止まった時計は1日に2度、必ず正確な時刻を指す 相場見通しについて

もうだいぶ前のこと、私が投資の世界に入ってそれほど経っていない頃の話です。

私の上司が「あのな、とら、遅れた時計や進みすぎた時計は正しい時間を示さない。いつもちょと違う時間だ。だけど、止まった時計は、1日に2回は必ず正しい時を指すんだ」と教えてくれました。

相場見通しの話です。


相場の予測の難しさ


相場の予測で望ましいのは将来を的確に予測することです。将来を予測するには、いまの状況が割高なのか(過熱気味なのか)、それとも割安なのか(リスク回避が強すぎるのか)といったことを分析して、その上で一歩先を予測するというプロセスになります。

悩ましいのは、現状が割高でも、もっと割高に買われることがあるし、逆に、割安なのに、さらに売り込まれることもあります。そもそも、現状が割高なのか割安なのかも、実は明確に判断できなかったりもします。

相場の将来予測で見方が分かれるのは当然ですが、現状認識ですら、人によって見方が異なるのです。

そんな状況で投資家は投資判断を下すわけです。


狂った時計と止まった時計


冒頭の狂った時計と止まった時計のたとえで、私の上司が教えてくれたことは次のことです。

相場を予測して実際の投資行動に踏み切ったとき、遅すぎることもあれば早すぎることもある。逃げ遅れれば叩かれ、買い遅れれば笑われる。早すぎると心配されて外野がうるさいし、相場が追い付いてくる前に耐え切れないこともある。だから、理想的には早すぎず、遅すぎずだな。難しいけど。

でも、人がやっている以上、遅すぎることもあれば早すぎることもある。そんなもんだ。1時間も2時間も、大きく狂った時計は役に立たないけど、5分遅れや5分進んだ時計ならいいだろ。だいたい合ってればいいんだよ。

で、あのな、最悪なのは止まった時計だ。


万年同じことを言う人


止まった時計は1日に2回は必ず正しい時を指す。

これは万年同じことを言う人を戒めた言葉です。世の中には万年悲観で、いつも株はバブルなのでいつか暴落すると言っている人もいれば、逆に、どんなときでも株式投資をすすめる人もいます。為替では、つねに円高論をぶつ人もいれば、円安論を唱える人もいます。

ずっと同じことを言っていれば、いつかは当たる。で、当たった時に、「私が前々から言っていたことが現実のものとなった」と元気付くわけです。

評論家ならそれでいい。でもちゃんとやっていくなら、正確な時計を目指せ。狂いをなるべく少なくする努力をしろ。止まった時計にはなるな。というのがそのとき上司が言いたかったことなんだろうと思ってます。

というわけで、今回は思い出話でした。

ブログ村:よろしければ一押しをお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
 

管理者にだけ表示を許可する