米国利上げ 直ちに影響ない

米国が予想通りに利上げに踏み切りました。

リーマンショック後の7年間にわたって続けてきたゼロ金利政策からの脱却です。

FRBのイエレン議長は、ゆ~っくりと利上げすることを示唆していますので、市場には安心感が広がった感じです。

今回は、米国利上げについて


直ちに世界経済に影響はない


利上げ後の声明では、米国の景気はいいし、雇用はいい感じだし、まあ、でもインフレ率は弱いから利上げのペースはゆ~っくりだよー。

てな感じのトーンですね。

利上げができるくらいの景気の良さと、この先の利上げペースはゆっくりだということを好感して、株式は上昇しました。

過去の例を見ると、利上げの初期段階では市場は崩れなくて、利上げの最終段階で崩れることが多いです。だから、もうしばらくはOKかもしれません。

利上げしたからといって、直ちに世界経済に影響を与えるわけではないですね。


じゃぁ中長期的には? まず為替


直ちに影響ないとして、少ししたら影響は出てくる気がします。

まず、為替ですね。

利上げを進めれば米ドルが強くなります。

問題になるのは、新興国通貨に対するドル高(新興国通貨の下落)です。

南アランド、ブラジルレアル、メキシコペソ、トルコリラなど新興国の通貨が弱くなると、それらの国ではドル建ての債務の返済が重たくなります。

自国通貨安を防ぐには、為替の介入で「ドル売り・自国通貨買い」を行えばいいのですが、そのためにはドルを持っていないといけません。それに、為替市場での介入の効果は、長続きしないという話もありますね。


中長期的には 金利


為替の変動は、金利の引き締めに結び付きます。

通貨安を防ぐには、為替市場の介入で立ち向かうのではなく、金利操作で対抗する方法があります。要は、米国が利上げするなら新興国も利上げに踏み切ればいいのです。

ただ、そうすると経済成長のブレーキになりかねません。

新興国でも企業の資金調達コストが上がっちゃいます。場合によっては米国が0.25%の利上げに対して、新興国は0.5%とか、それ以上の幅で利上げをしないと通貨安を防げないこともあります。

ドル高が進めばドル建て債務の返済が重たくなり、ドル高に対抗するために自国の金利を引き上げると、自国通貨での借り入れコストが上がる・・・

どう転んでも、新興国では借入比率の高い企業の経営は厳しくなりそうです。下手すると信用不安に結びつくかも。


いい材料は・・・


いい材料は無いかなーと探しました。

企業業績はもう少しはいいかもしれません。

実体の良さや悪さが、企業業績に表れるのはしばらくしてからですから。

んー

ただ、ね。

「下がったところは買い」という人と、「上がったところで売り」という人の力関係は、だんだん後者の方が強くなっていく気がします。

少しずつ先行きに慎重な人が増えて、あるところで臨界点を超えると下げ局面入りが本格化するんじゃないかなーと。


まとめ、のようなもの


米国の利上げは、直ちに影響ないかもしれません。

ただ、この先、どう影響していくかは注意が必要でしょう。

ゆーっくりなペースだとしても、米国の金融が締まっていく方向ですから。

で、今日は相場格言で締めくくります。

「FRBとはケンカをするな」(Don't fight the Fed)

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1462:

こんばんは
大方の予想通りですね。
個人的には為替は乱高下しそうな気もしましたが平穏ですね。
まあ、今後も中国しだいなのですが・・・
私も格言を
「天災は忘れてた頃にやってくる」

暴落もね!(笑)

2015.12.17 20:03 yazirobe777 #- URL[EDIT]
1463:

※1462:yazirobe777さん
天災は忘れた頃にやってくる。
平穏で安全な状況が続くと、つい忘れてしまいがちですね。

2015.12.18 18:07 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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