時には相場の話をしようか

飛ばない豚はただの豚だ。

相場を語らないおっさんは、ただのおっさんだ。

というわけで、たまには相場の話をしようと思います。

今回は、オバマ国が利上げしたらどうなるか


灯滅せんとして光を増す


米国の年内利上げが視野に入ってきました。米国一人勝ちの様相です。

いまの相場をどう見るかですが、私は最後の局面に入ったのかなーと思ってます。

「灯滅せんとして光を増す」(蝋燭は消える前が一番明るい)

とはちょっと違いますが、似たような感覚です。

利上げに入るのは、FRBがそろそろ宴会は終わりだよーと言っているのに等しいですからね。いやもうちょっと、あともう一杯、と思っても終わるときは終わります。

で、なんで利上げだとそろそろ終わりと思うかですが、それには過去の事例を見るのがいいでしょう。


FFレートと米国株価


米国利上げ 小黒とら

FFレートとS&P500の推移です。

過去記事の図の使い回しです。情報のアップデートはしてません。

経済の調子がいい時に利上げが実施されます。投資家のマインドには慣性の法則が働くので、利上げ中でも強気や楽観を引きずったまま株価は上がっていきます。


スローダウンと強気の綱引き


利上げ中に経済のスローダウンの芽が育っていきます。

利上げをすると借入れがしにくくなるので企業の活動がスローダウンします。さらには、儲けた分のうち借入金の利払いに持って行かれる金額が増えるので、そのままでは企業の利益率が落ちます。

一方で、利上げできるくらいの強い経済環境だから、販売量の増加や値上げで利払い負担はカバーできるかもしれませんし、実際、強気な投資家は「利上げペースよりも増益ペースの方が高いよね」という思惑で株を買っていきます。

単純化すると、景気や企業活動にはスローダウンの圧力が高まるなかで、投資家が強気や楽観の姿勢を続けるのが、利上げ局面における株高です。


グローバルなマネーフロー


さて、世界的なお金の流れも考えましょう。

米国の利上げは、世界にあるドルの流通が減っていくことで、ドル資金の調達コストが高まることを意味します。それは新興国の経済に打撃を与えます。

その一方で、ドルが米国に回帰するので、

「新興国売り」の「米国買い」

になりやすいのです。

米国の株式が強いのは、新興国の弱さの裏返しという側面もあります。


いったん整理


利上げが見えてきても米国株価が強い理由をいったん整理しましょう。

まず、強気相場や楽観的な見通しは慣性の法則が働きやすいこと。
2点目は、利上げによる資金回帰で、新興国売り、米国買いの連想になりやすいこと。

そんなところでしょう。


利上げの最終局面で株が崩れる理由


さてさて、株と債券の関係から利上げの最終局面で株が崩れる理由を考えましょう。

利上げがいつ終わるか分からない状況では、なかなか債券には投資しにくいです。長期金利が上がると債券投資家は損をしますので、金利のピークで債券を買いたいと思います。そうすると、利上げの最終局面が見えてきたところで債券が買われるわけです。

で、その債券を買うお金は?

一部は株式から債券へのシフトがありますね。資産ローテーションの逆流です。

「株式売り」の「債券買い」

です。

たとえば、米国の長期金利が4%になって、それ以上は上がらないという見通しになったら、リスク見合いで株式を売って債券を買う人が増えるでしょう。

利上げの最終版ではそうなりやすいのです。


相場を語るおっさん


私の相場観です。

強気な見通しに働く慣性と、新興国からの資金回帰の取り込みで、米国の株価は支えられているとみています。日本の株価も米国に支えられて堅調です。

しばらくはこの状態が続くかもしれません。

目先はまだプラスが取れるかも。

でも、薄氷を踏む思いです。

10年くらいの投資期間を想定したら、いまは深追いはしない方がいい時期だと思ってます。

中国の景気は確実にスローダウンしています。ASEANなどの新興国では負債が高まってますので、米国の利上げはマレーシアやタイ、中国、韓国などの負債比率の高い国に打撃を与えます。


まとめ、のようなもの


私はこの先の相場を慎重に見ています。

目先は、ある程度のリターンがあるかもしれませんが、その先にもっと大きなマイナスが控えている感じがします。

投資資金が潤沢で超長期の投資を考えている方なら、下がれば買いと構えればいいと思いますが、損失に対する許容度がそれほどでない方なら、投資額を見直してみるのもいいでしょう。

これまでに投資した額の一部を安全資産に移して、リスク量を減らしたうえで、毎月の積立を続けるのもひとつの方法です。

投資では、臆病さも必要だと思います。

参考過去記事
米ドルが強くなると困ること
投資環境が不透明 ブレーキ踏むのはいかがでしょう
2000万円が1666万円になるなら、何もしない方がよかった

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1340:

>薄氷を踏む思い
おぉ!素晴らしい表現です!
今の私がまさにそんな感じです。余裕資産が5,000ポンドに達したので、何か買ってみたいんですが、よく知らない市場ですし、踏み出さない方が懸命かと思いつつも、諦めがつかない感じです。

原資と損失の上限を額でルール化しているところです。(←すでに負け戦)

2015.11.21 19:26 のろのろ #- URL[EDIT]
1341:「アメリカ株は滅びぬ、何度でも蘇るさ! 利上げは3回までは待ってやる!」とかなんとか???

確かにバブル前の一時期が最も急激に上がりますね。
そして崩壊すると上がった以上暴落し
しかも落ちる時間は上がる1/3の高速・・・
腕に覚えのある投資家ほどリスクが大きいですね。
個人的には上昇相場で何もしないのも辛いので
(我慢しすぎると最終局面でまとめてロングしかねない・・・XOMとか(驚))
ポジションを減らして超バリューな銘柄があったら
わずかに積んでガス抜きしながら暴落を待とうかと・・・

2015.11.21 22:38 yazirobe777 #- URL[EDIT]
1342:

相場ってその最後の局面が一番上がるとも言われますよね。
なのでまだホールドですw
ていうか、インデックス投資だとずっとホールドですね。
逆に新興国が売りになっていくでしょうから、これから新興国の積み立てがいがありますね。

2015.11.22 00:17 招き猫の右手 #- URL[EDIT]
1344:

「薄氷を踏む思い」、えぇ、私もそう思います。
先日は、個別株で、薄氷の上を走りまくって増したが、今は、無理して渡るまでもないかなっと。

まぁ、キャッシュで保有しつつ、様子見かなと思いつつ・・・どうなることやらって感じです。

2015.11.22 01:00 煙々 #- URL[EDIT]
1345:

※1340:のろのろさん
戦う前の準備として、原資と損失の上限を額でルール化するのはいいと思います。うまくいった時の皮算用も楽しいですが、うまくいかない時のプランも大事だと思います。

2015.11.22 15:34 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
1346:

※1341:yazirobe777さん
いまの米国株は予想外に強いので私は警戒的に見てます。利上げが始まるかどうかのタイミングなのでもう少し上がるかもしれませんが、限定的な投資額で挑むのが良さそうですね。

2015.11.22 15:37 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
1347:

※1342:招き猫の右手さん
米国が利上げしたら新興国は厳しそうですね。買い下がるのも一つの方法ですね。

2015.11.22 15:41 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
1349:

※1344:煙々さん
予想外に米国株が強いので、最近の相場はなんだか居心地が悪いです。限定的な投資に留めて様子を見るのがいいのかなと思ってます。

2015.11.22 15:47 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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