インデックスファンドの落とし穴

前回の記事「インデックス投信は アクティブ投信より優れているか?」 で、インデックス投信が必ずしも優れているわけではないということを書きました。

過去の実績を見ると、いいアクティブ投信もあれば、そうでないアクティブ投信もあって、決定的にどうとは言えない状況です。

今回は、インデックスファンドの考え方について。


インデックス運用の理論的な背景


インデックスファンドが人気を博しているのは、次のことを信じている人が多いからです。

長期的に見れば、インデックスファンドに勝てるアクティブファンドは無い。

で、なんで長期的に見ればそうなのかというと

アクティブファンドが勝つか負けるかは、そのときどきの運。ずっと勝ち続ける人はいない。長期的には勝ち負けがトントンになって、手数料が高いアクティブファンドが負ける。

こういう整理ですね。


一見すると、正しそうだが・・・


長期的に見れば、インデックスファンドに勝てるアクティブファンドは無い。

一見すると正しそうです。特に疑うことなくそう書いてある本も数多くあります。ただ、少し慎重に考えると、この説が成り立つためには、

1. CAPM(資本資産価格モデル)が成立していること
2. 市場が情報効率的であること

少なくともこの2点が(暗黙の)前提になっています。


インデックスがいい理由


CAPMは現代ポートフォリオ理論の中核的な概念です。

CAPMは、市場ポートフォリオの期待収益率と、ベータ値と、無リスク金利と、リスクプレミアムからなる単純な一次方程式が有名です。CAPM式は単純ですが、その奥にある考え方は複雑です。

CAPMにおいては、市場ポートフォリオという概念が出てきます。個別の証券の期待リターンは、この市場ポートフォリオとベータ値の関係で決まります。

で、CAPMが成り立つにはいくつか前提があるのですが、その中の一つに「すべての投資家は、すべての証券について、期待収益率、リスク、共分散に関して、同じ予測を持つ」というのがあります。

同一の期待

という概念です。

ここから少し、説明を省きます。

同一の期待は同一の予想と同じ意味です。みんなが同じ予想をしている状況で、なおかつ、みんなが同じ投資行動を取ります。同じ投資行動というのは、期待効用の最大化です。期待効用の最大化というのは、リスク最小・リターン最大となるように行動することです。

で、みんなが同じ予想、みんなが同じ行動様式で、市場が完全で情報効率的であれば・・・

何が起きるか・・・

その驚きの結果は、CMの後で!

次回に続きます

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309:

>長期的に見れば、インデックスファンドに勝てるアクティブファンドは無い。

これを信じてるまともなインデックス投資家はいないと思います。インデックス投資≒マーケットポートフォリオだからコスト調整前でほぼ真ん中、そして事前に良いアクティブファンドを選ぶのが難しいならコスト調整後で考えるとインデックスファンドが合理的。という話です。
インデックス投資のバイブルであるウォール街のランダムウォーカー、敗者のゲーム、インデックスファンドの時代などでもインデックスファンドに勝てるアクティブが無いとは言ってません。(もちろん1000年や10000年のように超長期なら平均回帰でインデックスファンドがトップになるかもしれませんが)
また、CAPMはインデックス投資の優位性を示すための重要な根拠としても使われていません。ポートフォリオ組む時の効率的フロンティアくらいでしょうか。

2015.05.19 12:02 吊られた男 #zdvXpt9s URL[EDIT]
311:

※309:吊られた男さん
世の中にはいろんな投資家がいますので、インデックス投資の考え方は人それぞれですね。
ポイントは、「インデックス投資≒マーケットポートフォリオ」に対する考え方なのかなという気がします。

2015.05.19 19:27 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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