株式の期待収益率を常に5%と見ていて大丈夫でしょうか

株式の期待収益率は年5%程度で見ていればいいという説があります。

GPIFの「基本ポートフォリオの考え方」で示されている国内株式の期待収益率は4.8%です。外国株式は5.0%です。株式投資の期待収益率はだいたい5%という感じですね。

今回は、期待収益率の考え方について


長期的に年率5%


常に5%というのは矛盾が生じることをお話しします。

具体的な数値は日経平均を使います。TOPIXでもS&P500でも、バランス型のポートフォリオでも、考え方は同じです。

いま、日経平均が12,000円だとします。

以前の記事と同じで、毎年330円分の配当を受け取ります。長期投資で20年を想定すると、収益率が年5%となるためには、20年後の株価は20,900円でなければいけません。

いま、12,000円 → 20年後、20,900円


1年後に16,500円になった


いまの日経平均を12,000円とします。1年後に16,500円になったとします。37.5%の上昇なのでありえる話です。

さて、日経平均が12,000円のときに期待収益率5%と言っていた人が、1年後16,500円になっても、株式の期待収益率は5%と言っているとします。

それを厳密に考えるとすごいことになります。


話を整理します


日経平均12,000円が1年後16,500円になりました。

16,500円になった時点での、期待収益率5%を考えましょう。

期待収益率は、現在と将来の関係で語るものなので、12,000円から16,500円になった過去の収益率は関係ありません。

16,500円を基点に、期待収益率5%を計算します。

すると、前提を同じにして、20年後の日経平均が32,800円なら年5%です。

で、時間の基点を日経平均12,000円に戻しましょう。

当初、12,000円 → 20年後、20,900円
1年後、16,500円 → 21年後、32,800円


つまり、こういうこと


日経平均が12,000円のときに期待収益率5%と言っていた人が、1年後16,500円になっても期待収益率は5%と言っているとしたら、

つまりは

20年後から21年後のリターンを、56.9%で見ている(32,800/20,900)

という事です。

投資期間20年で固定した場合ですけどね。


基本的な考え方


そのときどきの株価水準を無視して、どんなときも期待収益率を5%とするのは無理があります。

日経平均が10,000円とか12,000円のレベルのときに、長期的な期待収益率を5%で見るとして、そのままの感覚で、日経平均が16,000円とか20,000円のときに、長期的な期待収益率を5%で見ると火傷を負いかねないと思うのです。

株価が高ければ、期待収益率は低く見るべき
株価が低ければ、期待収益率は高く見ることができる

という見方ができますね。

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2656:

こんばんは

株価収益率は過去のデータから5パー前後なのでいつ投資しても良くって・・・今投資しないのは機会損失的な意見も見受けられますね。
寿命が千年あるのなら良いと思いますが、普通50年ぐらいしか投資出来ないのですから機会は熟慮した方が良いと思います。

2016.10.14 00:11 yazirobe777 #- URL[EDIT]
2657:

※2656:yazirobe777さん
機会損失的な意見はちょっとどうかなと思うときがあります。投資をすすめる側の話法としては、いつ投資してもいいと言いたいのは理解できますけどね。
寿命も資金量も有限ですからね。有限を前提に、機会は熟慮したいです。

2016.10.14 18:26 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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