個人投資家にも「米利上げに備えたリスク管理強化」を促してくれればいいのに

金融庁が、金融機関に対して米国の利上げに備えたリスク管理の強化を促しているというニュースがありました。[外部記事]

個人投資家にもそういう注意喚起をしてくれればいいのに・・・

ということで、今回は金利上昇の影響について


米国の金利上昇に備えたリスク管理の強化


米国の金利上昇に備えたリスク管理の強化に関する記事の一部を引用します。

5月下旬に行われた地方銀行経営者との会合に出席した金融庁の細溝清史長官は、海外経済のリスク要因として、年内にも想定されている米連邦準備理事会(FRB)による利上げのタイミングとテンポを指摘し、「グローバルな金融システムに影響を与えると思う。引き続き注視していく必要がある」との見解を示した。

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米国の利上げが本格的に視野に入ってきた感じがします。

日本の場合、マクロ経済的にはそれほど金利上昇のリスクはないのですが、米国の金利上昇に連動する形で日本の金利も上がる可能性はあります。

ただ、それはグローバルなマネーフローの影響です。日米欧の債券市場は連動性が高いので、米国の金利が上昇すると日欧も金利が上昇しやすいのです。

で、金利が上昇するとどうなるか。


金利が上昇すると


金利が上昇するということは、どういうことか。

それは、資金の借り手である企業のコストが増えるということです。借入金利が高くなるわけですから。

そうすると、企業の利益率は低くなるでしょうし、ギリギリの経営の企業なかには倒産するところも出てくるでしょう。実体経済にとっては逆風になります。

株式投資の観点では、投資家の要求利回りが高くなります。理論的にはですけど。

たとえば、国債の利回りが2%のときに、投資家が株式の配当利回り3%で満足していたとします。

それで国債の利回りが4%になったら、投資家は株式の配当利回りに5%くらいは欲しくなりますよね。状況によってはもっと欲しくなるかもしれません。

では、配当利回りの要求水準が3%から5%になるというのはどういうことか。


ちょっとした試算


1株当たりの利益が3ドルの会社があって、配当性向100%とします。

配当利回り3%のとき株価は100ドルですね。それが、配当に変化ないとして、配当利回り5%のときは60ドルになります。

(配当)3ドル÷(株価)100ドル=(配当利回り)3%
(配当)3ドル÷(株価) 60ドル=(配当利回り)5%

というわけです。

仮に、借入金利の上昇などで業績が落ち込んで1株当たり利益が2ドル(配当も2ドル)になったとします。そのとき、配当利回りが5%とすると・・・

株価は40ドルです。


まとめ、のようなもの


1株当たり利益と配当性向が変わらないとしたら、配当利回りの要求利回りが上昇すると株価が下がります。このメカニズムは理解しておいて損はありませんね。

ただ、金利が上がるときは景気がいいときで、相場も強気の時が多いのです。だから金利が上がったからと言って、すぐに株価下落になるかというと、それはケースバイケースです。

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402:

おお、これもDCFですかね。
金利が上がるとあらゆるものが割り引き現在価値で落ちるんですよねー。。。

2015.06.04 00:03 招き猫の右手 #- URL[EDIT]
407:

※402:招き猫の右手さん
そうですね。その他の要素が変わらないとしたら、金利が上がれば資産の現在価値は下がりますね-。
米国の利上げは気になるところです。

2015.06.04 11:30 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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