中国のシャドーバンキング NHKの番組が重い

NHK(BS)のドキュメンタリーWAVEという番組で「破綻する影の銀行 ~中国社会を揺るがす新たな危機~」というのをやってました。

中国の影の銀行(シャドーバンキング)問題は、だいぶ前から話題にされてますのでそれ自体には新鮮味はないのですが、やはりTVの映像で見ると臨場感があります。

こりゃひどいね・・・と思える内容でした。

ちなみに、明日、4/6(月) 17:00~17:49で再放送があります。


中国のシャドーバンキング問題


舞台は中国の長沙市。中国では影の銀行と呼ばれる民間金融会社の破綻が相次いでいます。番組は、破綻した影の銀行にお金を投資していた市民の動きを追った内容です。

中国では銀行に預けていても預金金利は低く、インフレに勝てないので目減りしていきます。だから、影の銀行に投資する市民が多いというのが背景にあります。

ん?

預金に預けていてもゼロ金利でしょ。政府・日銀はインフレを起こそうとしてますよ。だから投資しなきゃ。というセールストークが流行る日本と似てなくもないですね。(実体はだいぶ違いますけど・・・)

日本のことは脱線なので話を中国に戻します。


中国の影の銀行


中国の影の銀行は年率15%~20%程度を標榜してお金を集めていたようです。集めたお金は、いい加減な投資に使われていたりして、まあ放漫経営です。

中国の場合は理財商品という金融商品を通じて、影の銀行にお金が流れます。

問題は、利回りが高いことにつられて、一般の市民が全財産を投資したりしてるんです。少し前までは理財商品は、(地方)政府の暗黙の保証があるというのが中国ではコンセンサスでした。

実際、理財商品の償還が危ぶまれたケースで、どこからともなく救世主が現れて、うやむやのうちに償還ができたケースもあります。(地方政府が裏でゴニョゴニョやって問題解決したようです)

本当は危険なのに、元本保証と思っていた(思わされていた)人々が、影の銀行の破綻に直面しているのです。

まあ、そういう暗黙の・・・というのが、ある日突然、何の前触れもなく反故にされるのが中国で、当然のように理財商品もいつの間にか、破綻するものはする。あとは知らない。となってます。(もともと政府保証はないので、反故といういい方はおかしいのですが、市民からすると騙された感はあると思います)


根の深い問題


中国の影の銀行に費やされている資金は、総額は500兆円ともいわれています。

500兆円です。

全部が全部、破綻状態にあるとは限りませんが、かなり危機的な状況だと思います。

理財商品を通じて影の銀行に流れているお金は、年金生活者や一般市民のお金ですからね。社会不安が起きないのかな・・・と心配になります。

まあ、中国のことだから力で押さえつけるんでしょうけど。


まとめ、のようなもの


見ていてかわいそうだなと思ったのは年金生活者の様子です。老夫婦なんですけど、見ていて本当に悲しくなりました。

いくら銀行預金の金利が低くて、インフレの脅威があっても、年取ったらやはり大部分は安全な銀行預金でいくしかないですね。中国の一般市民の場合、リスク資産への投資とか、自己責任とか、分散投資とか、そういう知識も経験も十分ではないでしょうから、本当に気の毒です。

そもそも理財商品には地方政府の暗黙のお墨付きもありましたから、ますます気の毒でなりません。

どういうものに投資しているのかをはっきり把握すること。リスク資産と安全資産のバランスを考えること。これは大事ですね。


おまけ


NHKの番組の内容を引用しておきます。

いま中国全土の都市で、自殺者が続出し、連日の大規模なデモが発生している社会問題がある。「シャドーバンキング=影の銀行」といわれる民間投資会社の破綻と、それに伴う市民たちの取り付け騒ぎだ。中国では、大手の商業銀行は国営企業や大手企業にしか融資を行わない。そのため国の奨励もあり、5年ほど前から製造業や建築、不動産業へ融資を行う投資会社が乱立してきた。その元手となったのは、年金生活者や商店主ら一般市民が投資会社に託した生活資金。総額は500兆円とも言われる。しかし、ここ数年続く不動産価格の下落のあおりで投資会社が相次いで破綻、市民の死活問題となっている。大きな連帯をし始めた被害者グループの取り組みに密着し、中国金融クライシスの最前線に迫る。

http://www.nhk.or.jp/documentary/

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
 

管理者にだけ表示を許可する