日本でトルコのようなクーデターが起きたら

トルコのクーデターは収まりつつあるみたいですね。

反乱軍(軍の一部によるクーデター側)と正規軍(政権側)の戦いでは、戦闘機を繰り出しての本格的な攻防もあったようです。多数の死傷者が出る痛ましい事件です。

背景はいろいろあるのでしょうが、今回は別のお話し。

日本でクーデターが起きたら、です。


日本で起きたら


クーデターは暴力的な手段によって現在の政権(国家の法秩序)を崩壊させることです。なので、今回のトルコは軍によるクーデターですが、国家の転覆を企てる主体は軍(日本なら自衛隊)でなくてもいいわけです。

過激思想を持った活動家の集団でも、極端な教えの宗教団体でも、暴力で国家の法秩序の破壊を企てると日本では内乱罪が適用される可能性があります。実際は適用には消極的のようですが。

刑法77条(内乱罪)

“国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。

1. 首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。
2. 謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は3年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は1年以上10年以下の禁錮に処する。
3. 付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、3年以下の禁錮に処する。”


罪は重いですね。


内乱罪


内乱は独特な雰囲気があります。

トルコの件はひとまず置いて日本のことで考えると、明治維新の動乱とか、戦前の熱い時期とか、そんな雰囲気です。実際、戦後では内乱罪で訴追されたケースはありません。

で、内乱罪は刑法の中でも独特です。

第一審がいきなり高等裁判所になります。次は最高裁なので、内乱罪は二審制です。

高裁から始まるため、裁判員裁判の対象にもなりません。

ちなみに、内乱罪より重たいと言われるのが法定刑が死刑のみの「外観誘致罪」ですが、こちらは地方裁判所から始まる通常の三審制です。裁判員裁判の対象になります。

調べてみるといろんな事がわかりますね。

あ、

内乱を企てているわけではありません。(^^;


無期禁錮


内乱の首謀者は、死刑または無期禁錮なんですね。

無期禁錮って・・・

あまり聞かない気がします。

で、調べたところ無期禁錮となるのは、内乱罪、爆発物使用罪、爆発物使用未遂罪だけです。その他は、死刑が適用される罪で情状酌量の減刑で無期禁錮が(理論的には)適用される可能性があるくらいです。(通常は死刑の減刑なら無期懲役でしょう)

ちなみに、wikipediaによると、少なくとも1947年以降に無期禁錮を言い渡された者はいないとのことです。


懲役と禁錮


で、なんで内乱罪は無期懲役ではなくて、無期禁錮なのか。

懲役と禁錮の違いは、刑務作業(=強制労働)があるかないかです。

で、内乱を起こすような人は、強い政治的信念にもとづいて行動していますので、思想犯であり確信犯です。もし内乱が成功すれば、それは「内乱」ではなく「革命」と呼ばれるようになりますね。

勝てば官軍、負ければ賊軍。
勝てば革命、負ければ内乱。

場合が場合なら、内乱首謀者は革命の旗手になるわけです。その手の犯罪は、どういう法体系で誰が裁くかによって評価が分かれるという考えができます。

一方、たとえば窃盗なら現政権でも革命政権でも罪は罪でしょう。

どちらの立場で裁いても罪になる犯罪には強制労働付きの自由刑である懲役がふさわしく、思想犯、政治犯には強制労働無しの自由刑がふさわしい、という考えらしいです。


とりとめのない、しめくくり


ん・・・

そういうものか・・・という感想をお持ちの方もいるかもしれませんね。私もなんとなくモヤモヤ感はあるのですが、あまり深く考えてもしょうがないか、と思うようにしました。ただ、立場や思想が違えば、正しいと思うことが違うということはあるでしょうね。

時間があればこういう事ももっと知りたいですね。

いろいろ調べていくとどんどん深みにはまっていきます。

いまの好奇心を老後まで持ち続けられたら、それはそれで楽しい老後になるかもしれません。

最後までとりとめのない話でした。(^^;

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