「JPXが不適切なIPOへ対応策」とレモン市場について

証券取引所が上場審査をきちっとやらないと、株式市場がレモン市場化してしまいます。

レモン市場とは、不良品、質のよくわからないモノ、本質的価値がわからないものがはびこる市場を意味します。瑕疵があるかもしれない恐れがあるため、いろいろ不都合が生じるのがレモン市場です。

今回は資本市場の健全性とレモン市場について


ニュース概要


JPXが不適切なIPOへ対応策、証券会社や監査法人に協力要請 [外部記事]

IPOを悪用する企業がいると市場の機能が低下します。まあ、最近のIPOではヒドイ例がありますから、何らかの対策があってしかるべきでしょう。


レモン市場


アカロフのレモン市場という概念があります。

経済学者のジョージ・アカロフが米国の中古車市場を例にして書き上げた論文です。レモン市場とは、品質の悪いものが入り込む中古車市場のことです。

米国の中古車市場では、事故歴のある車をわからなくして無事故車としたり、走行距離を偽装したりと、本当の価値は売り手にしかわからなく、買い手は買ってしばらく使ってみてでないと価値がわからないという「情報の非対称性」が根っこにあります。

情報の非対称性があると、買い手は慎重になります。

買い手は、いいクルマも悪いクルマもわかならいので、「これは悪いクルマかも」という値段でしか買わなくなります。

そうすると売り手としては、いいクルマは売りにくくなります。「いいクルマ」は「これは悪いクルマかも」という値段より高いからです。むしろ、売り手は「本当に悪いクルマ」を「これは悪いクルマかも」という値段で売ることを考えます。

本当の価値がわからない人に、いいものを妥当な値段で買ってもらうより、どうしょうもないものをボッタクリの値段で買ってもらう方が簡単なのです。いやらしい話ですけど・・・


レモン市場と市場の衰退


レモン市場の問題は「逆選抜」の問題です。(逆選択、逆選別ともいいます)

逆選抜とは、悪いモノほどはびこるという状況です。

逆選抜が進むと、市場としては機能しにくくなります。ガラクタしかない中古車市場や、リスクの高い人ばっかりが入る保険などが長続きしないのと同じことです。

IPO市場にしても、市場を利用して安易な資金調達するレモン会社ばかりが増えると、IPO市場が機能しにくくなります。


レモン化を防ぐには


レモン化の問題は、本当の価値がわからないという情報の非対称性です。

だからレモン化を防ぐには、情報開示の徹底がポイントになります。その点では、東証が証券会社や監査法人に協力要請して、IPO会社の品質の維持、向上を図ろうとしているのは、真っ当な取り組みですね。

IPOする会社が、本当に株式公開企業としてふさわしいのか。それがポイントです。

蛇足ながら
安易なIPOが増えるというのは、相場のピークが近かったりするんですよね・・・

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134:

今がチャンスと考えてIPOに走ってる会社はありそうです
Gunosyがどうなるか気になりますw

2015.04.01 01:11 retire2k #- URL[EDIT]
135:

※134:retire2kさん
gumiのIPOとその後の業績修正や大株主の売り逃げの動きをみると「私にはスタートだったの あなたにはゴールでも・・・」という歌を思い出します。(古いですねw)
起業家にとっても投資家にとっても、IPOがスタートであって欲しいです。
Gunosyがどうなるか、gumiの例があるので注目されるでしょうね。Gunosyだけじゃなく、主幹事の野村證券証券もw

2015.04.01 10:07 小黒とら #j72wRO66 URL[EDIT]

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