デフレ銘柄とイオングループ投信ファンド

そういえば、ワタミに行かなくなった。マクドナルドにも行かなくなった。イオンのTOP VALUを敬遠している。こういう声を聞きます。

ネット上でもそうですし、実際、私のまわりでもそうです。

食料品のデフレ関連銘柄は苦戦してますね。居酒屋、牛丼屋、ファーストフード、小売り・・・

今回はデフレ関連銘柄とイオングループ・ファンドについて


デフレ銘柄のビジネスモデル


アベノミクス前、民主党政権下では超円高が進みました。デフレ関連銘柄は円高のメリットを受ける輸入食材を使うことと、人件費を極力絞ることによって利益を出してきました。このビジネスモデルは、円高と安い人件費によって成り立っていました。

しかし、この2年間のアベノミクスによってデフレ関連銘柄は苦戦しています。円高から円安への転換は輸入食材の高騰を招きましたし、アベノミクスは賃金上昇のプレッシャーを強めているので人件費の面でも利益は圧迫されます。

ワタミもマクドナルドも、従業員をこき使うブラック企業というイメージが定着していますし、ワタミ、マクドナルド、TOP VALUには食の安全への懸念もありますね。

イオンのTOP VALUは原産国表示がされてないので、いろいろな憶測を呼んでます。ある事を巡ってイオンがセブンイレブンに抗議した事件もありますし・・・

ともかく、デフレ銘柄はいま苦戦しているのです。それは株価に表れています。


デフレ銘柄の苦戦


値段以外で消費者にアピールできる要素が少ない企業です。とにかく安く提供すれば消費者はついてくるだろう、とにかく1円でも安く、という企業が苦戦しています。同じような業態でも、値段以外の点で消費者の支持を得ている企業は頑張ってます。

ワタミ(7522)とサイゼリヤ(7581)
デフレ銘柄 小黒とら


日本マクドナルド(2702)とモスフードサービス(8153)
デフレ銘柄 小黒とら


イオン(8267)とセブン&アイ・ホールディングス(3382)
デフレ銘柄 小黒とら

ワタミ、マック、イオンとも苦戦してます。

私がよく読む、招き猫の右手さんのブログに「またサイゼリヤで飲む」というエントリーがあり、下手な居酒屋より居心地がいいとありました。たしかに、最近のファミレスは居酒屋のお客さんを取ってますよね。

景気回復の実感がないとメディアは言いますが、個別銘柄の強弱を見ていると意外に悪くないんじゃない?と思えてきます。

少し金回りがよくなってきたから、贅沢はしないけど、安かろう悪かろうは敬遠しようと思う人が増えている気がします。


イオングループ・ファンド


ここから話題が変わります。イオンについてです。個別銘柄を調べているうちに面白い投信ファンドを見つけました。岡三アセットマネジメントの「イオングループ・ファンド」です。

過去の成績はTOPIXを下回ってます。

パフォーマンスは時の運、みたいなところがあるので今回はいいとして、気になるのはファンドのコンセプトとコストです。

保有銘柄を見ると
イオン 28.9%
イオンフィナンシャルサービス 15.9%
イオンモール 13.6%
イオンリート投資法人 9.4%
ウエルシアホールディングス 5.1%

ファンドの特徴は
1. イオングループの株式およびJリートに投資を行い、イオングループの成長を享受することを目指します。
2.  株式への投資にあたっては、原則として投資対象となるイオングループの企業全銘柄に投資し、イオングループの株式時価総額に準じた動きを目指します。
(以下略)

- -

う~ん、どうなんだろう、このファンドのコンセプトは・・・

トヨタグループ株式ファンドとか、特定の地域に縁のある企業のファンド(いわゆる「ご当地ファンド」)とか、そういうのがあるのでイオングループのファンドがあってもいいのですが、100%イオン好きな人向けのファンドですね。

「イオニスト」をターゲットにしてるのかな。

経済合理性からは選択しにくいファンドです。イオンの事業リスクに丸ごと乗っかってるようなものですから。リスク分散はあまり気にしないんでしょうね。

コストの面でも経済合理性からは選択しにくいファンドです。アクティブファンド並みのコストが設定されているからです。

ファンドの特徴に「原則として投資対象となるイオングループの企業全銘柄に投資し、イオングループの株式時価総額に準じた動きを目指します」と書いてありますし、月報を読むとそのように運用しています。

それって、パッシブ運用なんじゃない?

全銘柄を時価総額に応じたウェイトを持つって、インデックスファンドの完全法でしょ。

え?なんで、信託報酬が年に1.026%も必要なの?


まとめ、のようなもの


居酒屋、ファーストフード、小売りなどでは、価格勝負(だけ)でやってきた企業が苦戦しています。それってデフレの脱却が進んでいることの裏返しかなと思っています。

ところが、イオングループ・ファンドはパッシブファンドと同じ運用手法でありながら、アクティブファンドの高い料率がまかり通ってます。価格決定力が供給者側にあるのは、デフレ企業からするとうらやましいでしょうね。

需要者側としては、牛丼や居酒屋や食料品に注ぐ目と同じくらいの厳しさで、投信のコストにもセンシティブになった方がいいのではないでしょうか。

アクティブファンドの値段で売っているパッシブファンドを見分けるのが、賢い消費者・投資家です。(^^)

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184:管理人のみ閲覧できます

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2015.04.16 20:17 # [EDIT]
185:

※184のコメントをくださった方へ
コメント&貴重な情報ありがとうございます。
興味深い情報でした。

2015.04.16 21:07 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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