2015年11月 の記事一覧

新興国の株価を見ると それほど強気になれない

中国の株価が相変わらず不安定ですね。

昨日は大きく下げて、今日は戻してます。中国の株価はよくわからないので他の新興国を見てみました。

で、今日は相場についてです。


強いのは日米の株価


日経平均が2万円直前で足踏みしてます。

S&P500は2,100ポイントでキャップされてる感じです。

日米とも上値は重たい感じです。でも、そうかと言って下がるわけでもなく、意外と値持ちがいいです。強いですね。

では、安心できるかと言うと・・・

いやいや、慎重に見たいところです。


新興国の株価


新興国の株価は崩れてきてます。

世界経済のスローダウンに対して弱い国が多いので、先進国に先行して弱くなりやすいんです。日米の株価が大丈夫だからと安心していると、その裏で新興国の調整が進んでいるんですね。

アジアの新興国の株価を見てみましょう。

2010年11月末から2015年11月27日までの5年間。ドル建てのMSCI指数です。色を変えたのは2015年の部分です。

まず、インドネシア

新興国 小黒とら

弱含みですね。


次に、分かりやすい例としてマレーシア

新興国 小黒とら

2014年の中ごろから弱含み局面入りしてます。日米の株価とは違った景色ですね。


タイです。

新興国 小黒とら

こちらもマレーシアと同じように弱含みです。


比較的ファンダメンタルズのよかった国


わりと経済の良かったのがフィリピンです。

新興国 小黒とら

経済規模は小さいのですが、海外で働くフィリピン人の本国送金などでフィリピンの経済は順調でした。ただ、やはり息切れ感は否めないですね。

フィリピンの長期上昇トレンドも崩れたのかな・・・と見ています。


日本


日本のチャートも載せておきます。

新興国 小黒とら

こちらは上昇トレンドが崩れてないです。

ただ・・・

アジアの新興国の株価を見ていると、あまり強気にはなれないです。

日本でも金融緩和の負の部分が少し表面化してきてますしねー。

大企業の不正会計、仕手筋の暗躍と摘発、アクティビストの活躍と金融当局の締め付け、あと、不動産向け融資の増加に対する警告など・・・

出てくる材料は相場の終盤戦にありがちなものかな、と。

寒い冬が終わったら暖かい春が来るのですが、冬は始まったばかり。

そんな感覚です。

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分からないモノには投資しない スム販売業者への注意喚起に思うこと

ウズベキスタンの通貨「スム」に投資を勧誘する会社があります。

実勢レートの2,000倍から3,000倍のレートで。

消費者庁が注意を喚起しています。[リンク]

今回は、分からないモノには投資しないという原則について


実勢レートの2,000倍!


消費者庁のプレスリリースを一部引用します。

消費者庁が調査したところ、「ACA株式会社」、「ラッセル・インベスト株式会社」及び「株式会社ジャフコ」(以下総称して「スム販売事業者」といいます。)との取引において消費者の利益を不当に害するおそれのある行為(不実のことを告げること)を確認したため、消費者安全法(平成21年法律第50号)第38条第1項の規定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に注意を呼び掛けます。


消費者庁が不実告知を確認しているのだから、かなり問題があると言えるでしょう。

あ、「同名又は類似名の事業者と間違えないよう御注意ください。」とも消費者庁は言っています。

ラッセルなんとかって・・・

インベストとインベストメントの違いで大違いですね。


スム?


よくわからない投資話にはお金を出さない。

これが大原則だと思います。

スム販売事業者の詳細手口は消費者庁のプレスリリースを読んでいただくとして、読んでみると怪しさプンプンです。

1,000スム≒48円を、10万円から15万円で売っていたとのことです。

消費者庁は「宅配便等で現金の送付を求めることは、典型的な詐欺の手口です」と踏み込んだ書き方をしています。刑事事件化されて裁判を経たわけではないので、消費者庁としてもこのスム販売事業者を直接的に詐欺認定するような書き方はできないでしょうから、現段階でできるギリギリの表現での注意喚起ですね。

まあそれはそれとして・・・

48円の価値しかない1,000スムを、10万円や15万円で買ってしまう心理をどう考えたらいいでしょう。


騙される心理


一般論として、不実告知での投資勧誘なら詐欺ですよね。

で、二束三文の物を高く売りつけるのは、古くは原野商法とか、絵画のデート商法とかありますね。マンションを高値で買わせるデート商法もあります。

で、高値でお金を出してしまうのは、お金を出す対象物の価値を知らないからです。

それに加えて、スムの場合は高値で買い取るストーリー、原野商法だと将来鉄道が通るというストーリーで、すごく儲かるという射幸心が煽られて正常な判断がしにくくなります。デート商法ならお色気で煽られて判断が歪みます。

あ、あと、老後の不安を煽る老人ホーム詐欺みたいなのもあるようです。

投資詐欺の手口は、

1. 対象物の本質的な価値を知らない人に
2. 心理的な煽りを加えて
3. お金を出させる(=投資に仕向ける)

というものです。


投資詐欺を回避するには


投資詐欺を回避するには、「よくわからないモノには投資しない」「おいしい話は疑ってかかる」が原則ですね。

あとは、

1. 投資対象の価値を調べること
2. 変に煽られないこと

でしょう。

これは、詐欺じゃなくても、普通の投資にも当てはまります。

投資価値を理解して、冷静に対応する。これが大事ですね。


参考過去記事:年利回り11%~11.5% ナハッ! の広告をブロック

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ねこ日和 (=^・^=) 猫の写真を撮りました

今日は抜けるような青空でした。

それほど寒くもないのでこんな日は・・・

紅葉狩りならぬ、にゃんこ狩りです。


香箱座りの猫


とある公園にいる猫です。

慎重に、慎重に、慎重に近づいて撮りました。

ねこ 小黒とら

わりとうまく撮れました。

この子は公園をテリトリーとする猫です。特定の飼い主はいないようです。ただ、茂みの中の人目に付かないところに、水飲み用のカップとカリカリ用のトレイがあったので誰かが世話している半野良ですね。

公園にいる猫にエサをやる是非とか、地域猫の取り組みとか、そういうのはひとまず置いておきましょう。

この公園では以前の記事「猫とフレンチトースト」の猫とこの子の2匹を見かけます。


もう一歩、踏み込んで


時間をかけて仲良くなったので、もう一枚撮らせてくれました。

ねこ 小黒とら

これがギリギリ。

人に慣れているとはいえ、そこはやはり野良です。警戒心を解いてくれません。

それ以上近づいたら、逃げるニャ!

という目です。

あと一枚だけ、ね。一枚だけだから。撮ったらすぐ離れるから。

心の中で思いつつ、さりげなくシャッターを押しました。

(=^・^=)

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売れ筋投信100本のリスク・リターン分析

前回「投資信託を再考してみませんか?」で使ったデータを今回も使います。

純資産総額の大きな100ファンドのリスク・リターン特性を調べました。

今回は、投信で資産運用することについて


過去5年の状況


2010年9月末から今年の11月24日までの5年間のデータです。

とらインデックス 小黒とら

横軸はリスク(標準偏差:年率%)で、縦軸はリターン(年率%)です。

青○が100本の投信。

エンジの□が、国内株式(TOPIX)、外国株式(MSCI-KOKUSAI)、外国債券(シティ世界国債インデックス)のインデックスファンドです。リターンの高い順に、外国株式、国内株式、外国債券です。

国内株式:三菱UFJDC国内株式インデックスファンド
外国株式:三井住友・DC外国株式インデックスファンド
外国債券:DCダイワ外国債券インデックス

黄色い◇が、とらインデックス(投信100本の均等配分ポートフォリオ)です。


シャープレシオ


とらインデックスのシャープレシオは良好な結果です。

過去5年のデータだけのスナップショットですが、少なくとも国内株式インデックスや外国株式インデックスより良くて、外国債券インデックスと同じくらいです。

純資産総額の大きな売れ筋100本の投信の均等配分で、リスク・リターンの特性がいいことは意外に面白い結果だと思います。


インデックスと非インデックス


インデックス投資も悪くないと思います。

ひと言でいうと「無難」です。

図を見て思うのですが、国内株式と外国株式のインデックスファンドの周辺に、青○が多いです。わりとオーソドックスなアクティブファンドはここらへんに集中しやすい傾向です。

で、リスクが大きく離れたところにある青○は、通貨選択型でブラジルレアルやトルコリラのリスクを負っているファンドや、そもそもの投資先としてブラジル株、インド株、資源国株とか、大きなリスクを取っているものです。逆に小さなリスクのファンドは、為替をヘッジした外国債券ファンドとかです。

繰り返しですが、株式については、わりとオーソドックスなアクティブファンドと、インデックスファンドでおおむね同じような位置に集まっています。

ぶっちゃけた話、TOPIXのインデックスファンドと、ノムラ日本株戦略ファンド、フィデリティ・日本配当成長株ファンド、みずほ好配当日本株オープンとで、点の位置はそれほど大きくは違いません。


まとめ、のようなもの


今回のテーマは、投信で資産運用することです。

で、売れ筋投信で単純なポートフォリオを組んで、いい感じのポートフォリオが組めることを示しました。

ちなみに、投信100本でポートフォリオを作るのが大変であれば、とらインデックスではなくて「三菱UFJプライムバランス(成長型)DC(0331302B)」を代替にしてもOKです。

なお、調べたら三菱UFJプライムバランス(成長型)DCが一番近かったということです。この先もそうであるかは分かりません。ま、100本も集めると、オーソドックスなバランス型に近づくってことかなと思ってます。

とらインデックス 小黒とら

で、結論。

インデックス投資は無難です。
非インデックスの投信でいい感じのポートフォリオが組めます。

だから、ね。

インデックスと非インデックスで、どっちの戦略を取っても間違いじゃないですね。

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投資信託を再考してみませんか?

過去5年の投信のリターンを調べました。

2010年9月末から今年の11月24日までの5年間です。

今回は、投資信託を再考してみませんかというお話です。


考え方の出発点


日本には5,000本近くの投信があります。

個性豊かですね。

今回は純資産総額の大きな(≒人気のある)投信の過去5年のリターンを調べました。ピックアップしたのは以下のルールに沿ってです。

1. カテゴリーは、国内株式、J-REIT、外国株式、外国債券、グローバルリートの5種類。
2. それぞれに純資産総額の大きな20銘柄をピックアップ
3. カテゴリー5×20銘柄で100本の投信
4. リターンの計測は分配金再投資のトータルリターン
5. インデックスファンドは除外(純資産の上位を占めるため)
6. 100本の投信を均等配分

さて、これで100本の投信からなるポートフォリオを作りました。配分は均等です。仮称として、「とらインデックス」と名付けます。


とらインデックス


とらインデックスの過去5年のパフォーマンスです。

とらインデックス 小黒とら

2014年9月末を10,000として指数化しました。

これを見ると、過去5年では順調な動きですよね。

とらインデックスを構成する5つの資産カテゴリーに分けた図は以下です。

とらインデックス 小黒とら

どの資産クラスもそれなりに順調な動きですね。

すごくざっくりした言い方ですけど、過去5年くらいで見ると、おおむね「悪くない」相場環境といえるでしょう。5年前の9月末に投資していれば、いまごろは100万円が190万円にはなっていた計算です。

分配再投資の計算なので実際の手取りとは異なりますが、それでも大きなプラスです。

で、この図から何を考えるか、です。


投資で何が重要か


とらインデックスを構成する100本の投信。

そのうち61本は「毎月分配型」投信です。

それでも5年前に投資していれば、プラスを取れているわけですね。5年前に限らず、過去に投資していればある程度のプラスが取れている人が多いでしょう。

毎月分配で投資効率が悪くても、手数料が高くても、たとえば投資の目的が「預金よりも高いリターンを取りたい」というのであれば、おおむね満足している人が多いんじゃないでしょうか。

で、何が言いたいかというと・・・

いろんなファンドがあって、いろんな個性があるのだから、それはそれで良しとした方がいいんじゃないってことです。

日本の投信の9割は投資に値しないという意見もあるようですが・・・

そろそろ、そういう発想からは卒業しませんか。

と言いたいです。


まとめ、のようなもの


過去5年で見ると、いい相場環境でしたね。

いい時期に投資するのが、投資を成功させる上で重要なファクターだと思います。

毎月分配か無分配かといった分配頻度や、インデックスかアクティブかの違いや、信託報酬の料率などは、どれほど重要な要素なんでしょう。

ちなみに私自身は、今は毎月分配型の投信は保有していませんが、将来に資産を取り崩す時期になったら投資するかもしれません。

ある程度のじいさんになったとき、効率性やコストについて

ああ、いいよ、気にしない。

と言える余裕があるといいなーと妄想してます。(^^)

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寒日の雑学 北欧の人はなぜ身体が大きいのか

今日は冷たい雨でした。寒くなってますね。

こんな日はぬくぬくなところで丸くなりたいです。

というわけで、今回は寒い日の雑学です。


ベルクマンの法則


北欧の人はなぜ身体が大きいのか。

その答えとして、ベルクマンの法則があります。

ベルクマンの法則とは、恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きいという説ですが、それほどの普遍性はないので法則とは呼ばなくなってるようです。

とはいえ、考え方は面白ので紹介します。

なお、体重が大きい≒身体が大きい≒身長が高いと単純に考えます。


実際どうなの?


感覚的にも合ってる気がしますね。

寒いところのオランダ人やノルウェー人は大きいですし、熱帯のフィリピン人やインドネシア人は小さいイメージがあります。

実際どうなのかを男性の平均身長で調べました。[出典]

まず、背の高い順に上位20です。

寒い日の雑学 小黒とら

上位にはオランダ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドといった寒そうな国々が並んでいます。


次に背の低い20か国です。

寒い日の雑学 小黒とら

こちらはインドネシア、フィリピン、ベトナムなどの熱帯の国々が並んでいます。

北国の人は大柄で、南国の人は小柄な傾向にありますね。


なぜそうなの?


なぜ寒いところの人種は大柄なのか。

ベルクマンの法則の基本的な考えは、熱の生産と放出の関係です。

恒温動物は熱を体内で生産します。そのとき必要なのは筋肉や脂肪などの「体積」です。一方、体内の熱を一定に保つには適度な放熱も必要です。放熱を担うのは「表面積」です。

熱を生むのは「体積」、熱を放出するのは「表面積」です。


簡単な例で


人間を、「縦30cm×横30cm×身長」の直方体としましょう。

身長180cmの人と身長160cmの人でどちらが寒さに強いか・・・です。

「熱の産出/放出」の比率である「体積/表面積」の比率で見てみましょう。

この値の大きい方が、熱を産出する効率が高いので北国向き。逆にこの値が小さい方が、熱を産出する効率が低い(放熱の効果が高い)ので南国向きです。

で、計算結果。

身長180cmの人の比率は6.92 (162,000/23,400)
身長160cmの人の比率は6.86 (144,000/21,000)

なので、身長180cmの人の方が北国向き、身長160cmの人の方が南国向きとなります。


まとめ、のようなもの


今回は単なる雑学なのでまとめはありません。

ちょっとした話のネタです。

縦、横、高さで大きな人が寒さに強いのは、まぁ、違和感ないですよね。

難しく考えなくても、直感でわかるでしょ・・・

と言われたら、返す言葉はありません。(^^;

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底値で買ったはずが大損! それはいいとして

ダイヤモンドオンライの記事に、「底値で買ったはずが大損!投資家が陥る心理のワナとは?」というのがありました。[外部記事]

底値で買ったはずが大損!

それはまあ、タイトルで釣る部分だからいいとして・・・

今回は、投資家の心理バイアスについて


行動経済学


行動経済学。言葉としては「行動ファイナンス」が使われることもあります。

どちらも同じような意味なので違いは気にしなくていいです。行動経済学のポイントは人の取り扱いです。それまでの経済学が想定しているのは「合理的な経済人」ですが、実際の投資家は心理的なバイアスで判断が歪みます。

合理的な経済人は、キッチリと損得を勘定して感情に流されずに判断します。一方、行動ファイナンスが想定する投資家は、楽観の相場では強気になってリスクを取りすぎ、悲観の相場ではビビってリスクを取れなくなる、そんな感じで感情に流されます。あくまで一例ですけど。

「勘定より感情」というベタな表現が使われたりします。


現状維持バイアス


行動ファイナンスについて、興味深い内容なので引用します。

「現状維持バイアス」のわなに陥っている。これは、特に根拠がないにもかかわらず、今と同じ状況が続いていくと思い込んでしまうこと。

 株価の上昇が続いているときに、それがずっと続くと思い込み、資金をどんどん投入し、最後に急落した際に大損するような場合だ。


現状維持バイアスって、ありますね。

上げ相場ならこのまま上昇が続くと思い、下げ相場なら底が抜けてもう上がらないと思いがちです。相場の感情には慣性の法則が働きますから。

だから、ね。

ときどき思い込みを見直した方がいいです。


現状維持バイアスの見直し


現状維持バイアスを見直すための材料です。

いい材料
・企業業績はもう少しいいかもしれません。
(中国の景気減速の影響はタイムラグがあるでしょう)
・内閣支持率は高いので政治面での不安定さは見られません。

悪い材料
・日本の企業の業績はいいものの、企業はお金を使いません。
・8月のような中国ショックがまた起きるかもしれません。
・ロシアを含む欧州で大規模テロの可能性も捨てきれません。
・中国とアセアンの関係も緊張感が高まってます。
(裏にある対立の構造は、中国vs日・米でしょうけど)
・米国利上げによる新興国ショックがあるかもしれません。
・日本の消費税上げも見えてきますね。

こういった好悪の材料を考えて、さらには今の株価水準が高いのか低いのかを考えながら投資戦略を見直すのはいかがでしょう。


イメージトレーニング


天災は忘れたころにやってくる。

相場が穏やかなときだからこそ、急落に備えて脳内の避難訓練をやっておくといいです。長期の保有が基本的な戦略の人でも、急落を想定したイメージトレーニングをしておくのは無駄じゃないと思います。

不安定な要素は増えてきてますから。

ちなみに、一般的なバランスファンドで1年間に3割から4割くらい下落することがあります。

たとえばいま、1,000万円を投資している場合、1年間で650万円になる可能性があるという事です。350万円分の利益が吹っ飛ぶという事ですね。意外に大きいですね。

リスク資産の比率が高い場合、もう少し深手を負うでしょう。長期的には癒されるかもしれませんが。

毎度のことですが、いま現在、リスク資産への投資が大きい人は、長期的な視点で積立投資を続けるにしても、これまで投資した分の一部を安全資産に移すなどのリスク調整を考えてもいいと思います。

そう思うのは、マクロ経済が鈍化しつつあることに加え、企業の業績もピークアウトしそうなこと、それと株価が高値圏にあること、新興国の動きが弱いことなどを総合的に考えてのことです。


まとめ、のようなもの


相場にしても何にしても、いい時期がずっと続くとは限りません。

いい時期もあれば、そうでない時期もある。

大事なのは、よくない時期が来たときどう対処するかですね。

いつ来るかは分からないとしても、来た時に慌てないように。

来なければ来ないでいいんですけどね。(^^)

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無限と天才数学者 数学の自由さと窮屈な思考法

「『無限』に魅入られた天才数学者たち」という本を読みました。

著者はアミール・D・アクゼル氏。統計学の博士号を持つサイエンスライターです。

訳者は青木薫氏。京都大学で理学博士を取得し、理論物理学を専門とする人です。

今回は、読書感想文と、そこから派生して思うことについて


読み物として面白いです


数学の専門知識は不要です。

ハヤカワの文庫本で「<数理を愉しむ>シリーズ」という分野です。難しい内容をかみ砕いて書いてあって、数式はほとんど出てきません。

で、面白かったのは無限にもレベルがあるという考え方です。

1、2、3・・・と数えていくとき、上限にキリがないという離散的な無限があります。それだけでなく、たとえば0から1の間を無限に分割できるという連続的な無限もあります。

そういう話を、古くは古代ギリシャのピュタゴラス(ピタゴラス)学派から、プラトン、エウクレイデス(ユークリッド)から、ガリレオとか、いろいろ経て、ゲオルグ・カントールにつなげていきます。

カントールは集合論で無限に真正面から立ち向かった人です。

その結果、精神を病んでしまいましたが・・・


分からなくてもいいんです


深いなーと思えるのは、無限にも種類があって大小関係があるという考え方です。

無限の大小関係って・・・

訳わかりません・・・ (>_<)

読んでいてもよく分かんないですけど、それでも面白い。知的好奇心が刺激されます。書いてあることの3割でも半分でも、理解できたらそれでいいですし、逆に、理解できないからこそ面白いのかもしれません。

なんだかよく分からないけど、数学者ってぶっ飛んでるなー

って思いを強くします。


ゲーテルの不完全性定理


カントールの話の後に、ゲーテルの不完全性定理の話が続きます。

考えてしまうのは次の一文。

「与えられた系の内部にいたのでは捉えられない概念や性質が存在し、それらを理解するためには、より高いレベルに移らなければならない」

なるほど。

より高いレベルに移る、か・・・


上には上がある


ただ、本には、カントールがより高いレベルの上にはさらに上があることを示しているのだから、人間にはどうしても理解できないものがあると書かれています。

どうしても理解できないことがある。

理解できなくてもいいじゃないか。人間だもの。

と、私は思うのです。

理解できることが増えるように高いレベルを目指すという「向上心」と、上には上があって自分が到達できるレベルには限度があるという「諦観」のバランスが大事かなと思います。


ちょと宗教っぽい話


著者は、西洋人なので一神教の文化です。

人間には越えられない無限の、その先に、著者は神の存在を置いています。そういう一神教的な思想が本のベースにあります。

一神教的な考えにアレルギーがある人にはお勧めできない本ですが、数学だけでなく文化論としても楽しめるという気持ちで読むなら一冊で二度おいしいと思える本です。


カントールとピタゴラス派


カントールは、「数学の本質は、その自由性にある」としています。

本を読むと数学者の発想の広さに凄味を感じます。まさに自由です。

一方で、無理数を認めなかったピタゴラス派の事も思います。

本の前半部分ではピタゴラス派が無理数を認めなかったことに触れつつ、しかし、結局は無理数から無限へと数学が発展していく様子が書かれています。

で、ピタゴラス派が無理数を認めなかったのは、それまでに築き上げた理論体系に矛盾するからです。

それまでに築き上げた理論や考え方が現実に合っていない。矛盾が生じている。普通なら理論を見直せばいいのですが、そうなるとこれまでに言ってきたことを変えなければいけないので・・・

現実の方を認めない!

となるのかな。

それって、窮屈な思考法ですね。


私もそういう思考法に陥りがちですけど、「過ちを改むるに憚ることなかれ」を忘れないようにしようと、思いを新たにしました。


アフィリエイトです


というわけで、いろいろと考えることができる本です。

「無限」に魅入られた天才数学者たち (〈数理を愉しむ〉シリーズ)

新品価格
¥972から



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この花、なんの花 気になる

この花、なんの花 気になる気になる・・・

小黒とら

南国風の赤い花です。

知っている人には意外でもなんでもないんでしょうけど、私にとっては、

へえー、○○○の花ってこういうんだ・・・

と、新鮮な驚きでした。


余談ですが


日立の「この木なんの木」

フルバージョンで聴くといい歌ですね。テレビCMで流れない歌詞がいいんです。

「・・・見たことも ない~ 花~が咲くでしょうー」の後、テンポが変わって

 いつか葉が繁って 幹が大きく育って
 根を広げて 森になる日が未来
 その日を その日を みんなで待ちましょう
 夢見て 夢見て その日を待ちましょう

と続きます。

ゆっくり、ゆっくり、成長を待つのはいいですね。


さらに余談ですが


投資の話ですけど。

私は株式の長期投資はリスクが高いと思っています。

そう思う理由は株価はオーバーシュートするからです。割高のときもあれば割安のときもあり、ボラティリティが大きいので年間で数十パーセントも動きます。

だから、割安な時に我慢しきれずに投げることのないように、できれば割安な時に追加投資ができるように、割高な時には投資を控えたり売ったりして身軽になっておいた方がいいという考えです。

もし、ボラティリティが小さく、配当や金利が高い資産に投資しているのであれば、ゆっくり、ゆっくり、積み重なるのを待つのがいいと思います。あるいは以前「株式投資の出口戦略は大事」で書いた資産家タイプもこちらですね。

で、何が言いたいかというと、ゆっくり熟成するものもあれば、そうでないものもあるということです。

人生や森林は前者、私にとっての株式投資は後者かなと思ってます。


さて、本題に戻ります


余談が多かったのですが、本題に戻ります。

写真の花ですが、あれは「アロエ」の花です。調べたら「キダチアロエ」という種類でした。

あ、あと、写真の背景の黄色はイチョウです。

今日は曇りがちだったので光量不足かな。ま、でも木漏れ日のボケができたから満足。あーでもボケ過ぎかな・・・なんて、自己満足&ちょっとした反省のある写真です。

というわけで、今回は息抜きのお話でした。(^^)/

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時には相場の話をしようか

飛ばない豚はただの豚だ。

相場を語らないおっさんは、ただのおっさんだ。

というわけで、たまには相場の話をしようと思います。

今回は、オバマ国が利上げしたらどうなるか


灯滅せんとして光を増す


米国の年内利上げが視野に入ってきました。米国一人勝ちの様相です。

いまの相場をどう見るかですが、私は最後の局面に入ったのかなーと思ってます。

「灯滅せんとして光を増す」(蝋燭は消える前が一番明るい)

とはちょっと違いますが、似たような感覚です。

利上げに入るのは、FRBがそろそろ宴会は終わりだよーと言っているのに等しいですからね。いやもうちょっと、あともう一杯、と思っても終わるときは終わります。

で、なんで利上げだとそろそろ終わりと思うかですが、それには過去の事例を見るのがいいでしょう。


FFレートと米国株価


米国利上げ 小黒とら

FFレートとS&P500の推移です。

過去記事の図の使い回しです。情報のアップデートはしてません。

経済の調子がいい時に利上げが実施されます。投資家のマインドには慣性の法則が働くので、利上げ中でも強気や楽観を引きずったまま株価は上がっていきます。


スローダウンと強気の綱引き


利上げ中に経済のスローダウンの芽が育っていきます。

利上げをすると借入れがしにくくなるので企業の活動がスローダウンします。さらには、儲けた分のうち借入金の利払いに持って行かれる金額が増えるので、そのままでは企業の利益率が落ちます。

一方で、利上げできるくらいの強い経済環境だから、販売量の増加や値上げで利払い負担はカバーできるかもしれませんし、実際、強気な投資家は「利上げペースよりも増益ペースの方が高いよね」という思惑で株を買っていきます。

単純化すると、景気や企業活動にはスローダウンの圧力が高まるなかで、投資家が強気や楽観の姿勢を続けるのが、利上げ局面における株高です。


グローバルなマネーフロー


さて、世界的なお金の流れも考えましょう。

米国の利上げは、世界にあるドルの流通が減っていくことで、ドル資金の調達コストが高まることを意味します。それは新興国の経済に打撃を与えます。

その一方で、ドルが米国に回帰するので、

「新興国売り」の「米国買い」

になりやすいのです。

米国の株式が強いのは、新興国の弱さの裏返しという側面もあります。


いったん整理


利上げが見えてきても米国株価が強い理由をいったん整理しましょう。

まず、強気相場や楽観的な見通しは慣性の法則が働きやすいこと。
2点目は、利上げによる資金回帰で、新興国売り、米国買いの連想になりやすいこと。

そんなところでしょう。


利上げの最終局面で株が崩れる理由


さてさて、株と債券の関係から利上げの最終局面で株が崩れる理由を考えましょう。

利上げがいつ終わるか分からない状況では、なかなか債券には投資しにくいです。長期金利が上がると債券投資家は損をしますので、金利のピークで債券を買いたいと思います。そうすると、利上げの最終局面が見えてきたところで債券が買われるわけです。

で、その債券を買うお金は?

一部は株式から債券へのシフトがありますね。資産ローテーションの逆流です。

「株式売り」の「債券買い」

です。

たとえば、米国の長期金利が4%になって、それ以上は上がらないという見通しになったら、リスク見合いで株式を売って債券を買う人が増えるでしょう。

利上げの最終版ではそうなりやすいのです。


相場を語るおっさん


私の相場観です。

強気な見通しに働く慣性と、新興国からの資金回帰の取り込みで、米国の株価は支えられているとみています。日本の株価も米国に支えられて堅調です。

しばらくはこの状態が続くかもしれません。

目先はまだプラスが取れるかも。

でも、薄氷を踏む思いです。

10年くらいの投資期間を想定したら、いまは深追いはしない方がいい時期だと思ってます。

中国の景気は確実にスローダウンしています。ASEANなどの新興国では負債が高まってますので、米国の利上げはマレーシアやタイ、中国、韓国などの負債比率の高い国に打撃を与えます。


まとめ、のようなもの


私はこの先の相場を慎重に見ています。

目先は、ある程度のリターンがあるかもしれませんが、その先にもっと大きなマイナスが控えている感じがします。

投資資金が潤沢で超長期の投資を考えている方なら、下がれば買いと構えればいいと思いますが、損失に対する許容度がそれほどでない方なら、投資額を見直してみるのもいいでしょう。

これまでに投資した額の一部を安全資産に移して、リスク量を減らしたうえで、毎月の積立を続けるのもひとつの方法です。

投資では、臆病さも必要だと思います。

参考過去記事
米ドルが強くなると困ること
投資環境が不透明 ブレーキ踏むのはいかがでしょう
2000万円が1666万円になるなら、何もしない方がよかった

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