老後資金にいくら必要か・・・ ではなく

パーソナルファイナンスで老後資金のプランニングは重要なテーマです。しかし、老後にいくらのお金が必要かはケースバイケースで一概にはいえないのです。年金制度は少し複雑で、受け取る年金は人によって異なりますし、どういう老後の生活を送りたいかによっても必要額は変わってきます。

まさにパーソナルなファイナンスですね。

受け取る年金額が少なく、お金のかかる趣味があれば老後資金はたくさん必要です。逆に、受け取る年金額が多く、お金のかかる趣味がなければ老後資金はそれほど必要ないでしょう。

住む場所、住み方(賃貸か持ち家か、持ち家の場合は築年数はどうか)などによっても住居費の負担は大きく変わります。

また、老人になっても働くことができるなら、老後資金の必要額も変わってきます。おそらく私が老人になる頃には、シニア人材の活用ということで嘱託や請負などの形態で働く人が多い気がします。そういう社会になっている気がします。

私は週の半分だけ働くとか、週休2日で10か月働き、2か月はフルに休むといった働き方ができるのならそれもいいなと思っています。


老後資金を使い果たす期間


さて、本題。

老後資金がいくら必要かは、ケースバイケースなので今回は話題にしません。今回話題にするのは、現役時代に形成した金融資産を取り崩すのに何年かかるかです。

試算の前提
・65歳の時点で3,000万円を保有しています。
・資金運用をしながら毎年120万円を取り崩します。
・運用の利回りは3%、2%、0%の3パターン。
・運用益にかかる税率は20%

毎年120万円の取り崩しは、月に10万円の取り崩しです。生活費の足しと考えてもいいですし、趣味に使えるお金と考えてもいいでしょう。

エクセルシートを作ればパラメータはいくらでも変えられますから。

結果は以下です。

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利回り3%は税引き後で2.4%、2%は税引き後で1.6%ですので、それに沿って計算しました。

運用利回りがゼロの場合、3,000万円は90歳(=25年)で使い切ります。3,000万円÷120万円=25年です。

利回り0% = 90歳(25年)
利回り2% = 97歳(32年)
利回り3% = 100歳以上


試算で重要なこと


こういう試算で重要なのは、最初の資金額、取り崩したい金額、想定運用利回りといったパラメータを、自分の感覚に合うように自分で設定して計算することです。

そうすることで老後のお金についてご自分のケースで試算することができます。

エクセルシートの例を最後に載せますので、ご興味があれば作ってみてください。


うまくいかないケースの試算


先ほどまでは運用がプラスだったケースです。当然のことながら、運用利回りがマイナスのケースも想定しないといけません。

運用利回りがマイナスの場合、資金の底が尽きるのは早くやってきます。運用利回りがマイナスの時は以下のようになります。

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プラス3%(税引き後2.4%)なら100歳を超えても資金が残りますが、マイナス3%の場合は、83歳の時にゼロになります。

なお、資金がゼロになった後は運用利回りゼロで毎年120万円をマイナス計上しています。

重要なのは
3,000万円をプラス3%で運用できたケースとマイナス3%となったケースでは、結果がまったく異なるということです。

運用しながら取り崩す、取り崩しながら運用するのは有効な戦略ですが、うまくいくケースとうまくいかないケースの両方を考えて、それぞれどうなるのかをシミュレートしてから始めた方がいいです。


エクセルシートの作成例


運用しながら取り崩すケースのエクセルシートを載せておきます。

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式を表すと以下の図になります。

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備えあれば憂いなし。
運用がうまくいくケースと、うまくいかないケースの両方を考えて老後に備えましょう。

ただ、備え過ぎなのもどうかなと思います。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉もあります。老後に備え過ぎて現役時代の消費を抑制しすぎるのもつまらないですから、投資と貯蓄と消費と、バランスよく人生を楽しみたいです。

生きている限り、時は失われます。いまを生きる。いまを楽しむという考え方も大事ですね。

 
3:

私も計算したことがあります。早期リタイアのため、50歳までにいくらあれば引退できるかなといったような計算です。ただ、利回りは、それを着実に平均的に長期に達成できるのかな?と思い始めたら、ちょっと危ないなという結論になってしまいました。その結果、早期リタイアした年齢~年金までの期間は、運用するにしても総金融資産の1~2割程度かなと思って計算しなおしたら・・・早期リタイアきついだろうなと思った次第です。


本文と関係ないのですが、Excelでの計算の見せ方がいいですね。実際の結果と、その式だけを表示する方法。私の場合、シミュレーションしたとき、結果だけを見せるような形でブログに載せていました。これは、参考にさせていただこうと思いました^^

2014.12.31 09:03 煙々 #- URL[EDIT]
4:

※3:煙々さん
計算通りに行くか・・・を考えると悩みますよね。あまり考えずにリスクを取るよりは、考えた末にリスクを取らないという選択の方がいいです。

Excelの見せ方をほめていただき、ありがとうございます。

2014.12.31 14:31 小黒とら #- URL[EDIT]

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