何に投資するかより、いつ投資するか、いつ手仕舞うかが大事

日本には5,000本もの投資信託があります。どれに投資しようかで悩むくらいたくさんあります。たくさんありすぎて選べないので、よく売れている投信を買っておけば無難とか、投信の販売員にすすめられたままに投資してしまうとか、そういう方もいます。

でも、極論すると、投信の選択にあまり悩む必要はありません。

何に投資するかより、いつ投資するか、いつ手仕舞うかが大事だからです。

投資で大事なのはタイミングです。投資に踏み切るタイミングであり、手仕舞うタイミングです。投資は畑仕事と似ています。種を植える時期が正しくて、目を配ってときどき手入れをして、日照と気温に恵まれてうまく育ったら、いちばんいいときに収穫しなくてはいけません。

投資をするのはリターンを得るためですし、畑で作物を育てるのは収穫するためです。種まきと刈り取りの時期が大事です。


自分で市場を追える範囲で投資しましょう


何に投資したらいいか悩んだら、TOPIXのETFかインデックスファンドに投資するのがいいです。日本株は基本的にはインフレヘッジ、円安ヘッジになりますし、グローバルに市場が連動性を強めていますので、国際分散投資のメリットは薄れつつあります。

新興国の株式を組み入れる投信や、ハイイールド債券の投信、バンクローンやハイブリッド証券に投資する投信もありますし、REITに投資する投信もあります。それに加えて、毎月分配型の投信もあれば、カバードコールや通貨選択といったデリバティブを使う投信もあります。

投信はプロが運用しているのですが、基本的には市場のリスクをストレートに負っています。たとえば相場が急落したとき、危ないと思う人もいれば、チャンスだと思う人もいます。そういうたくさんの人の資金を預かっていますので、危ないと思ってもファンドマネージャーの判断で組み入れ比率を一気に落とすことはしません。基本的にはいつもフルインベストです。

危ないと思ったら資金を引き上げる。チャンスだと思ったら資金を追加する。それは投資家の判断なのです。投信のファンドマネージャーは、フルインベストで運用するのが基本です。

チャンスに追加するのも、危険を回避するのも、それは投資家が自分の判断でやらないといけないのです。「長期投資」という言葉は「危険な時に逃げる」という判断を誤らせる言葉となりかねません。十分注意しましょう。


私の相場見通し


チャンスなのか、危険が迫っているのか、それを判断する必要がありますので、私は投資の対象を十分にウオッチできて情報も得やすい市場に限定しています。基本的には日米の株式市場です。

日本株にしか投資していない場合でも米国の市場は見ます。

いま米国市場は堅調です。米国の株価が堅調なのはファンダメンタルズがいいからです。なんだかんだ言っても米国の雇用情勢が強いことが株価を支えています。

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米国の雇用統計は重要指標です。雇用統計では非農業部門の就業者数が前月比で何人増えたかが発表されます。上の図は、毎月の数字を累積したものです。2007年1月を出発点にしています。

これを見ると、米国の株式が堅調なのは雇用の増加と整合的です。基本的に米国の経済は堅調ですし、この先もしばらくは大丈夫でしょう。

注意すべきは金融政策です。

今年の半ばくらいから利上げが始まる見込みです。おそらく1年半から2年くらいかけて4%近くまで利上げすると思います。大方のコンセンサスも、FOMCメンバーの見通しもそのような感じです。

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上の図はFFレートとS&P500の推移です。過去の動きを見ると、利上げ局面でも株価は堅調に推移し、利上げが終わるタイミングに前後して株式市場が崩れるという動きです。

原油価格の低下は基本的には消費国の経済にとってはプラスです。米国でもそうです。シェール関連企業が受けるデメリットよりも、米国の一般国民が受けるメリットの方が大きいはずです。

米国の利上げが始まるでしょうが、もうしばらくは米国の経済も株価も堅調でしょう。そうなると米ドル高・円安の流れは続くでしょうし、日本株も堅調に推移すると見込んでいます。

ただ、相場はピークに向かっているところなので、どこかのタイミングで私は投資しているものを手仕舞うつもりです。今年なのか来年なのか、もう少し先なのかはわかりませんが、今の私の最大の関心事は「いつ手仕舞うか」です。

 
21:

今回のお話、非常に心に染みました。
ありがとうございました。

実は半年前に、毎月分配型を試してみたくて買ったUSリートが予想外の利益を出しています。
今日明日にでも手仕舞して、いい気分のままで終わらせたい気持ちと、まだもうちょっといけるのではないかという気持ちが交錯する毎日です。
儲けを追いすぎではいけないとわかっているのですが(汗)

私はバランスファンドをメインにやっていますが、ほったらかしにしておけという意見と、小黒様のように時々は利益確定をするべしという意見があります。
ドルコスト平均法とドルバリュー平均法の違いに近いのかなと思うのですが、高値ではある程度利益確定をし、安値で買い足すという手法はバランスファンドをでも有効なのでしょうか?

2015.01.12 14:37 みみん #yLibkmaY URL[EDIT]
22:

※21:みみんさん
ほったらかしでいいという意見も、私のように適切な時期に刈り取りましょうという意見も、それぞれの考え方にもとづいていますので、最終的にはどっちが自分に合っているかですね。

ドルバリュー平均法のような手法は、基本的にはバランスファンドでも有効だと思います。

2015.01.12 18:25 小黒とら #- URL[EDIT]

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