2025年には地銀の大半が赤字経営 金融庁の試算に思うこと

金融庁の試算では、2025年3月期に赤字に転じる地銀が半数を超えます。[外部記事]

人口減少に低金利が重なることで地銀の経営は苦しくなるという見通しです。

今回は、マクロバランスについて


金融庁の試算のポイント


地銀の半数以上が本業で赤字になる背景は主に3点です。

1. 生産年齢人口の減少によって、全国的に資金需要が落ち込む
2. 高齢化によって、預金の取り崩しは緩やかにとどまる
3. 預貸率が下がることによって、利ザヤが縮小する

この結果、金融庁は「今後、多くの地銀で従来のように貸出業務から収益を得ることが困難となるおそれがある」と分析しています。


ちょっと説明


最初のポイントである資金需要の落ち込みは、企業の経済活動もそうですし、働く世代が住宅を購入する際の「住宅ローン」も需要が落ち込みます。

高齢化で預金の取り崩しが緩やかになるのは、長生きリスクを考えたシニア世代が、あまり消費をしないことを意味していると思われます。

預貸率は預金に対する貸し出しの比率です。預金がだっぷりあるにもかかわらず、貸し出しのニーズが弱ければ、銀行は利ザヤを少なくしても貸し出しをすることになります。

結局のところ、資金を貸したい人と借りたい人のバランスが悪いんですよね。


投資家が考えること


地銀の中では優勝劣敗が鮮明になるかもしれませんね。

銀行株に投資するなら、株価の割安さと相対的な経営環境の強さがポイントでしょうか。あるいはM&A期待。

マクロ経済的には、ゼロ金利、マイナス金利はずっと続きそうです。


銀行と同じ悩み


経済成長率が高く、資金ニーズが強い時代なら銀行は融資で利益を得やすかった。たくさん預金を集めてたくさん融資に回せば、それだけ利益も大きかった。そういう時代がありました。

しかし、いまは預金が余っている時代です。

だから地銀の経営は厳しさを増す一方です。

地銀が抱えている悩みは、視点を変えると投資家も同じかもしれません。

お金を供給したい人と、お金を需要する人のバランスです。


まとめ、のようなもの


マクロバランスの変化によって銀行の経営のしやすさは変わっていきます。この先は預金と融資のバランスはますます厳しくなるでしょう。

そういう時代に備えてどうやって自己変革していくか。

それが銀行に求められています。

投資家はどうでしょう。

時代の変化に応じた投資戦略が必要になりそうですね。

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
 
2580:

こんばんは

短期的には手数料の値上げ、長期的には合併が進むと思われます。
融資はまず伸びないので手数料収入の増加と合併による人権費の削減が2本柱かな・・・でも未来図は描きにくいですね。

2016.09.15 20:46 yazirobe777 #- URL[EDIT]
2581:

※2580:yazirobe777さん
こんばんは。
そうですね。地方銀行の未来図は描きにくいですね。融資は伸ばしにくいので、やはり投信の販売のような手数料収入なんでしょうね。

2016.09.15 22:19 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する