら購入者から批判を受けるしょうから、過剰な分配金を潰して自然消滅を目指すような気がします。なんだか携帯業界と似ていますね。(笑)
そうなると日本の投資信託の総資産も減るような気がします。毎月分配型を買う層がインデックス積み立て型に変わる可能性は低いと思いますから・・・

個人的にも毎月分配型をいいとも悪いとも思いません。
それは世の流れであって、自分にはあまり関係のないことです。
相談を受ければこんなものだよと教えますが、判断は個人に委ねます。(熱心に批判している方も見受けますし、たいてい的を得ていますが・・・)
でも、コストの安い個別株やETFをやれば必ず儲かるわけではなく、特に利益確定は難しいです。利益確定に悩まなくてよいのは利点でしょう。

とらさまも煙々さまも述べられていますが、今は確かに危なく感じています。米株は先高感が強いですが、金利はもっと強そうでハードクラッシュ懸念がありますし、中国はバブル崩壊が避けられてもデフレ化するでしょう。EUは(以下略 笑)・・・
昔、ある著名投資家が一番良いポジションとは一切のポジションがないことだと言ったとか・・・(笑) 一切持たないのは難しいことですが、理想です。
確かに投資で消耗しなくて良いノーポジが一番かもしれませんね。

2017.01.19 11:20 yazirobe777 #- URL[EDIT]
2959:

>>いまは資産を形成する時期であり

正直言って、
少し驚きました。

落ち着いた文章などから、
既にある程度の年齢になられている方で、
資産形成期は終了されていると思っていたので。

>>投資を続けるのは危なそうですね。だいぶ前からですが、私はだいぶ腰が引けてます。

そうですか・・・・・・。
私は全面視界良好とまでは言わないまでも、
かなり強気に相場環境を視ているんですが、
小黒とらさんが言われるのであれば、
ちょっと考えておきますよ。

日ごろ「相場が読める」などとのたまっている、
どこからその自信が?と思える、
有象無象の言うことはノイズだと考えているんですが、
他ならぬ小黒とらさんが言われていることだからなあ・・・・・・。
( ̄へ ̄|||) ウーム

2017.01.19 12:09 mushoku2006 #/EliecKQ URL[EDIT]
2960:

※2955:toshixrさん
ご自身の選好に合っている毎月分配ならありですよね。選好はライフステージによっても変わりますね。
複雑なものは理解しにくいですし、分配金が高すぎるのは継続性に懸念がありますね。

2017.01.19 21:56 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2961:

※2956:とまさん
課税関係は複雑ですね。分配で受け取るか、売却で譲渡損益とするかの問題ですね。

2017.01.19 22:00 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2962:

※2957:タカちゃんさん
そうですね。投資は自己責任ですから、納得して投資しているなら、毎月分配でも個別株でもアクティブでもインデックスでもいいと思います。
私のブログは基本的にはあまりこだわりはないのでお気になさらずに。(^^)

2017.01.19 22:05 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2963:

※2958:yazirobe777さん
そうですね。経済合理性というよりは行動経済学的の分野なんでしょうね。
金融庁も痛し痒しだと思います。ここ数年の投信ブームは毎月分配がけん引してきましたから、冷や水を浴びせるわけにもいかないと思います。NISAやiDeCoなどの浸透で徐々に投資文化が変わっていくのかなと思います。

相場に関しては米国の金利上昇と中国経済は気になりますね。投資で消耗するのはほどほどにしたいです。(^^;

2017.01.19 22:14 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2964:

※2959:mushoku2006さん
そこそこいい年ではあるのですが、年金を受給できるのはまだ先です。(^^;

米国が利上げしているので慎重姿勢です。今年か来年か、米国の利上げが終わるころが危険かなと思いつつ相場を見ています。当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが。

2017.01.19 22:22 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2967:

最後に熱く語られてますね^^

私は毎月分配型もっていません。
信託報酬や留保分などが同一条件なら、毎月分配型も一つの選択肢だと思います。
ほら、給料みたいに毎月お金がほしいと言う方、一定数でいますから。

今回の計算結果、分配金という形で、元金を減らしているのが下落局面で効果が出ましたね。
上昇局面だと、分配金で元金減らすと効率悪くなるけど^^。
面白いです、こういう使い方もあるかもしれませんね。
下がるなら毎月分配、上がるなら無分配とかwww

と言っても、私では、こんな感じで管理はできないけど。

楽しませていただきました。
ありがとうございます。

2017.01.20 18:42 いろいろでセカンドライフ #- URL[EDIT]
2968:

※2967:いろいろでセカンドライフさん
たまには熱く語ってみました。^^

毎月分配型にはメリット・デメリットの両方があると思っています。なのでちゃんとフェアに比較検討すべきだと思いますし、その上で投資するかどうかを決めればいいと思うんです。^^

2017.01.20 18:57 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2973:

私はやっぱりお金への不安とお金への期待は年齢によって違う、と思うので全否定できないと感じます。
多分年金だけだと、例え生活に困らなくても長年給料をもらい続けた日々を思うと寂しい、不安な人も多いかと。
金融機関がどんな金融商品を望むか?を顧客にアンケートとったら収入の補完希望が多かった、と聞いた事があります。

これが定年まで何十年もある年齢だと、時間を味方につけて♪な期待の方が大きいですよね。
当然?毎月の分配金収入も必要ないし。

少し親世代の立場を想像して考えてほしい気がします。

ところで、親世代といっても60代70代と世代が違えばアドバイスも違いますよね。
60代ならインデックス積み立て薦めても効果あるかな~?と、ふと思いました…。
いや、長年貯金でコツコツ増やしたお金がある日ガクンと減ったら精神的にどうなるか心配かな…。

老化現象の1つに不安な気持ちになる、ってのがあります。
個人差はありますが、正しいから言うことをきけという態度ではなく話をよく聞いて、説得より話し相手になってあげてほしいと思います。

まあ高齢の親には預金のままにしておいて、が無難でしょうか。

しかし、高齢者(つまり短期に)に安心安全で金利がつく金融商品て、今ありませんね。
無知な者が無知のまま資産が増えた時代はインフレだったです。
行き過ぎてバブルが弾けたけど。
やっぱり緩やかなインフレというのがいろいろ好循環なのでしょうか。

何でも安きに流れるのは良くない気がします。
でも人口減少だとまた違うでしょうか。

2017.01.23 11:37 みずほ #- URL[EDIT]
2980:

※2973:みずほさん
私も全否定はできないです。将来、毎月分配に投資したくなるかもしれませんから。
高齢になって毎月、何らかの収入があるのはうれしいと思うんです。使うかどうかは別にしてです。心理的な要素を考えたら毎月分配はありだと思うんです。

ゆるやかなインフレは望ましいと思いますね。

2017.01.23 21:02 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する