「毎月分配」でも「毎月解約」でも、どっちでもいいと思うのです

毎月分配型の投信は人気がある割には批判的な意見も多いですね。

コーラやハンバーガー、カップラーメンみたいなものかな。

「売れているものが良いものなら・・・」みたいな。ちょっと違いますかね。(^^;

それはともかく、今回は毎月分配型投信について


2日続けて


毎月分配を取り上げるのは、日経電子版を見ていて「ん?」と思う記事があったからです。

「初心者の投信選び 毎月分配型は運用苦戦で人気一服」という記事です。[外部記事]

日経電子版を取り上げるのは2日連続ですね。(^^;


気になった点


気になった点を引用します。

高齢者を中心にお金を運用しながら取り崩して生活費に充てるニーズがあるのは事実です。生活費のための取り崩しが必要なら、毎月決算型ではなく年1回決算のファンドを選び、自分の判断で少しずつ定期的に解約して換金することを勧めます。


ここです。

毎月分配型のデメリットとして指摘されるのは

1. 複利効果
2. 課税のタイミング
3. 解約で換金した方がいい

などです。

で、1は下落局面なら毎月分配している方が無分配より痛みは少ないです。

2の課税のタイミングは将来増税されるリスクもありますね。大規模な震災があれば復興税として配当や譲渡益の税率に上乗せされるかもしれませんし、少子高齢化に伴う資産課税で狙われるかもしれません。

もっとも、なんとかショックの再来で税率10%に戻る可能性もあります。

なので1と2はニュートラルに考えていいんじゃないでしょうか。

今日のテーマは、「毎月分配」より「毎月解約」の方がいいか、です。


比較考察


「高齢者を中心にお金を運用しながら取り崩して生活費に充てるニーズがある」として、以下の2つの方法にどれほどの違いがあるか。

1. 毎月決算型の投信を購入する
2. 定期的に解約して換金する

同じ条件で比較します。

ちょうど都合よく基準価額10,000円の無分配型と毎月分配型の投信があったとします。

投資額:100万円
当初基準価額:10,000円(無分配・毎月分配とも)
毎月分配:毎月分配型に投資。毎月100円分配(金額にして1万円)を受け取る。
毎月解約:無分配型に投資。毎月1万円分を解約
投資期間:1年(年末終了時に投信は売却)

投資期間1年にしたのは課税関係を完結させるためです。


相場の動き


相場の動きは最近の株価動向に似せて以下のようにします。

毎月分配型投信

グラフにするとこうなります。

792_monthly_fund_02.png

さて、この状況で

1. 「毎月分配型」で毎月1万円の入金がある
2. 無分配型のファンドを「毎月解約」して1万円の入金がある

で考えます。

どちらも税率は20%。分配や解約で得たお金の運用利回りはゼロとします。


毎月分配型


毎月分配型の計算結果です。

個別元本を計算して「普通分配」と「特別分配」で税率も変えています。期末で全部売却したときに利益が出ていれば課税されます。(クリックで拡大)

毎月分配

税引き後の資産額:1,127,440円


毎月解約


毎月解約したケースの計算結果です。

毎月解約

譲渡損益で利益が出たら課税され、損失なら損益通算のメリットとしてプラスにカウントしています。

税引き後の資産額:1,127,440円


同じ結果


比較の結果をまとめます。

無分配型に投資して分配も解約もしなかったケースも合わせて計算しました。

792_monthly_fund_05.png

毎月分配と毎月解約では同じ結果でした。


思うこと


同じタイミング、同じ金額なら、毎月「分配」でも毎月「解約」でも同じ結果でした。

私の計算方法がおかしくなければですが・・・

毎月分配でも毎月解約でも、どっちでもいいと思うんです。

もっとも、毎月分配の分配金の水準はずっと安定ではないです。その点は注意が必要です。

いまの分配金の水準が自分の好みに合っていて、かつ、分配金の見直しがあってもいいやと思うなら毎月分配は悪くないと思うんです。


よけいなひとこと


毎月分配型で高い分配を続けると、やがてファンドが燃え尽きます。そうなる前に分配金の減額は必定です。

一方、解約額の多い毎月解約型は、やがてご自身の投資資金が燃え尽きます。

運用しながら資金を取り崩す場合、毎月分配でも毎月解約でも、投資の利回りと取り崩し額の関係で燃え尽きる時期が決まります。

毎月分配なのか、毎月解約なのかは方法論です。

大事なのは、どのくらいの資金を運用に回してどのくらいの資金を取り崩していくかのバランスですね。

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2935:

こんばんは

毎月分配型は自動解約機能付き投資信託のこと・・・
だだ、自分で解約量を設定できないだけですね。
その点が理解できれば良いのでしょう。

一般にこの点について述べられて記事はあまりなくって不思議に思っていました。

2017.01.15 20:38 yazirobe777 #- URL[EDIT]
2938:

毎月分配型投資信託の高分配金は、それに釣られる人がデメリットを理解していないのが原因かなと。未だに分配金はすべて利益から出ていると思っている人がいますから。あれだけ、目論見書に書いてあるのに、全く見ていないとか、理解できない人とか、どうかと思うところ。
再投資による税の先払いの良し悪しに関しては、個人の投資への考え方次第で、それでもいいという人に対しては放っておいてくれ(笑)って感じです。

2017.01.15 21:39 煙々 #- URL[EDIT]
2939:

毎月分配型の最大の問題は、
信託報酬や手数料が一般的に高く、
高利回りの煙幕を張って、
それをよくわかっていない投資家に売りつける、
売る方にとって美味しい商品だということだと思います。

逆に言えば、
それを理解した上で、
高い金額を証券会社などに払ってもOK、
(投資対象などの理由で)それでもこの投信が買いたい、
そういう人が買うには特に問題もないのかな?と。

まあ、実際に買っている人たちの内、
どれだけそういう人がいるのか?
圧倒的少数派だったりして。
( ̄∇ ̄*)ゞ 


2017.01.16 09:11 mushoku2006 #/EliecKQ URL[EDIT]
2940:

分配金がほしいのならETFの方が良いでしょうね。手数料が安くタコ配の恐れもありません。

例えばJ−REITでしたら1343か1345。
分配はそれぞれ年4回と6回ですが、個別を組み合わせて毎月型を自作している人も居ます。

海外籍でもよければ、i-Shares や バンガードのETFが良いと思います。
国内の無分配型と、分配の出る海外籍ETFの課税の差を比較した記事がありました。

K−ZONE
国内公募株式投信での『外国税額控除』適用除外の影響を探る
https://www.k-zone.co.jp/study/learning/fund/selection/143.html

> 国内公募株式投信の収益として海外源泉税を取り戻す手段は無くなったことになる。国内公募株式投信の形態がどのような形であろうと、海外と国内での源泉税の二重課税状態が残ることになる。

> 国内で売買が可能な海外籍投信の分配金に対して海外で源泉徴収された場合、その税額は国内での確定申告により一定の条件での還付請求を行うことが可能。

2017.01.16 15:51 Tansney Gohn #SNAM66t2 URL[EDIT]
2941:

※2935:yazirobe777さん
毎月分配型は自動解約機能付き投資信託という面がありますね。

当初のグロソブがどこまで意識していたのかは分かりませんが、投資家のニーズを顕在化させたとは言えますね。
毎月分配はたしかにデメリットも多いのですが、毎月定期的に取り崩すこと自体は悪くないと思うのです。

2017.01.17 18:57 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2943:

※2938:煙々さん
投資家がデメリットを理解していないのは問題ですね。
毎月分配を批判する論調のうち、ある部分は金融機関が批判されてしかるべきですが、ある部分は投資家の勉強不足も批判されてしかるべきだと思います。

2017.01.17 19:04 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2944:

※2939:mushoku2006さん
信託報酬や手数料が一般的に高いのはその通りですね。
私もコストは低い方がいいと思ってます。
毎月分配に対する理解の不足は売る側の問題でもあり、買う側の問題でもあるのでしょうね。

2017.01.17 19:06 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2945:

※2940:Tansney Gohnさん
そうですね。タコ配のないETFの方がいいですね。
毎月分配の問題点は分配金の高さ(タコ配)だと思っています。金融庁が毎月分配に規制を掛けたいなら、タコ配禁止が効果的だと思います。

2017.01.17 19:08 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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