老後難民、老後破産を煽る「老後資金 貯蓄で足りますか?」がおかしい

老後資金、貯蓄で足りますか?

銀行預金だと利息がスズメの涙です。ほとんどゼロです。でも、年3%で運用しながら積立てると、預金と比べてこんなに違うんですよ。

という日経ウェブ記事を見かけました。

今日は過去と未来を峻別することの重要性についてです。


釈然としないなー


日経のウェブ記事を引用します。

とうしろう 3%なんて無理そうだな。

バーバラ 預貯金だけでは確かに無理です。でも1990年以降、日本株と日本債券、外国株、外国債券の4資産に均等に積立投資していたら、資産は円べースで累計投資額の約2倍になったという試算があります。年率で換算すると5.4%です。



この一言に釈然としないものがあります。

預貯金だけでは確かに「無理です」と強く断言して、「でも、・・・」と続くので、運用すれば3%は可能だとイメージさせますね。No, butの戦略ってやつです。

それはそれとして、問題はこの先です。

この先の10年、年率換算で5%近い運用が可能なのかという点です。

いまは世界的に株価水準が高いのです。日経平均はつい2、3年前の倍です。そういう株高水準を起点にして過去にさかのぼって

○○年の時から投資していたら・・・

という試算ならいくらでもいい数字は出せます。問題はこの先です。


この先どうなの?


老後貧乏とか老後金持ちとか、そんな言葉がありますが、大事なのは老後をどうやって楽しく過ごすかですよね。

私は、雨の日には本に埋もれて、天気のいい時は体を動かし、春には花の写真を撮って、夏は夜空、秋は夕暮れの月をうまく撮れるようになって、冬は・・・ 冬眠する。そういう老後を送りたいです。

う~ん、あまりお金がかからなそうです。

あ、たまにおいしいものも食べたいし、旅行にも行きたいです。^^

話を戻しますと、老後難民、老後破産を心配して投資に乗り出す前に、私なら次のように考えます。

そうね、いまを起点に過去に遡ってみれば、あのとき投資を始めていたら5.4%で回っていた。うん、そこまではわかった。

で、この先の10年もそうなの?


90年代とこの先


90年代の初期はまだディスイフレとかデフレが脅威になっていないころです。債券の利回りも高く、日本の10年債利回りは6%を超えてました。財務省の資料によると1990年9月28日には8.1%を付けています。

そこから現在の0.4%まで、ほぼコンスタントに金利低下です。債券投資はウハウハ。累積でかなりの高リターンになっています。米国債、ドイツ国債も同様の傾向です。

日経のウェブ記事の試算の前提には、90年代からのディスインフレ下での債券投資による高リターンが影響していると私はみています。

この先、ディスインフレ傾向が続くとしても、債券投資でこれまでのようなリターンを出せるでしょうか。


まとめ、のようなもの


過去の成績は将来を保証しませんよね。私も頭では分かっていますが、たまに落とし穴に落ちることもあります。

過去からこれまでは良かった。もうそれは忘れましょう。

大事なのは、この先どうなの?です。

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