投資の結果と経過、どっちを重視すべきか

投資はギャンブルっぽい側面はあるのですが、それは、不確実なことに対して意思決定をする点で共通点があるということです。

たとえば空を見上げて、今日の午後雨が降るかどうかを予想して、傘を持って行くかどうかを決めるのも、ある意味ではギャンブルです。降る方に賭ければ傘を持っていき、降らない方に賭けるなら手ぶらで外出します。

株式投資は、経済の動きを分析して、この先株価が上がるのか下がるのかを予想して、投資をするのかしないのか、既に投資していたら引き上げるのかを決めるのですが、不確実な中での意思決定ですから、将来に賭けることになります。

今回は前回の記事に続いて株式投資の考え方について


不確実な中での意思決定


空を見上げて天気を予測するよりも、天気図や気象データといった情報をもとに予測した方が予測精度は高いはずです。

株式投資も、経済の状況や金融情勢、企業の業績といった適切な情報をもとに予測した方が予測精度は高まります。投資信託に投資する場合は、企業業績などの個別分析はしなくて済みますが、それでもマクロ経済の動向は情報収集しないと成功の確率は高まらないでしょう。

株式投資は高度に知的な営みです。

最後の最後は、エイヤっというアニマルスピリッツが必要ですが、その前段階では十分に投資環境について分析を行うべきです。


でも、うまくいかないことがある


どんなに十分に考えても、結果が伴わないことはあります。

そこが株式投資の難しいところです。株式投資は、偶然や運に左右される要素が大きいのです。その点ではギャンブル的な要素があるのですが、でも、じゃあ運を天に任せて何も考えなくていいかというと、そうではありません。

偶然や運に左右されない、実力の要素もあるわけで、そこでは個人差が出るわけですね。

単に空を見上げるだけの人と、天気図や気象データも使う人とでは予測精度が違うように、漫然と投資している人と、いろいろ考えて投資している人では結果が異なるはずです。

難しいのは、偶然の要素と実力の要素がふたを開けても分からないということです。


プロセスと結果


興味深いのは以下の図です。ルッソ氏とシューメーカー氏の「Winning Decisions」という本にもある概念図です。

小黒とら

不確実で不完全な情報で意思決定する場合、どうしても偶然や運の要素はあります。それは、いい方向にも悪い方向にも働きます。

何も考えずに、蹴った下駄が表向きだから晴れと予想して晴れだった場合は、プロセスに合理性はないものの結果が良かったことで、「まぐれ」ですね。

逆に、天気図を分析して出した予測が外れることがあります。その場合は、プロセスは良かったものの、外してしまったら「不運」となります。

落とし穴なのは、人は結果を重視しますから、「まぐれ」の方を「不運」よりも良い事だと思ってしまいがちなことです。


投資の考え方


投資は不確実性に向き合う行為です。不確実で不完全な情報のもとでの意思決定なので、どんなに頑張っても失敗することはあります。

逆に、ここ数年の相場のように、あまり考えなくても上手くいく時期もあります。

でもね、と。

大事なのは、「当然の失敗(自業自得)」を避けて、「当然の成功」を目指すことです。それと、「まぐれ当たり」を喜ばず、「不運」を嘆かない事ですね。

ま、言うのは簡単ですが・・・ (^^;)

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390:

努力や分析などでパフォーマンスは改善するものだというエビデンスはありますか。猿のダーツの話や各種インディケーターを使った投資の分析で有意にパフォーマンス向上が認められないという話はありますが、実力で上手くいくという話はしっかりとしたエビデンスと共に語られることがあまりなく。

2015.06.02 08:56 吊られた男 #zdvXpt9s URL[EDIT]
391:補足

ちょっと補足します。
天気予報で言えば、以下のどちらの方が精度の高い予想ができるのか、と考えています。
(1)自分で気象の仕組み等を勉強してデータを独自に集めて分析して天気や気温を予想する
(2)特に考えずに気象庁やウェザーニューズ等の発表を信じる

投資にしろ天気予報にしろ市場への無批判のただ乗りという手段がある中で、個々人の努力がそれを超えられるのかがポイントでは。(中には素晴らしい能力を持っていて気象庁などより高い精度で当てられる人がいるかもしれませんが、多くの人にとって)

2015.06.02 11:57 吊られた男 #zdvXpt9s URL[EDIT]
392:

※390:吊られた男さん
私の知る限り、努力とパフォーマンスの間に因果関係や相関関係を示すデータはないですね。統計的に有意性を検証するには時系列データが足りません。パフォーマンス測定の永遠のテーマです。
だから「難しいのは、偶然の要素と実力の要素がふたを開けても分からないということです」と書いたのです。

2015.06.02 12:37 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
393:

※391:吊られた男さん
(1)でも(2)でもいいと思います。
重要なのは、傘を持って行くかどうかの判断ですから。(^^)

2015.06.02 12:40 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
398:

機関投資家のエビデンスをもって、アクティブ投資は上手くいかないと語られますが、これを個人投資家に当てはめるのは無理があると考えます。

個人投資家のアクティブ運用の統計データがない以上、上手くいくともいかないとも判断はつきかねると思うんですが。

勝ち続けている投資家は存在するわけですが、これをただ運がよかったからで片づけられるものなんでしょうか?

2015.06.03 20:14 AKI #- URL[EDIT]
399:

※398:AKIさん
そうですね。個人投資家のアクティブ運用は興味深いテーマです。個人投資家はインデックスに囚われないでやってますから、コンスタントに勝つことは可能ですね。

インデックスは最適ポートフォリオとは限らない。
最適でないとしたら、継続的に勝てる余地はある。
勝ち続けている個人投資家がいる場合、その人は運ではなく能力で勝っている可能性がある。
ということは言えるでしょうね。

2015.06.03 21:50 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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