インフレ なかでも下着の値段が上がっている

2014年の名目賃金は上がっているのに、物価の影響を除いた実質賃金は下がっています。

厚生労働省の毎月勤労統計調査の結果では、名目賃金は前年比0.8%増えたものの、実質賃金は2.5%減ったとあります。この差は物価が上がっているためです。

下着の値段については後段でやります。まずは実質賃金について。

名目賃金は増えているのに実質では減っていることについて、私は次のように考えています。

・名目賃金の上昇は4年ぶりで、それ自体はとてもいいこと。
・実質賃金がマイナスなのは消費者物価が3.3%上がったため。
・物価上昇のうち3%を消費増税分だと考えると、本当の意味での物価上昇は0.3%
・消費税の影響を抜くと名目も実質も賃金は上昇した。
・物価上昇(インフレ)と増税の要因は分けて議論した方がクリアになる。

という感じです。


下着の値段が上がっている


物価について、詳細をみてみました。

消費者物価指数には、調査対象の商品やサービスの価格をすべて含む「総合指数」と、価格のブレの大きい食料品を除く「コア指数(コアCPI)」と、さらにコアCPIからこれまたブレの大きなエネルギー価格を除く「コアコア指数(コアコアCPI)」があります。

で、コアコアCPIはかなり安定しています。2014年12月末時点で前年比+2.13%です。これは消費税の影響を含んだ数字ですので、実質的にはデフレ気味な経済が続いています。

さて、ここからが本題。

実は、この1年で物価が上がっているもののうち、私が気になったのが2つあります。

・下着類(2014年12月末時点で前年比+5.40%)
・教養娯楽用品(同+5.28%)

総合CPI、コアコアCPI、下着類、教養娯楽用品の物価指数を載せます。10年前の2004年12月末を100にしてスタートをそろえました。また、消費増税の影響を一律3%で調整しています。

CPI 小黒とら

総合CPIは横ばい、コアコアCPIは弱いのに対して、下着類と教養娯楽用品は上向いてきています。

物価は需要と供給のバランスです。

下着にそれまでより高い値段を払う気になる人が増えたり、趣味のものを買い替えるなどで教養娯楽用品にお金を出す人が増えたりすれば、値段が上がっていきます。

下着や教養娯楽費の値段が上がるってことは、景気がよくなっているからだと思いませんか。


景気と物価の関係


物価は景気の遅行指数です。景気がよくなってしばらくすると物価も上がってきます。物価が上がれば景気がよくなるか、というと・・・ですが、少なくとも景気が良くなった後で物価は上がりやすくなります。

CPI 小黒とら

この図は日経平均株価と総合CPIの関係です。こちらの総合CPIは消費税の影響を残した原数値です。

ざっくりした傾向ですが、株価に少し遅れる形でCPIが動いているようにみえます。

日経平均株価と下着類、教養娯楽用品の関係はこちらから [下着類] [教養娯楽用品]


まとめ


話を賃金とインフレに戻します。

名目賃金が増えて実質賃金が減っていることについては、物価の影響なのか消費増税の影響なのかをわけて議論すべきだと思います。

物価上昇については、コアコアCPIは安定しているなかで、下着類や教養娯楽用品のようなところで物価が上がっているのは、それは景気回復を補強する現象ではないでしょうか。

私も趣味のものを買おうかな・・・

 
37:

私の中の小黒様のイメージは、『テレ東のWBSでキャスターと並びで座り、持論をスマートに展開させる経済アナリスト』なんですが、今回の記事ではなぜか、赤いTバック姿の男性が自信満々にポーズを取る画が浮かんで消えません(笑)
私も下着への拘りを捨てかけていました。
いけませんね、これでは!(笑)

私は今日、仕事帰りにドラッグストアに寄ったのですが、5食入のインスタントラーメンがすごい事になっているのに驚愕しました。
先日までは税込298円で買えたのが、税別380円になっていたのです!
休日のお昼御飯が…(;・∀・)

2015.02.06 18:46 みみん #OARS9n6I URL[EDIT]
38:

※37:みみんさん
いいイメージを持っていただき、ありがとうございます(汗)
見えないところのオシャレとか、教養娯楽用品にお金をかけられるのはいいことですよね。赤いTバックを買ってみようかなと思います(笑)
物価指標はつぶさにみると上がっているもの、上がっていないものがあって興味深いです。食糧品とかは上がってますね。

2015.02.06 21:08 小黒とら #- URL[EDIT]

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