高齢者は株式に投資すべきではないという通念は間違いだ、について

ダイヤモンドオンラインに山崎元氏の記事がありました。[外部記事]

そこで山崎氏は「高齢者だからと言って特別な運用をする必要はない」と述べています。私はその点は意見を異にします。私なら高齢者にあまりリスクを取らないように言います。

今回は、年齢と投資リスクについて


理論的に考えてみます


まず私が違和感を持った箇所を引用します。

“判断力さえ無事であれば、高齢者だからと言って特別な運用をする必要はない。株式でも投資信託でも、同じ時に同じ物を持っていれば、持ち主の年齢や体力に関係なく、リターンは実現する。「高齢だから配当・分配金などインカムゲイン中心の運用にすべきだ」、「高齢者は株式などハイリスクな資産に投資すべきではない」といった通念は間違いだ。”


さて、ここです。

同じときに同じものを持っていれば、同じリターンになるというのはその通りですね。この点は違和感ないです。

でもね、と。

だからといって、それが、「『高齢者は株式などハイリスクな資産に投資すべきではない』といった通念は間違いだ。」と言い切る根拠にはならないです。

1. 同じときに同じものを持っていれば、同じリターンになる。
2. 高齢者は株式などハイリスクな資産に投資すべきでないという通念は誤り。

もし、1が成立するとき、それなら必ず2も成立する、と言えるでしょうか。

そうじゃないですよね。

1と2は独立です。

だから、1が真か偽かに関係なく、2を独立で考えなくてはいけません。


若者と老人


2を独立で考えましょう。勤労世代と高齢者では違いがあります。

投資の点で大きいのはライフステージの違いです。勤労世代は資産を形成していく時期ですが、高齢者は積み上げた資産を取り崩していく時期です。

勤労世代なら、資産運用による損失があったとしても、働いて得る収入でカバーできます。これから稼ぐであろう収入がバッファーになってある程度大きなリスクが取れるわけです。

しかし、高齢者はそうではありません。現役時代のような定期収入のバッファーはありませんね。リスクを取って資産を形成していく世代でもなく、手堅く守りながら資産を取り崩していく世代です。

この違いは大きいです。

どれだけのリスクを取れるか、取るべきかに大きく影響します。


現実的に考えて


もし、私の親や知り合いのおじいさん、おばあさんが銀行や証券会社の社員から次のように言われたとします。

「とら婆さん、若い子もお婆さんも関係ないんです。同じときに同じものを持っていれば、同じリターンになるんです。高齢者は株式に投資すべきではないといった通念は間違いなんですよ。ジャンジャンバリバリで株式いっちゃいましょー」

って・・・

あの・・・、そんな乱暴なこと言わないでよ。って思いますよね。

理論的に考えても、直感的に考えても、高齢者はリスクを取るべきではないです。


おせっかいなひとこと


最近、以前からもそうかもしれませんが、「いや、そのりくつは・・・」というウェブ記事が気になるんですよね。

おせっかいかもしれませんが、真面目に家のお金のことを考えている人に伝えたいんです。

マネー雑誌とかウェブ記事とか、読みやすくて耳に入りやすい話の中には、必ずしも参考にならない話もあるってことを。

高齢者になったらリスクは控えめに。

私ならそう言います。(^^)

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2441:

そのとおりだと思います。

にしても、バフェット氏を例に出す、感覚のずれが信じられません。バフェット氏が99%の資産を失っても何ら生活に問題ありませんが、一般市民が99%失ったら、明日の食事にだって困ることに。
感覚がずれているのか、強引な言い回しをして、説得力でももたせようとしたのか。どっちにしたところで、感覚がずれていることは違いなく。

2016.07.27 21:23 煙々 #- URL[EDIT]
2442:

良記事です。
あの人はよくドヤ顔で「○○は間違いだ」と言い切るのですが、PV稼ぎのブロガーやおねえキャラの教育評論家と同じで、煽ったもん勝ちの炎上上等のスタンスでしょう。あの人の意見をありがたがるかどうかで投資家のレベルがわかります。

2016.07.27 22:39 通りすがり #- URL[EDIT]
2443:

高齢者と言ってもいろんなかたがいらっしゃるので、ひとくくりにはできないような気も。
高齢であろうと、若年であろうと、「ハイリスクに投資するのは余裕資金で」ということかなと。
子供の学費や何かの必要なお金だったら、若くても投資はできないだろうし、高齢者でも有り余っていたら投資は可能なのでは。

2016.07.27 23:50 ファン #- URL[EDIT]
2444:

外部記事を一応全部読んだのですが、よくこのまとまりの無い長い記事を最後まで読んだな、と思いました。とらさんが。

山崎さんの方が仕事のし過ぎでキレが落ちてるんじゃないかと心配になりました。

2016.07.28 00:45 さいもん #- URL[EDIT]
2445:

元記事の「高齢者だからと言って特別な運用をする必要はない」という第一の補足と、「高齢者は急激な判断力や記憶力を失う」という第三の補足も矛盾していると思います。
第三の補足のようなリスクがより大きいのだから
高齢者として特別な運用をすべきなのではないでしょうか?

2016.07.28 12:24 鳥越俊太郎 #- URL[EDIT]
2446:給与所得

>>勤労世代なら、資産運用による損失があったとしても、働いて得る収入でカバーできます。これから稼ぐであろう収入がバッファーになってある程度大きなリスクが取れるわけです。

ここのところ、ちょっとひっかかりました。単なる表現の問題かとは思いますが。

債券であれば株と逆相関がある(ということになってる)ので、株で損が出れば債券の側でそれをオフセットするキャピタルゲインが期待できます。が、給与所得は fixed-incomeライクな資産だとみなせるものの、債券の元本にあたるものがないので、損失を「カバー」するまでにはならないと思います。薄めるだけです。

私は、「将来の所得フローの現在価値を含めた総資産の中での資産配分で考えると、若い人は株式へのエクスポージャーが思ったほど高くないので株を増やす余地が大きい」という理解でいます。

余談ですが、現実には、きょうび給与所得も思ったほど安定的ではなく、景気敏感だったりするので、Equityライクな面もありますね。この部分が債券的なものからより株式的なものに変質するような経済環境になったとき、サラリーマン投資家が過剰反応と揶揄されるほど株式から逃避するのは、ある意味妥当なのかもしれません。

2016.07.28 14:06 エイハブ船長 #- URL[EDIT]
2447:訂正

そっか、もしかしたら管理人さんは、年金基金の拠出金のように給与所得が新規投資され、株価下落後は結果的にナンピン買いのようになる姿をイメージされていたのでしょうか?
それであれば納得です。失礼しました。

成熟度の高い年金基金と同じように、資産を取り崩して生活している老人は、株価が大幅下落したら(他の資産クラスから幾分リバランスのために移すとしても)ダメージが大きいです。減少した資産残高からさらに取り崩し続けざるを得ないので、株価が反発しても以前ほどエクスポージャーがないわけですからね。

2016.07.28 14:27 エイハブ船長 #- URL[EDIT]
2448:

※2441:煙々さん
バフェット氏は例外的な存在ですよね。
しかもバフェット氏は仕事として投資している人ですから、一般の高齢者はまったく別ですね。

2016.07.28 20:37 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2449:

※2442:通りすがりさん
そうですね。山崎氏はけっこう言い切りますね。それが山崎氏の持ち味なのでしょうが、いや、そう言い切れます?と思うときはあります。(^^;

2016.07.28 20:38 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2450:

※2443:ファンさん
おっしゃる通りです。ひとくくりにはできないです。
若者でも投資しにくい環境の人はいますし、高齢者でもリスクは取れる人はいますね。
あくまで一般論として、高齢者はリスクを取らない方がいいという意見です。(^^)

2016.07.28 20:43 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2451:

※2444:さいもんさん
高齢者、働き方、マネーは私の興味分野なので、つい最後まで読んでしまいました。
山崎氏のキレは鈍ってるかもしれませんね。仕事はほどほどがいいんでしょうね。

2016.07.28 20:50 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2452:

※2445:鳥越俊太郎さん
コメントありがとうございます。
第一と第三では矛盾しますね。第三のリスクがある事は、リスク抑制要因だと思います。
やはり高齢者は安全優先で、あまりリスクを取らない方がいいと思います。余裕資金で趣味でやる分にはいいと思いますが。

2016.07.28 20:53 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2453:

※2446,2447:エイハブ船長さん
そうです。成熟度の低い年金基金と、成熟度の高い年金基金の違いのようなものです。掛け金を拠出していく段階なのか、取り崩していく段階なのかの違いですね。

成熟度の低い基金でも、成熟度の高い基金でも、同じ時期に同じポートフォリオなら同じリターンですが、だからといって基金の成熟度を無視してポートフォリオを決めていいわけじゃないですね。
基金を個人に置き換えても同じことが言えると思います。

2016.07.28 20:58 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2456:

山崎氏なら、ご自身のポートフォリオに関しては「ポートフォリオまで一緒に歳をとらせる必要はない」。
と言いきってもかまわないと思います。
ただ、一般的な日本のご老人に関してはどうなんでしょう。
山崎氏の勧められるようなポートフォリを低価格・低維持費で手に入れれられるようになったのは日本ではごく最近じゃないでしょうか。
多分ご老人のほとんどの方は、若い時に山崎氏の望まれるようなポートフォリを作れたことは無かったんじゃないでしょうか?
株投資と言えば日本の個別株ばかりとかだったんじゃないでしょうか、あるいはすぐに償還されちゃう高コストの投資信託とか。

もしそうなら、このようなご老人は、年齢とともにポートフォリオ変えたほうが良いように思います。

もっとも、ポートフォリオの安全資産部分で、ご自身の老後の生活費を十分に賄えるなら、ポートフォリオ変えなくてもかまわないでしょうけど。

2016.07.29 11:44 いろいろでセカンドライフ #- URL[EDIT]
2457:資産運用≠リスク資産運用

たまたまブログ村のランキングから、こちらのページに辿り着き、時々ですが興味深く拝読しています。今回のトピック、実は山崎さんのコメントにあまり違和感を覚えずにいる自分に気づき、モヤモヤしていました。それが、鳥越さんといろいろでセカンドライフさんのコメントを拝見して、「高齢者だからといって特別な運用をする必要がない」というのは、資産のうちのリスクをとってもリターンを求める部分についてのみ、述べているのではないか? ということに思い至り、すこしだけ腑に落ちました。経済的な面では、やはりインフレが心配なので、リスク資産部分はゼロにはできない(50代後半で、現在無職です)ように思っています。これからも楽しみにしております。

2016.07.29 17:51 5月のさくら #- URL[EDIT]
2460:

※2456:いろいろでセカンドライフさん
そうですね。山崎氏なら自分のポートフォリオなら言い切ってもいいですね。
一般的なご老人は、年齢とともにポートフォリオ変えたほうが良いですよね。より低コストの投信も出てきてますし。
安全資産部分で万全なら、そのままもありですね。

2016.07.29 20:27 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2461:

※2457:5月のさくらさん
コメントありがとうございます。
そうですね。私は山崎氏の元の記事を、高齢者だからと言って特にリスクを落とす必要はないと言っていると解釈しました。
で、私としては、高齢者は(安全資産とリスク資産の合計の)資産全体のリスクは抑えた方がいいという考えを持ってます。
これからもよろしくお願いします。(^^)

2016.07.29 20:36 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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