アベノミクス相場で投信の販売を伸ばしたのは、銀行か証券会社か? 直販か?

2012年の終わりごろからアベノミクス相場が始まりした。

それから3年。

今回は、この3年で投信の販売を伸ばした業態についてです。


データの出典


データは投資信託協会のウェブサイトから取りました。

「契約型公募・私募投資信託合計の販売態別純資産残高の状況(実額)」のデータです。そこでは業態が次の3つに分かれています。

1. 証券会社
2. 銀行等(登録金融機関)
3. 直販

この3つの業態の中で、この数年で一気に投信の純資産総額を伸ばしたところがあります。

さて、それはどれでしょう?


答えは・・・


答えは証券会社です。

投信窓販 小黒とら

上の図はそれぞれの業態での公募投信の純資産残高です。

これを見ると証券会社がアベノミクス相場で大きく投信を販売していますね。

一方で銀行の伸び率は比較的おとなしいです。

で、この先は銀行に焦点を絞ります。


銀行の投信窓販


先ほどの図で私が感じたのは、

銀行の投信窓販は、思ったほどには伸びてないんだな・・・

ということです。

リーマンショック前の水準に届いていません。

意外ですね。


銀行を叩くのは簡単ですが・・・


基本的に銀行は叩かれる存在です。

無意識なルサンチマンのせいなんでしょうか、だいたいにおいて銀行、大企業、公務員、政治家、著名人などはレッテルを貼られたりして叩かれるものです。

で、銀行に貼られたレッテルは、

1. 銀行は融資を伸ばせないで、余ったお金を日銀の当座預金にブタ積みしている。
2. 顧客から預かったお金を日銀に移すだけで0.1%も儲かる銀行はずるい。
3. マイナス金利が導入されたので銀行は困ることになる。
4. 銀行は預金を融資に回せないので、投信を買わせる方に顧客を仕向ける。
5. 投信を買わせれば手数料がだっぷり入る。

とまあ、こんな感じですね。


ポイントは


さて、考えるポイントを整理しましょう。

1. 銀行は融資を増やせないのか?
2. 銀行は投信をこれまで以上に積極的に販売するのか?
3. 融資が増やせないから → 投信を売る という因果関係は妥当か?

さて、まず銀行の融資姿勢についてです。総貸出平残をみてみましょう。

投信窓販 小黒とら

データは日銀のウェブサイトから取りました。

銀行(信金を含む)は融資を伸ばしてますね。

リーマン前の水準を超えた額の融資を実行しています。

やることはやってます。ね。


銀行は投信窓販を積極化させるか


次のポイントは銀行の投信窓販の姿勢です。

これは最初の図でも示したように、ここ数年の販売姿勢は比較的おとなしいものでした。販売する側の姿勢として、証券会社よりも銀行の方が抑制的ですね。

景気のいいときに証券はイケイケドンドンでも、銀行はそこまでイケイケではなかった。

そんな感じです。

それがマイナス金利が一部導入されたからといって、急にイケイケドンドンになるかな・・・という気がします。


ということで


これまでの実態を見ると

1. 銀行は融資を増やしてきた
2. 銀行は証券会社ほどにはイケイケドンドンではなかった

と判断していいでしょう。

それを踏まえると

「銀行は融資が増やせないから投信を売る」という、ある意味では短絡的な因果関係には疑問符が付きます。

あ、銀行やいまの低金利を快く思うか思わないかは別問題です。

好き嫌いは別にして、物事を判断するときには、知らず知らずのうちに貼られているレッテルには注意したいですね。(^^)

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1820:

こんばんは

個人的には証券が銀行に負けてはシャレにならないので順当な気もします。個人的には直販に頑張って欲しいのですが、ローコストならインデックス。投信の主力は毎月分配なので止む追えない所でしょうか・・・
でも、確かに大手銀行は利率の良い預金とセットで手数料の高い投信を売ったりしてますのでなんだかな・・・と思う時もありますね。

2016.02.26 00:24 yazirobe777 #- URL[EDIT]
1821:

※1820:yazirobe777さん
そうですね。証券が勝ってるのは順当ですね。
ローコストならインデックスあるいはETFですね。そういう点ではネットで情報を得てやっている人と、店頭で投信を買う人はそもそも属性が違うのかなと思います。
預金と投信のセット販売は・・・筋がよくないなーと思います。

2016.02.26 20:57 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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