ギリシャと中国とリスク管理

「債権団の憎しみを身にまとう」=辞任表明のギリシャ財務相 [外部記事]

これまでEUとの交渉窓口だったバルファキス財務相が辞任です。

実質的には更迭でしょうが、交渉の窓口が変わることで新たな展開が生まれるかもしれません。今後の展開にちょっと期待です。


中国の方が気になる


なりふり構わず株価の底割れを防ごうとしている中国です。

でも、今日のところはあまり効果がなかったですね。上海総合指数や創業板(チャイネクスト)の動き、香港のハンセン指数などを見ると、まあ、警戒しておいた方がいいと感じます。

中国株に投資していなくても、間接的な影響はありますから。


さて、リスク管理


ギリシャはまあいいとして、中国はちょっと心配なのでリスク管理について考えてみます。

よく言われるのが、「過去のリスク(標準偏差)の2倍くらいを損失の目安に考えましょう」というものです。

それで大丈夫?

実際のファンドで確認してみましょう。


典型的な例:外国株式のインデックスファンド


野村外国株式インデックスF(確定拠出年金)を例にします。

モーニングスターのサイトでは、過去10年でのリスク(標準偏差)は20.78%でした。

そうすると、2倍にして、だいたい年間で42%くらいの損失を見込んでおけばいいことになります。

1,000万円を投資していたら420万円くらい失う可能性があるということです。
逆に、許容できる損失額が300万円だとしたら、そこから逆算して投資額を700万円にすればいいわけです。

でもね、と。

本当にこの試算で大丈夫でしょうか


リターンは正規分布しない


リターンが完璧に正規分布するなら、1標準偏差の2倍を見ておけば、まず大丈夫です。

でも、リターンは歪んだ分布になりがちです。極端な例ではべき乗分布ですし、普通の状態でもファットテールが見られます。

要は、想定していた以上にやられる可能性がある、ということです。

野村外国株式インデックスF(確定拠出年金)の例では、2007年12月末から2008年末の1年間で、基準価額が15,479円から6,969円へ下落しました。期中の分配5円を考慮しても・・・

54.94%の下落。

最大の損失は42%かなーと見込んでいたら、実際には55%。

1,000万円の投資で、最大でも420万円の損失かと思っていたら、550万円の損失だった、ということです。


まとめ、のようなもの


過去データで標準偏差の2倍は一つの目安になるのですが、実際には想定以上に損失が大きくなる可能性があります。

標準偏差の2倍は、あくまで目安です。

もっと深く差し込まれる可能性も想定しておいた方がいいですし、落ちるときのリスク管理、投資金額の管理をどうしたらいいかは、いまのうちから考えた方がいいかもしれませんね。

リスク管理はこの先、重要なテーマになると思います。

森の中でクマに出会ってから逃げ道を考えるのでは遅いでしょう。クマに会いそうかな・・・と警戒して、クマが出たときにどう対応するかを考えておくのは無駄にならないと思います。

過去記事:飛行機事故 安全のしおりを読む人は、助かる確率が高い

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621:

リーマンショックも、
人々の過信によって、想定以上のことが起こりましたよね。
人間は、自身に起こった過去のことを基準に考えてしまう
ものだと思います。
リーマンショックを経験した層は、そこを想定した予想は
出来ると思います。
でも、果たして、過去にないくらい行き過ぎた状態が起こったときに、
今までの経験以上のことが起こる可能性はないのか?
そういうことがリスク管理ということですかね。

2015.07.06 23:03 freeflyfisher #- URL[EDIT]
623:

※621:freeflyfisherさん
想定以上のことは起こりますね。
リスク管理は、過去から学ぶことと将来を想像することの両面が必要なんでしょうが、経験したことない事象を想像してリスク管理するのは現実的には難しいでしょうね。
リスク管理に重きを置きすぎると何もできなかったり、コストが高くついたりしますから、それもまた難しい点です。
まあ、でも、晴れの日に雨のことを思うくらいの心の備えはやっておいてもいいのかなと思います。

2015.07.07 10:16 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
625:

という私も、
いまの相場がどのような位置にあるかを考えての
過去の経験からの未来の予想でしかないんですがね。

リーマンショック後のQE1開始を起点としてQE3が昨年末に終わり、
(日本の場合2012年後半のアベノミクスを起点として、)
GPIFの日本株25%到達、郵政上場、アメリカの利上げ、
日本の2017年4月の2度目の消費税上げと控えることが多い状態。
少なくとも今から買いあがるほど強気にはなれないかなと思っています。
2015年後半か2016年頭までは上げ基調が続くのかもしれませんがね。

私、個人は、これから先は、慎重に行かせていただきます。
上げ相場を取り逃がしても、次の投資機会を待つのもいいかなと思っています。

2015.07.07 11:15 freeflyfisher #- URL[EDIT]
626:

こんにちは
ドローダウンについては考えたくありませんが、瞬間的には想定以上の落ちるのは経験ずみです。よって資金管理はとても重要。
相場状況がよいと忘れがちですね。
森のくまのたとえですが意外と間違った対応が流布しているのが問題ですね。(死んだふりとか)
マーケットなら資金管理して強い牛に乗っていればくまは怖くないですが…

2015.07.07 13:16 yazirobe777 #- URL[EDIT]
627:

※625:freeflyfisherさん
私もこれから先は、慎重です。
アベノミクスでお腹がいっぱいになりました。上げ相場を取り逃がしても損するわけじゃないので、お腹を壊さないうちに席を立つつもりです。

2015.07.07 13:52 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
628:

※626:yazirobe777さん
本物のクマに出会った時も、死んだふりは間違った対応みたいですね。(^^;
数年間、マーケットがいいと慣性が働きますから、そろそろ要注意かなと思ってます。

2015.07.07 13:55 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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