相続で手にした3800万円分の投資信託の中身に驚いた、に驚いた

分散投資をすすめる日経新聞の記事「賢い分散投資 米利上げ・中国減速で変わる潮目」を読んで、ちょっと考えました。[外部記事]

今回は分散投資と、情報をスルーする力について


この記事はフィクションであり・・・?


限定記事の内容に触れるのは気が引けますが、必要最小限で引用します。

東京都内に住む無職の女性(57)は2014年末、父親からの相続で手にした約3800万円分の投資信託の中身を見て驚いた。日本株投信と新興国株投信が半々を占め、新興国株の一部では相続時で含み損が膨らんでいた。

 「このまま株式投信に偏った資産配分を見直さなければ老後資金が目減りしてしまう」。15年3月までにまず日本株と新興国株の比率をそれぞれ・・・


と、まあ、この記事なんですが・・・

正直言って、東京都内に住む無職の女性(57)の話って、現実感に乏しいなぁ~と感じちゃいました。

2014年末時点なら日本株投信も新興国株投信も、どちらもそれなりに高値だったので投資としては上手くいってたと思うんです。

だから「含み損が膨らんでいた」という表現に違和感があります。もちろん、新興国株投信のなかの一部の個別株が含み損だってことはあるでしょう。

でもね、と。

投資信託の中にある個別株の含み損って、どうやって把握するの?


投資信託の相続


まあ、続いても細かな点ですが・・・

約3800万円分の投資信託を相続したら、含み損益なんてあまり気にしないと思うんです。

だって、

相続人が被相続人(故人)の投資信託を引き継ぐ場合、相続時(被相続人の死亡日)の基準価額で引き継ぐからです。

1. 故人が投入した資金が2000万円で、投信の含み益が1800万円あって、相続時に3800万円
2. 故人が投入した資金が5000万円で、投信の含み損が1200万円あって、相続時に3800万円

どちらでも、相続人にとっては同じ3800万円です。

投信を名義変更して相続するにしても、投信の含み損益は相続時の基準価額でリセットされるわけです。

普通なら、相続人はそのときの基準価額に関心があるものです。故人がどれだけ含み損益を持っていたかにそれほどの関心が向くとは思えないです。

ま、ストーリーありきの記事で、そういうもんだと思って読めばいいんでしょうね。

どうも私には情報をスルーする力が不足しているようです。(>_<)


ようやく本題


さて、ようやく本題。分散投資についてです。

記事のケースでは、57歳時点で、親から遺産として3800万円相当の有価証券(投信)を相続したわけです。

分散投資じゃなくて銀行預金でいいんじゃない?

その人の家族構成や資産、収入、消費性向がわからないので何とも言えませんが、57歳の時に、ポンと3800万円ものお金が入ってきたなら、無理に運用しなくてもいいんじゃないのかな・・・

だって、

相続した時点で、日本株投信と新興国株投信が半々で、それを記事にあったように分散の程度を高めても、せいぜいリスク量が元の量の3分の2に落ちるくらいです。(ちゃんと計算しました)

分散投資の効果を過信するのは危険ですよ。


余計なひと言


記事にあったように「偏った資産配分を見直さなければ老後資金が目減りしてしまう」と思うなら、全額を預貯金に入れたほうがいいです。ペイオフが気になるなら決済性預金があります。

親から受け継いだものなんですから、大事に取っておけばいいじゃないですか。予想外の出来事や災難などで本当に困ったときに、最後の最後に頼るお金にしておけばいいんです。

親が遺してくれたお金が3800万円ある。

金額以上に、精神的な支えになると思うんです。

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
 
833:

相方と話してみたんですがー。
例えば、最初に司法書士さんから相続名目の呈示があった時に5,000万円ぐらいあって、
それがいろいろ手続きをしてみたら、『あれ?3,800万円?』見たいな流れだったとか。

あ、死亡日の基準価額で試算するのなら違いますね。

そもそも、3,800万円も遺してもらえてグダグダ言うたらいけん!って話ですよ。
そして、相続する人に知識がないなら、有価証券などのわからないものを遺しちゃいけないと。
(昔、とら様に教えて頂いた受け売りですが…(^_^;))

私の周りにもいますよ。
お祖母様に毎月分配型投資信託を買ってもらって、それが分配金をプラスしても元の総額より減っていると。
私が『売っちゃえば?』と言うと、『せっかくのおばあちゃんの形見を!』と怒ります(^_^;)
私なら、おばあちゃんとの想い出が目減りする方が悲しいですけどねぇ。

2015.08.18 18:15 みみん #yLibkmaY URL[EDIT]
834:

相続時には時価にリセットされてしまうのですか?
これは知りませんでした。
贈与の場合でも同じなんでしょうか?

2015.08.18 19:44 ニャーゴ #- URL[EDIT]
835:

※833:みみんさん
2014年末に相続が発生して、15年3月までに資産配分を組み替えたというストーリーなので、どことなく不自然な気がします。まあ、細かい事なんですけどね。

それより、3,800万円も遺してもらえてグダグダ言うたらいけん!ですよね。

2015.08.18 21:26 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
836:

※834:ニャーゴさん
贈与の場合も同じような考え方です。贈与を受ける日の基準価額で受け入れることになります。(国税のHPを見てそう理解してます)
含み損益や簿価は引き継げないことになってるんでしょうね。

2015.08.18 21:38 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
837:

どう読んでもネタだろうな~。フィクションだとしても、もう少しまともな文面にできなかったのか、と思うくらい。

私自身が相続を受けたとき、金額の多寡はまったく気にしませんでしたね。そもそも、相続手続きが面倒であること、相続を分配するときに荒れないことが最重要で、そこでプラスとなる資金がくるようなら、文句なんて出てくるわけもなく。まして、3800万円、高額です。

そもそも、相続とか関係なく、60近い年齢であぶく銭が如く3800万円が手元に入ってきたとしたら、運用に回すもなく使えば?って感じです。年間100万円近く使っても問題ないですからね。

嘘くさい、嘘じゃなくともレアケースをして、記事を書くのも、日経も質が落ちたな~って感じがします。
へんな記事、結構ありますよねぇ。

2015.08.18 21:49 煙々 #- URL[EDIT]
838:

※837:煙々さん
そうですよね。運用に回さないで使うという方法もありますね。60近い年齢で、3800万円がポンと入ってきた状況で、株式への偏重は危ないから分散投資で・・・って、ちょっとリアル感に乏しいですね。
へんな記事、結構ありますね。スルーするのがいいんでしょうけど、私はどうも釣針に引っかかりやすくて困ったものです。

2015.08.18 22:02 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する