読書感想文 「旅猫リポート」 有川浩 作

電車の中では読めなかった本です。

うちではむかし猫を飼っていたことがあって、しかも「旅猫リポート」と同じようにノラ猫のオスでした。

どうしても猫を重ねてしまうんです。


旅猫リポート


主人公はサトル。30代の独身男性。

もう一人の主人公はナナ。元ノラ猫、いまはサトルの飼い猫。(=^・^=)

サトルがナナを飼うことができなくなったので、何人かの友人にナナの引き取り手になって欲しいと頼みに行くのがメインのストーリーです。

ナナとともに友人を訪ねる旅に出るので「旅猫リポート」です。

で、サトルは交通事故に遭ったナナを救ってから5年間も一緒に生活してました。

5年間も一緒に生活していた猫を、たとえ友人であっても引き取ってくれと頼みに行くのは、それなりの理由があるからで・・・


サトルとナナ


有川浩さんの文章が読みやすくて、サトルとナナの心の動きがすんなり入ってきます。

感情移入しやすい文章なんです。

最初、警戒的だったナナがサトルに警戒心を解いていくところなんて、ああ、猫って本当にそんな感じで考えてそうだな・・・と思えます。

そうそう、強がっていてもね・・・

警戒心を解けばちゃんとサトルに甘えるし、表には出さなくてもちょっとだけ忠誠心を持ってるんだよね・・・って。


ナナを手放す旅


ネタバレするのは本意ではないので、それを気にしてぼやけた感想文になってます。(^^;

サトルがナナの引き取り手を探す旅に出る理由が重たいですし、その理由に気がついていくナナの心理描写がしんみり来ます。

人の思いが猫に伝わる部分と、猫の思いが人に伝わる部分って、どのくらい共有できるんだろう・・・

なんて思ったりします。


サトルと友人


サトルが昔の友人に会いに行きます。みんな遠い所に住んでます。

で、久しぶりに会う友人と昔の出来事は共有できるんです。でも、最後に会った時からそれぞれが別の環境で人生を歩んでいて、いまと将来に関しては、それぞれがそれぞれの人生を歩んでいくんですね。

昔の仲間という関係性と、年数がたつことによる変化。

そういうことも考えちゃう本です。


気になる人


実は、私が気になる人がいるんです。

それは、香島法子です。サトルの母方の叔母。

「旅猫リポート」の本筋はナナとサトルの関係なんですけど、それはそれとして、私は香島法子の生き方が深く刺さりました。

香島法子は最後の方に出てくるくらいです。でも、気になります。

過去記事「『流星ワゴン』がドラマ化 原作の読書感想文」で、主人公ではなく橋本親子が気になると書きました。

それと同じ感覚なのかもしれません。

主人公以外の人に目が向くんです。


まとめ、のようなもの


有川さんの文章は軽快なので、ぐびぐび読めます。

「旅猫リポート」で扱っているテーマは、ベタな言い方をすると「飼い猫の目を通しての主人公の人生」といったところでしょう。

ただ、単に飼い猫の目を通しての描写ではなく、本当に絶妙な感じでナナの心理を織り込ませるんです。だから、本当は「飼い猫の目を通しての(客観的な)主人公の人生」ではなく、「ナナの目と、心を通しての(主観的な)サトルの人生」ですね。

ナナのサトルに対する思い。

そこに涙です。

作者、有川さんが、おらぁ~、ここで泣けー!!

と用意してくれる泣き所がいくつかありますので、そこは素直に涙していいんだと思います。この手の本を読むときは、感情移入しまくった方が楽しめます。

あ、あと、

香島法子もお忘れなく。


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読書の秋。何を読むか決めかねている猫好きな方に、ぜひおすすめです。

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1059:

こんばんは
電車では読めない自宅で独りで読む小説は
読書の秋向きかと思います。
ちなみに自分も猫派・・・
今度、探してみようと思います。

2015.10.03 23:42 yazirobe777 #- URL[EDIT]
1061:

※1059:yazirobe777さん
静かな秋の夜に、ゆっくり読むのにおすすめです。
猫派ならなおさらです。(=^・^=)

2015.10.04 15:00 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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