日経平均はどこまで下がるか

ドラギマジックで欧州と日本で金融緩和の期待が高まり、金曜日は爆上げしました。

上がったのでほっとしている人もいれば、持続性に懐疑的な人もいるでしょう。私は懐疑的な見方です。日欧とも既に十分な緩和をしているので、追加緩和の効果は限定的だろうと思ってます。

で、今回は、日経平均はどこまで落ちるかについて


考え方の整理


株価=EPS×PERで考えます。

EPS(Earnings Per Share)は、一株当たり利益のことです。
PER(Price Earnings Ratio)は、株価収益率のことです。

ざっくり言うと、EPSは利益なので企業業績です。企業側の要因です。

一方、PERは投資家がどのくらいの倍率で株価を評価するかという値です。投資家側の要因です。投資家が強気ならPERの値は大きくなり、弱気なら小さくなります。

細かなことを抜きにして、企業側の要因と投資家側の要因でスパっと分けました。まずは大雑把に、株価とEPSとPERの関係をつかみましょう。細かな点は今回は避けます。


株価上昇、下落のメカニズム


株価=EPS×PERでシンプルに考えましょう。

EPSは企業業績です。企業がどんどん利益を稼げば、投資家の評価であるPERが変わらなくても株価は上昇します。

EPS=1,000円で、PER=15倍なら、1,000×15=15,000円の株価。

企業業績が良くてEPS=1,200円になって、PERが15倍で変わらずなら、18,000円の株価です。

実際はEPSが○○円になって・・・というよりは、将来の利益を予想して先回りするんですけど、ポイントは企業の業績が良くなれば(良くなる期待が高まれば)、株価は上がるということです。逆もそうです。業績が悪化見通しになれば株価は下がります。

過去の日経平均とEPSの推移です。

日経平均 小黒とら


さて、問題はこの先


問題はこの先ですね。

企業業績はどっち向きなのか、です。

まず、株式市場と企業業績の関係ですが、基本的には株式の方が先に動きます。市場は経済を先読みして動きますから。

先ほどの図を見ると、2007年のころは株価(青線)が先に低下し、その後で企業業績(EPS:赤線)が低下したことが分かります。

で、この先。

中国の経済はスローダウンするのは確実でしょうし、その他の新興国もそれほど元気ではありません。企業業績もスローダウン。下手するとこれまでよかった分の反動で、前年比マイナスの利益もありうるのではないでしょうか。

株価が下がると人々は先行きに慎重になります。そうすると企業は投資を控え、家計は消費を抑えるかもしれません。となると企業業績にも悪い影響が出ます。

企業業績がスローダウンすると思うと株価は下がり、下がった株価を見て人は慎重になり、それが企業業績に跳ね返り、それが一層の株安を招く・・・

ニワトリと卵じゃないですけど、株価と企業業績はお互いにループします。


さて、日経平均はどこまで下がるか


さて、日経平均はどこまで下がるかです。予想の前提は次の通り。

いまの日経平均株価から計算します。PERのデータを取ってきて、そこからEPSを逆算した数字を使ってます。過去記事の時とはEPSとPERの水準は違います。

日経平均16,958円=EPS(1,205)×PER(14.07倍)

1. EPSが25%減になって、PER変わらず。
2. EPSが25%減になって、PERが14倍から12倍へ変化

ちなみにPER12倍は、過去10年くらいでは下限に近いです。

さて、試算結果。

1. のケースは、12,700円
2. のケースは、10,800円


さて、どうしますか?


もちろん、将来の予想なのでピタッとは当たらないでしょう。大枠で傾向が当たっていればいいかなーと思ってます。予想が当たる当たらないは、ゼロイチの発想じゃない方がいいです。

まあ、それはそれとして、下がるかもしれないねーという局面を前提に話を進めます。

投資は自分の判断に賭ける営みなので、売らないでどんどん買い下がるという判断に賭けるもよし、いったんある程度売って様子を見るという判断に賭けるもよしです。

あるいは、いったんある程度売って、その分を買い下がりに上乗せしていくのもよしです。

どのやり方がいいかは、一人ひとりの置かれている環境で違ったりします。自分に合ったやり方を探しましょう。


言いたいこと


投資家ひとりひとりの置かれている環境が違うのだから、取りうる最適解も人によって違いますね。

だからある人にとっては、いまの局面はひたすら買い下がるのがよく、別の人にとっては全部売っちゃうのがいいこともあります。

で、重要なのは過去ではなく、いまと将来。

日経平均20,000円の時に売っていれば・・・って、後ろを振り向かない方がいいですね。あ、あと、いまさら遅い・・・とかもそうです。

いったん頭をまっさらにして、この先の経済や企業業績の方向性と、いまの株価水準を考えて、あと、自分の持っている資産の状況を考えて、それで判断するのがいいと思うんです。

後ろを振り向いてとやかく言っても、いまさら遅いと言ってみても・・・

まあ、それはそれとして、

投資なんだから、いまと将来に生きましょうよ。(^^)/

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1661:

こんばんは
寒いですね・・・
ケース1でも結構きついかと思いますが、可能性は抑えておきたいですね。
底を読むのは難しいので個人的には「底があって反転するのではなく、反転した所が底」だとして対応した方が良いのじゃないかと思っています。

2016.01.23 22:07 yazirobe777 #- URL[EDIT]
1662:

株価のみならず、債券や商品など、マーケットで売買されているものの値段がどれもあまりに激しく上下動しているので、今後のことが全くわかりません。

激しく上下動していなくてもわからなかったような気もしますが。
(´∇`;)アハハッ

確信を持てないまま行動してそれが裏目に出た時が、自分的には一番つらいので、思考停止状態のようですけど、私はひたすら現状維持です。

それが正しい行動なのか?も無論確信がないのですけどね。
早く落ち着いてほしいものです。
(⌒~⌒ι) コマッタナァ


2016.01.24 08:38 mushoku2006 #/EliecKQ URL[EDIT]
1664:

あと、安倍首相と黒田総裁の任期が2018年までですから、その後日本版QEがどうなるかですね。無くなればかなり下がると思いますが、そのころまた買っても良いと思っています。
Jリートの利回りも良くなるでしょう。

2016.01.24 12:57 Tansney Gohn #SNAM66t2 URL[EDIT]
1665:

※1661:yazirobe777さん
寒いですね。
ケース1でも結構きついですが可能性としては抑えておきたいですよね。
相場の底は難しいですね。だいたい合っていればいいくらいの気持ちでいます。

2016.01.24 15:50 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
1666:

※1662:mushoku2006さん
このところの動きは激しいですよね。
今後のことはあまりよく分からないです。でもなんとなーくヤバいかなという気持ちを持ってます。
現状維持もいいと思います。耐久力は人によって違いますし、投資のスタイルも人によって違いますから。
それにしても相場が落ち着いて欲しいですね。

2016.01.24 15:54 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
1668:

※1664:Tansney Gohnさん
2018年は気になる年です。アジア通貨危機の20周年記念、リーマンショックの10周年記念ですから。
Jリートの利回りが良くなると買ってみたくなりますね。

2016.01.24 16:09 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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