GDP成長率の低下と長期投資について

日本の4-6月GDPが発表されました。

2期連続でプラスとなったものの、年率換算で+0.2%とギリギリのプラスでした。ほぼ横這いです。予想を下回る結果でした。

今回は、GDPの成長率鈍化と株式投資について


世界的に成長が鈍化


投資には長期的な視点が欠かせません。

経済にしても株式市場にしても、構造(トレンド)と循環(サイクル)に分けて見ていくと分かりやすいです。循環分析について末尾に過去記事リンクを載せます。

今回は経済の長期的なトレンドを追ってみましょう。

長期投資をする背景に、世界経済は成長するという資本主義への信頼があります。経済が成長し、新たなサービスやモノが生み出され、私たちの生活はますます便利で快適になる。そういう前提です。

で、問題は・・・

成長のトレンドがどうなっているかです。


50年以上の長期データ


1961年から2014年の54年分のデータを使います。

データ出典は世界銀行(The World Bank)、データの基準は現地通貨建て実質です。

まず世界全体のGDP成長率を見てみましょう。

664_GDP_world.png

1960年代は6%ほどあった成長率が、2010年代は2%を少し上回るところまで減速しています。

世界全体には成長率の高い中所得国も入っています。高所得国であるOECD諸国に限って見たらこうなります。

664_GDP_world.png

チャートは世界全体と似ています。ただ、リーマンショック後の戻りが全体よりは弱めです。


株式投資家として


世界全体でもOECD諸国でも、どちらも経済成長率は鈍化しています。

それが何を意味するのか・・・

株式投資の期待リターンも低下しているのでは

ということです。

経済の成長と株式市場のリターンがある程度リンクするなら、世界の経済成長率の鈍化と株式の期待収益率の低下もリンクするのではないでしょうか。

50年代や60年代のGDP成長率は6%ですが、2010年代は2%台です。

株式投資の期待リターンをGDP成長率よりやや高い値にして、50年代や60年代は期待リターン8%、いまは4%という感じでしょうか。


高成長と低成長での株式投資


現代ポートフォリオ理論(MPT)は1950年代の米国で誕生しました。投資理論が洗練される中で、効率的市場仮説やCAPMの市場ポートフォリオなどの概念も生まれました。

基本的には、GPIFにしても一般的なFPにしても、教科書的な投資本も1950年代の米国で生まれた「現代ポートフォリオ理論」の考えを踏襲しています。

で、1950年代の世界は高度成長期にありました。

いまは低成長期です。


まとめ、のようなもの


投資するなら長期的な視点は欠かせません。

長期的に過去を振り返って、長期的にこの先のことを思うと、

リスク・リターンのバランスは1950年当時といまで違うだろう。だからいまの低成長期に応じた投資戦略があっていいんだろう。

というのが私の基本的な考え方です。

投資に使える時間は有限ですから。(^^)

過去記事:長期投資を考える HPフィルタでMSCIワールドのトレンドとサイクルを分離

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