中国はどのくらいヤバいのか 続編 GDPの構成要素について

今は投資するのに適した時期でしょうか。

中国のマクロ経済の様子が少しおかしい気がします。数か月前から利下げを行ってますし、つい最近は為替の水準を切り下げています。

利下げと通貨安の誘導は、つまり、飛行機の操縦に例えると「もっとエンジンのパワーが欲しい!」と言っているようなものです。

成長ペースが鈍化しつつあるとはいえ、それでも7%の成長目標の国です。そういう国で、もっとパワーが欲しい!とはどういう状況なんでしょう。

今回は中国経済を考えます。

以前の記事「中国はどのくらいヤバいのか」の続編です。


中国のGDPの構成要素


中国の経済指標は信頼性が低いと言われています。

それでもデータには当たってみましょう。

国連のデータから中国のGDPの構成要素を取りました。1970年から2013年までです。

まずは集計した図を見た方が早いですね。

中国マクロ 小黒とら

画像クリックで拡大します。

中国のGDPは2000年代以降、急速に伸びています。まさに高度成長です。

で、問題は、GDPの成長を引っ張っているのは何か、という点です。


中国のGDP、成長ドライバー


中国のGDPの成長ドライバーは、国内総固定資本形成(Gross capital formation)です。上のグラフでは投資とした部分です。

要はインフラ投資によって成長を生み出している部分が大きいということです。

GDPに占める国内総固定資本形成の比率です。

中国マクロ 小黒とら

対比として日本と米国も載せました。

中国の場合、GDPの半分は国内総固定資本形成でできています。


中国の個人消費は?


次に個人消費を見てみましょう。指標では、家計消費支出(Household consumption expenditure)です。

中国マクロ 小黒とら

比率としては減少しています。

よく言われていることですが、中国の経済成長はいまだに投資主導で、消費主導には移行できていないということですね。

とはいえ、消費の絶対額は年々増えていますので、中国人の購買力は侮れないと思います。


まとめ、のようなもの


中国の場合、GDPの半分が国内総固定資本形成です。

個人消費の比率は2013年時点で36%です。(ちなみに日米は60%以上)

中国の場合、成長を作り出すエンジンが偏っていると言っていいでしょう。

問題は、成長の持続性です。

いつどうなるかはわかりませんが、はやり多少は警戒的に見ておいた方がいいと思ってます。

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829:

こんばんは
今後、消費が日米の水準に追い付いてくるのか息切れするのかがポイントですね。
今後の世界経済は中国経済の動向の影響が大きいので悩み所です。

2015.08.17 20:34 yazirobe777 #- URL[EDIT]
830:

※829:yazirobe777さん
こんばんは
そうですね。中国が消費主導の経済成長に転換できるかがポイントですね。中国の場合、所得格差が大きいのでそれが経済成長のボトルネックになる気がします。

2015.08.17 21:30 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
831:

箱物作りだけで強引に作り出す成長にも限界があるでしょうね。
なんだか中国の終わりの始まりのような気がしてきました。
個人消費といっても富裕層は海外に行って消費しちゃってますからね。

2015.08.17 23:35 招き猫の右手 #- URL[EDIT]
832:

※831:招き猫の右手さん
そうですね。箱物による成長の限界が近づいている気がします。それに、中国では所得の配分が偏っているので、個人消費の安定的な成長もどうなのかなーとも思います。

2015.08.18 17:03 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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