投資の「時間分散」について考えてみました

一般的な投資のセオリーに長期投資と分散投資があります。あと、「時間分散」もときどき取り上げられます。

で、「時間分散」には2通りの意味があります。[参考外部サイト]

今回は、買い付け時期を分散するという意味の「時間分散」について、データの取り扱い方と解釈の仕方ついて考えます。


デキる投資家


「デキる投資家が実践する『時間分散』とは何か」という記事がありました。[外部記事]

デキる投資家・・・

最近の東洋経済オンラインは「デキる」がキーワードなんですかね。

過去記事:カバンを持つのは左右どっちでもいいように思うんですけど

それはともかく、デキる投資家じゃなくてもいいなーと思ってます。自然体で好きなようにやるのが自分には合っていて、デキるかどうかを気にするとかえって上手くいかない気がするんです。


いよいよ、本題


記事を一部引用する前の予備情報として、フデリティ退職・投資教育研究所のアンケート結果を図で引用します。

562_timevariance_00.png
出典:東洋経済オンライン

で、記事の引用です。

“時間分散は効果があるにもかかわらず、あまり知られていないのも事実です。(略)

3つの理論(注:長期投資、分散投資、時間分散)について比較すると、「時間分散」に関する理解度はほかの2つに比べて大きく見劣りしていることがわかります。もちろん、時間分散の必要度が低いということではありません。金融機関では、「価格が下落しても持ち続けてもらう」ために長期投資に言及し、また「新しい商品を購入する」理由として分散投資を説明することは一般的になってきました。しかし、「投資金額を小さくしかねない」時間分散はなかなか説明するチャンスが少ないということが原因なのではないかと思います。”


さて、「時間分散はなかなか説明するチャンスが少ないということが原因なのではないかと思います」という解釈をどう考えるかです。


アンケートの数字を再確認


図表のアンケートは、「全体(12,389人)」vs「投資をしている人(3,911人)」という比較です。

ん・・・?

この場合は、属性がはっきり分かれるのでA-B比較をした方が分かりやすいですね。つまり、「A:投資をしている人」と「B:投資をしていない人」です。

B:投資をしていない人数は、全体(12,389人)から、A:投資をしている人(3,911人)を引いて、8,478人ですね。

で、投資理論を有効とした人の割合も、全体とAでそれぞれ出ていますので、そこから全体(12,389人)の人数分布を整理できます。


全体像


全体を人数で表すと以下になります。

時間分散 小黒とら

全体とAの分布から、Bを計算できます。

これをA、Bそれぞれ1,000人の同人数だとして再集計しましょう。1,000人にそろえるのは分布の比率を見るためです。

時間分散 小黒とら


さて、A:投資している人で、時間分散が有効としたのは501人です。これは1,000人に対しての人数なので、比率では50.1%です。当初のアンケートの比率と同じですね。

見ていただきたいのは、「B:投資をしていない人」の人数=比率です。

これを出したかったために、ごちゃごちゃ計算しました。


事前と事後の違いみたいなもの


A-B比較です。

Aは、実際に投資して3つの理論の効果を実体験した人たちです。
Bは、投資したことのない人たちなので、なんとなくの思い込みだったり、本や伝聞での知識だったりします。

AとBでどれだけ比率が違うかが大事です。

考え方としては、個人に置きかえると、Bは投資する前の思い、Aは投資してみての実感ととらえていいでしょう。名前は知っているけど食べたことのない料理を食べる前の思いと、実際に食べてみての感想の違いのようなものと考えてもいいかもしれません。

AとBの違いは、事前と事後の違いみたいなものですね。


結果に対する解釈


東洋経済では、時間分散がそれほど支持を得ていない要因を、「時間分散はなかなか説明するチャンスが少ないということが原因なのではないか」としています。

で、私は別の見方をしていて・・・

B:投資していない人は、投資の実体験がないので、想像や知識だけで答えています。時間分散に関しては、9割方は効果があるとは思っていません。興味や関心、知識が不足しているからでしょう。よくわからないので効果ありとは言えない。そんな感じかなと。

長期投資や分散投資についても、8割方は、よくわからないので効果ありとは言えないといったところかなと思います。

で、A:投資をしている人です。

こちらは実体験としての「効果あり、なし」を基準に答えているはずです。実体験を伴った回答ですね。

そこで、長期投資や分散投資は7、8割方は効果ありとしています。長く持っていれば損益が改善することはありますし、分散していれば集中よりはリスクは軽減されますので、「いい局面もあるよね」が、「効果あり」という判断になっている可能性があります。

で、そんな中でも時間分散は支持が低いです。

時間分散のメリットを実感できない・・・そう感じている人が多い、あるいは、「時間分散っていいよね」と実感している人が少ないということでしょう。


私の解釈


長期投資・分散投資と、時間分散を分けたものは、金融機関による説明の多寡というよりは、実体験をふまえた投資家の素直な感想かなと思ってます。

あ、

私自身は、時間分散(≒ドルコスト平均法)の投資法は採用していません。デキる投資家は目指していませんので・・・(^^;

ただ、時間分散のやり方を否定や批判するつもりもありません。

投資の基本は、ウチはウチ、余所は余所ですから。

自分にとって心地良いやり方ならそれがいいんだと思います。

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2110:

長期投資・分散投資は買ったらほっとけばよいのでリバランスとか考えなくて良いなら
楽ですよね^^結果もわかりやすいし。

時間分散も、積み立てしとけばよいので楽なのかもしれないけど、やはり面倒と感じるのかな。

後、どうでもよいことなんでけど
表、B:投資していない人、のなかで

有効と回答した割合→有効と回答した人数

かな?つまらない指摘で申し訳ありません^^




2016.05.06 11:12 いろいろでセカンドライフ #- URL[EDIT]
2111:

大底を狙っても当たらないので分割買いや、逆にテッペンでは売れないので分割売りは良い方法だと思います。
ドルコストとは違いますが。。

2016.05.06 20:04 Tansney Gohn #SNAM66t2 URL[EDIT]
2112:

※2110:いろいろでセカンドライフさん
あ!
有効と回答した人数です。コピペのミスです。(^^;
あ、やっちゃったーと恥ずかしいんですが、気が付いてくれる人がいるのはうれしいです。読んでくれてるってことですから。
投資はそれほど手をかけないで、そこそこの成績が取れるのがいいですね。

2016.05.06 21:03 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
2113:

※2111:Tansney Gohnさん
私の場合、迷ったときは売ろうとした分の半分を売ったりします。そういう点では分割買いとか分割売りはいい方法ですよね。
大底と天井はピンポイントでは難しいです。だからだいたいのところ、底値圏とか高値圏で、ゆっくりまったり分割でポジションを調整するのがいいと思います。

2016.05.06 21:07 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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