東京メトロの停車時間の延長に思うこと

4月に東京メトロ・半蔵門線の九段下駅で、ベビーカーをドアに挟んだまま発車したトラブルがありました。けが人はいませんでした。

この事故を受けた業務改善の一環として、東京メトロが駅の停車時間を長期化するというニュースがありました。[外部記事]

今回は、狭い東京、そんなに急いでどうするの?です。


昔の標語


せまい日本そんなに急いでどこへ行く。

自動車の交通事故を減らすための標語です。1973年の標語なので40年以上も前です。

70年代も急いで、いまでも急いでますね。

道路も鉄道も空路も、大量の人や物が高速で移動できるように、絶えず進化を続けています。

便利なんですけどね。

ときには、もう少しゆっくりでもいいんじゃない、と思うことがあります。


東京メトロとJR西日本


東京メトロは秒刻みのダイヤでたくさんの人を効率的に運んでいます。

以前、JR福知山線で多数の人が犠牲になる脱線事故がありました。小さなミスでも「日勤教育」という懲罰的な業務指導が行われることが、事故の原因になったという指摘があります。

JR西日本では少しのミスも許されない。

そういうプレッシャーが強かったのかもしれません。

今回の東京メトロの件は、もしかしたら判断を誤らせる職場の空気があるのかもしれません。時間に追われる、定時運行最優先のプレッシャーです。


プレッシャー下での判断


生産工場では「ラインを止める勇気を持て」とか、航空機パイロットなら「離陸を遅らせる勇気や、着陸をやり直す勇気を持て」とか言われるそうです。

そう言われるのは、そういう勇気を絶えず意識していないと、現状維持のプレッシャーに呑まれるからでしょうね。

止めなきゃいけないと頭では思っても、心と体が動かないこともありそうです。意識と深層心理の「瞬間的な」せめぎ合いが起きたとき、必ずしもあるべき選択ができるとは限りません。

行動を起こさなきゃいけないのに、固まって何もできない。

人って、そういう面がありますよね。

完璧じゃないですから。


秒刻みのスケジュール


東京メトロの停車時間です。

最短は15秒です。銀座線・田原町駅など。
事故のあった九段下駅は20秒。

その間、「停車中の車掌の業務は約10項目あり、慣れていない新人の車掌だと時間が足りない恐れがある」とのことです。(出典

15秒とか20秒って、あっと言う間です。

実際、地下鉄に乗っていると、ドアが開いたらすぐに閉まる時のブザーが鳴りますね。あれって私にとってはプレッシャーです。早く降りなきゃとか、早く乗らなきゃって焦ります。

乗降客がそんなプレッシャーを感じるのですから、運転士、車掌のプレッシャーはもっとでしょう。

なんだか余裕がないですよね。


余裕を持って


今回、停止時間が最短でも25秒になるそうです。ほんの数秒ですが、余裕が生まれるのはいいことですね。

なにごともギチギチではつらいです。

効率性を重視することと、余裕を持つことのバランスを保ちたいですね。

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