投資信託 コストとリターンに関係はあるか?

投資信託のコストとリターンの間に相関関係があるかを調べました。

過去記事「投信のコストはインフレ進行中」の続編です。


投資信託のコスト


投資信託のコストについておさらいしましょう。

投信のコストは、「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」が主なものです。

販売手数料
「購入時手数料」と呼ばれたりもします。これは商品および投資環境の説明・情報提供、購入の事務手続きなどの対価として、販売会社が受け取ります。販売時一括です。

信託報酬
・資金の運用、基準価額の算出などの対価として、委託会社(運用会社)が受け取ります。
・購入後の情報提供、その他の事務手続きなどの対価として、販売会社が受け取ります。
・財産の管理、委託会社からの指図の実行などの対価として、受託会社が受け取ります。

これに加えて、ファンドオブファンズ形式の投信の場合は、投信が組み入れる投信の信託報酬がかかります。

信託報酬は運用期間中、毎日コストが発生します。

信託財産留保額
信託期間の途中に投資信託を換金した場合に徴収する金額のことです。解約時一括です。換金に対応するために証券を売るときのコスト負担の意味合いがあります。信託財産留保額はファンドの中に残り、残存の受益者のものとなります。

で、だいたいの目安ですが、売れ筋の投信の場合、販売手数料が3~3.5%、信託報酬が年1~2%、信託財産留保額は0.3%程度です。


投資信託のコストとリターンの相関分析


投資信託のコストは、投資期間10年としたときの1年あたりのコストです。
投資信託のリターンは、過去5年の実績リターンを年率換算したものです。

コストもリターンも1年あたりの年率です。

分析対象のファンドは純資産総額が1,000億円以上の86ファンドにしました。

さて、結果

投信のコストとリターン 小黒とら


ほとんど相関はありません。

相関係数は0.11です。ほとんど無相関といえます。

コストの高低とリターンの高低には相関関係がないということです。

高いコストを払ったからといって、高いリターンが望めるわけでもなく、高いリターンが欲しければ高いコストを負担しないといけないというわけでもないです。

ま、わざわざ分析しなくても・・・という結果かもしれません。


まとめ、のようなもの


分析する前から結果が予想できたのですが、それでもやってみることに意味はあります。結果が出ませんでした、というのも立派な結果ですから。

投信のコストは、情報提供やファンドの管理、基準価額の算出などのサービスに対する対価だから、コストとリターンに相関がなくてもいいんでしょうね。

では、投信のコストと提供しているサービスの質との間に相関関係はあるのか?

分析してみたいけどデータがないですね。

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162:

投資のリターンの決定要素の大部分はアセットアロケーションで決まる、と言われるように、この影響が多大なのでコストや銘柄選定などの他の要素は埋もれてしまいますね。

2015.04.11 19:37 吊られた男 #zdvXpt9s URL[EDIT]
163:

※162:吊られた男さん
そうですね。投資のリターンの変動要因の多くはアセットアロケーションの要因で説明できてしまいますね。

2015.04.11 21:29 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
164:

高コストだとパフォーマンスが悪いと思っておりました。
意外ですね。(^^

2015.04.12 07:44 Tansney Gohn #SNAM66t2 URL[EDIT]
165:

※164:Tansney Gohnさん
意外な結果です。
コストとリターンには良くも悪くも関係がないんですね。

2015.04.12 09:59 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]
168:

高コストファンドを処分してコストの低いインデックスファンドに移行しようとしてるのですが、余り相関関係はありませんか。。。面白いですね。

2015.04.13 00:47 招き猫の右手 #- URL[EDIT]
172:

※168:招き猫の右手さん
高コストだから満足度が高い結果になるわけじゃないですね。だったら、低コストの方がいいでしょうと思います。高コスト投信に、低コストにない付加価値があるのなら別ですが。

2015.04.13 10:21 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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