安く買っても含み損が続くことに耐えられますか? ドルコスト投資法の試算

投資の心理学の続きです。

みみんさんから「安く買っても買っても損が続くのって、アラフィフにはキツイ」というコメントをいただきました。

40代、50代になると含み損が長く続くのはキツイですよね。

で、今回は積立投資(ドルコスト平均法)による取得単価の動向と含み損の試算をやってみました。


大きく潮目が変わった


トヨタ自動車の決算発表会の席上で、豊田章男社長は「今年に入って大きく潮目が変わった」と述べました。

潮目が変わってきている、ではなくて「変わった」。過去形です。

経営者も投資家も、潮目が変わってるのを意識する人は増えてきてますね。


さて、試算


今年に入って株式市場も潮目が変わったようです。

MSCI ドルコスト平均法 小黒とら

上の図はMSCIワールド(配当込み・円換算)の推移です。2005年末から2016年4月末まです。(グラフの日付は年末)

3年前、2012年の末に投資を始めたと想定しましょう。投資を開始してからの推移は赤色です。順調にきてましたが、このところ潮目が変わったかも。

で、緑色は2014年末からの取得コストの推移です。直近が分かればいいので1年くらいの情報にしました。

さて、いまのところはギリギリ含み益状態です。

投資を開始したのが過去1年とか2年なら含み損に転じているかもしれません。


さて、潮目が変わったとして


株式市場の潮目も変わったとして、この先、下落していくとします。

試算の詳細は省きますが、ま、この先、過去の相場のように下落するとします。そうすると・・・

567_MSCI_cost2.png

こんなイメージです。画像クリックで大きくなります。

あくまで下落の一例ですけど、これをもとに考えてみましょう。紫色にしたところからが将来の試算です。

相場がこんな感じで動くとしたら、今年の終わりごろから含み損になります。で、その先は・・・

ドルコスト平均法で取得コストを下げてくスピードよりも、相場の下落の方が断然早いので、含み損が膨らんでいきます。市場がクラッシュしてその後に持ち直しても、まだまだ含み損です。

で、ようやく含み損から脱却できるのは、このケースでは2021年の終わり。まるまる5年間、積み立て投資を続けながら含み損を抱えることになります。


ケースバイケース


この試算は、3年ほど前にドルコストで投資を始めたらという仮定です。

ドルコスト平均法で投資を続けた方が良いかどうかは、これまでの投資の状況や、この先の投資に使える年数によっても違いますよね。投資する人の性格やリスク耐性によっても違います。

含み損でも売らなければいいと割り切って耐える人もいれば、含み損が続くのが嫌になって底値で投げるくらいなら、いまのうちに損を切っておいた方が良いと考える人もいます。

だから、ね。

下落相場で投資家はどうすべきか、どうすべきでないかの答えは、たくさんあっていいんですよね。

売らないのがいいとか、売るのがいいとか、絶対的な正解として全員に適用できる「正しい」答えはないと思ってます。そもそも、みんなが同じ考えで同じ投資行動を取ったら、それこそおかしな世界になってしまいます。


どういう考え方が自分で納得できるか


自分が納得できるやり方を持ちましょう。

自分で納得できるやり方なら、それが他者と違っても、一般的なセオリーと思われているものとは違っても、それはそれでいいんだと思いますよ。

できるだけのことはやりましょう。そして、やりたいようにやりましょう。(^^)/

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
 
2137:

激しく同意です。

一応インデックス投資家になったつもりですが、みんなと同じ方法じゃなくても良いかなと思っています。

お金に関して単純にビビりですし。(;'∀')

2016.05.11 23:32 りあるむえ #- URL[EDIT]
2138:

私の呟きが題材になるとは、なんという幸せ(笑)
ありがとうございます。

3年前からでもこうなるということは、若い方の方が要注意かもしれませんね。
(後がないアラフィフは精神的に追い込まれますが…苦笑)

本格的な下げに入った時、基準価額の下落は顔面にストレートを食らう感じ。
加えて、『❌(乗)口数の脅威』がボティーブローのように効いてきます。

私もこれまで、損切りを何度か経験しましたが、
戦略的に口数を増やしてきたはずが、実は真逆だったことを悔やんだのが一番多いです( ;∀;)

いろいろな方法があって、もちろんいいと思います。
でもね。
『定期的にコツコツ買い続けてます』っていう人は多いですが、
『コツコツ積立を40年やってきて、ゴールはこんなになりましたー』と、成功結果を書ける人はまだいな…(自粛。毒吐きでごめんなさい)

さて、今日からまた、ノミの心臓でETFに興じます(笑)

2016.05.12 08:53 みみん #yLibkmaY URL[EDIT]
2141:

※2137:りあるむえさん
インデックス投資家にもいろいろなタイプがいて良いんだと思いますよ。インデックスファンドやETFに、ドルコスト平均法で、バイアンドホールドで投資する、と、3点セットじゃなきゃいけないとは思いませんので。
みんなと同じ方法じゃなくても良いですよね。

2016.05.12 23:12 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2142:

※2138:みみんさん
みみんさんの呟きをいただきました。(^^)

相場が下げていく時は買い下がりたくなるんですけど、中途半端な買い下がりは逆効果だったりしますよね。
コツコツ積み立ては、結果が出るのがまだまだ先の人が多いんでしょうね。
ETFで投資に興じるのはいいですね。

2016.05.12 23:26 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2144:

実は、数日前にコメント書いたんですけど、送信しないで、一度消したんです、ブログの内容と整合性が無いかなと思って、でも改めて書いてみます。

コツコツ積立、これはいつ積み立てるということも大事ですけど、何を積み立てるのか、ということも大事ですよね。
積み立てにふさわしい商品が無いと、できないですから。

私が株を買い始めたのは、バブルなんて何!
というような30年以上前です。
口座維持するにも、株買うにも売るにも結構おカネがかかりました。また、注文は窓口と電話ぐらいで、そのたびにいろいろお勧めを勧められたものでした。
そのころ、積み立てに耐え得るような、投資信託は無かったたような気がします。日本には、海外市場に簡単にリーズナブルに投資できるETF(ETF自体無かったけど^^)なんて影も形もありませんでした。もちろん、同じようにREITも無かった。ノーロードとか、低信託報酬なんてジャンルも無かったように思います。
自社株をコツコツしていて、会社も無くなりコツコツもゼロになった人もいました><、個別株は恐ろしい・・
官製主導で作られた証券市場では、多くの個人投資家は、カモだったんでしょうかね。

ここ10年でその環境が劇的に変わりました。
ネットの影響が大きいのでしょう、情報を囲い込むことが困難になり、海外勢に引きずられるようにして、次々と、まともな商品が出始めましたから(情けない話です)。
おかげさまで、その恩恵を私も受けさせてもらいました。

こうして、やっと
「証券投資でコツコツしても、いいかな?」
という時代になったんですけど、今度は
「コツコツするには時期が不味くね!」
なんてことになりそうで、怖いです^^;

以前は、コツコツは貯金ぐらいだったんでしょうかね。
土地はコツコツには、ちとでかすぎますし。



2016.05.13 12:15 いろいろでセカンドライフ #- URL[EDIT]
2145:

※2144:いろいろでセカンドライフさん
手数料自由化前の株式取引は手数料が高かったですよね。損益に関係なく有価証券取引税なんてのもありましたし。金融ビッグバンがあって、ネット証券が出現して手数料は劇的に変わったと思ってます。
いまはコツコツの人も波乗りの人も取引しやすくなってますね。土地はコツコツにはちょっとでかいですね。(^^;

2016.05.14 20:32 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2146:

こんばんは

自分も最初に口座を開いた証券会社は山一証券でその後得がたい経験をしました。確かに当時に比べれば環境は雲泥の差がありますね・・・
口座管理料とか今はない(多分)コストがありました。まあ、税金は格安な時代でもありましたが・・・

インデックスでドルコスト出来るようになったのもリーマンショックの少し前あたりじゃなかったでしょうか? 昔、敗者のゲームを読んでインデックスファンドさがしましたが今はなき某外銀では商品はなかったですね。 その後、ネット証券で海外インデックスファンドを見つけて積立始めて、
リーマンで基準価格が2~3年程度、崩壊してその間に安値で積み立てたものが円安と株高で利益がでで(まあタイミングが良かったにすぎませんがこのあたりで利益を出したインデックス投資家も多いと思います。)現在は定期リカク中。個人的には基本は相場が悪い時に積み立てを厚くして良い時は減らすもしくはリカクが基本線です。メンタルは人それぞれなので難しいのですが、自分は結構弱いので保険を掛けながら調整してなるべく気にならないように心がけています。
その分利益もささやかですが、コツコツというやつです。(笑)

2016.05.14 22:27 yazirobe777 #- URL[EDIT]
2148:

※2146:yazirobe777さん
投資環境は良くなってますよね。
規制緩和とIT技術の進化によってコストは劇的に下がりましたね。敗者のゲームなどの古典が提唱する長期のバイアンドホールド戦略は、経済成長率とインフレ率が高く、かつ取引コストも高かった時代の戦略だと思ってますので、いまの時代はリカクや積み立て額の厚い薄いの調節が有効だと思います。
投資額のコツコツではなく、利益額のコツコツはいいですね。(^^)

2016.05.15 12:22 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2150:

いつも興味深い記事をありがとうございます。
分散長期コツコツ積み立て(株式)でも、個別株でも、その下げが下げトレンドの中なのか、上げトレンドの途中の調整の下げなのか…、運命の分かれ目かと思ったりします。
世界分散なら長期には上げ方向の確率が高かろうとは思いますが。

個別株で短期トレードを批判したり、長期保有が正しいとか言う人もいますが、時の相場次第、銘柄により、ですね。

私も長期目的の海外株ETFを年末くらいに一部売却しましたが、残念、少し過ぎました。急いで新たに突っ込まないように様子を見ます。

旦那さんの確定拠出年金は、私は見れないので気に病むことはない…、見ない事が積み立て継続のコツとは確かに。。。
でも一方で、目一杯の掛け金じゃなかったのを思いだし安心しています。期間も浅いし。
やっぱり、定年後のマックス積み上がったリスク資産は下がり出したら精神面が心配です。

途中で利益確定すると長期で大きな差がつく、と言われますが。。。
配当ももらわず、将来に一点張りの勇気はなく。。。
また、自分の実感では若い時よりお金のマイナスに対するリスク耐性は、減ります。10万30万くらいなら慣れられるかな。
収入の手段がある人は別です。
為替も円安見立てはどこ行った?です。
まあ適当にあれこれやっています。

2016.05.15 17:54 みずほ #- URL[EDIT]
2152:

※2150:みずほさん
下げトレンドなのか、上げトレンドなのかは運命の分かれ目ですね。
短期トレードと長期保有は、絶対的な基準でどっちがいいという問題ではなく、その時々の相場次第ですね。
途中で利益確定すると・・・というのは、特定のシナリオを想定するからでしょうね。途中や最終盤での下落を織り込むと、必ずしもそうは言えなくなるでしょう。リスク量は、相場の局面判断と年齢によって変えていく方が良いと思ってます。
適当にあれこれやるのはいいですね。少し力を抜きながらやるのがいいんでしょうね。

2016.05.15 23:33 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する