貯蓄と投資と投機に賭博 (1)

郷ひろみさんの歌に「How many いい顔」というのがあって、そこには「処女と少女と娼婦に淑女・・・」という詞があります。タイトルはそれのパクリです。

それなりの年齢の方ならピンとくる歌です。作詞は阿木燿子さん。阿木燿子さんはH2Oの「思い出がいっぱい」のような若くて切ない思いも書ければ、高橋真梨子さんの「はがゆい唇」のような妖艶な女性も表現できる、素晴らしい作詞家です。

ちょっと話がそれました。

処女と少女と娼婦に淑女・・・ですが、それぞれの定義や違いを語るのは野暮ですね。それと同じように、貯蓄と投資と投機と賭博(ギャンブル)の違いを論じるのも無粋かもしれません。

でも、やります。


貯蓄と投資と投機と賭博の類似点


違いを論じるよりも、貯蓄と投資と投機と賭博の類似点から話したほうがいいでしょう。

私が思うに、すべて「不確実性を持っている」ことでは同じです。

貯蓄は安全確実のように思えますが、銀行預金なら銀行の破たんリスクがありますし、国債を持っているとしてもインフレのリスクはあります。不確実性が無視できるほどに小さいだけであって、極論すれば貯蓄でも安全確実とはいえません。

貯蓄はひとまずおいて、よく話題になるのは、投資と投機と賭博についてです。


投資と投機と賭博の目的は同じ


どれも投下した資本を増やしたいという点では共通です。プラスのリターンがあると思うから投資信託を買ったり、宝くじを買ったりするわけです。実際にプラスのリターンを得られるかどうかは結果論ですし、事前の期待値がプラスサムなのかゼロサムなのか、ネガティブサムなのかは関係ありません。

プラスのリターンがある、そう思って参加する点で投資と投機と賭博は同じです。
わざわざ負けるために投信を買うわけでもなく、競馬場に行くわけでもないはずですから。参加する動機は「手持ち資金を増やす」という点で同じです。

貯蓄も投資も投機も賭博も、目的が手持ち資金を増やすという点で一致しているのです。


投資と投機と賭博の違いは重要ではありません


長期的に経済の成長を取りに行くのが投資で、経済のパイが大きくなってみんなが幸せになり、その恩恵を受けるのが投資。短期的な値動きを取るのが投機で、長期的にみればプラスマイナスゼロなのが投機。運を天に任せてやるのが賭博で、やればやるほど損をするのが賭博。

そういう分け方が一般的ですが、それでは投資では失敗する恐れがあります。

投資で失敗する一例は、長期的に持っていれば大丈夫だろうと思い込んで、ずっと塩漬けにしてしまうことです。

長期投資家が陥りがちな失敗についてはまた別の機会に書こうと思っていますが、ここで重要なのは、投資は「長期であればプラスサム」ということは何ら保証されていない、ということです。

さて、話を戻します。

投資と投機と賭博では、それに向かう戦略が違うのです。

貯蓄と投資と投機に賭博 (2)に続きます

 

管理者にだけ表示を許可する