2015年09月 の記事一覧

マイナンバーで医療費の不正が防げることに期待

最近、マイナンバー制度についての話題が増えました。

マイナンバー導入でサラリーマンの副業がバレやすくなるとか、脱税がしにくくなるとかが言われています。また、マイナンバーは将来の資産課税に備えた布石と見る人もいますね。

今回は、マイナンバーのメリットについて


今日気になったニュース


生活保護を悪用、無料の向精神薬密売 容疑の女を逮捕 [外部記事]

生活保護受給者は、基本的には医療扶助が適用されますので、自己負担は無しで診療を受ける事ができます。薬代も無料です。

生活保護受給者が生活保護の指定医療機関をハシゴすれば、いくらでも薬はもらえますからねー。いまの仕組みでは。

でもね、と。

それもマイナンバーで捕捉されるようになれば、そういう不正も減少するでしょう。


生活保護の大半は医療費


厚生労働省の資料です。[参照資料]

平成23年の時点で、生活保護関連の費用3.5兆円のうち、医療扶助が1.6兆円(全体の46.9%)です。ちなみに、介護に関しては介護扶助という項目が別にあります。

医療扶助の全部が全部、不正と言うつもりはありませんが、少なくとも無駄は多い仕組みですね。タダならとりあえず医者にかかるか・・・みたいな使い方をする人もいるでしょう。むかしの老人医療と同じです。

で、今回のニュースは明らかな不正です。向精神薬の転売目的ですから。


マイナンバーで捕捉


向精神薬の転売を可能としているのは、生活保護受給者が無料で薬の入手ができるという仕組みです。

ただ、これもマイナンバーとレセプト(カルテや診療報酬明細)が結び付けば、この手の無駄な医療費支出は防げるでしょうね。実際、結び付きますし。[参考記事]

まあ、国の財政は楽じゃないですからね。

無駄な、あるいは不正な投薬は減らしたいですね。


まとめ、のようなもの


マイナンバー制のメリットの一つは、医療費の抑制ってのがありますね。

今回は生活保護のニュースからマイナンバーと医療費のことを考えましたが、生活保護受給者による不正に限らず、一般的な医療費(薬漬け、検査漬け)も抑制できるでしょうし、高齢者の医療費も抑制できるでしょう。

必要な人に必要な医療が届くために、不要不急な人に対する医療費抑制の仕組みが必要です。

今のうちから医療費の暴走を食い止めないと・・・

若い人が老人になるときに大変なことになりますね。

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年金の世代間格差と投資の収益率について

年金の世代間格差、5年間で広がる…というニュースがありました。[外部記事]

年金の世代間格差は取り扱いが難しい問題ですよね。

今回は、年金の世代間格差をちょっと別角度から見てみます。


厚生労働省の試算


厚生労働省の保険料負担と年金給付額の試算です。基礎年金を含む厚生年金です。

現在70歳:保険料負担が 1,000万円:年金給付額は 5,200万円(5.2倍)
現在60歳:保険料負担が 1,400万円:年金給付額は 4,600万円(3.4倍)
現在50歳:保険料負担が 1,900万円:年金給付額は 5,300万円(2.8倍)
現在40歳:保険料負担が 2,400万円:年金給付額は 5,900万円(2.4倍)
現在30歳:保険料負担が 2,900万円:年金給付額は 6,800万円(2.3倍)
現在20歳:保険料負担が 3,400万円:年金給付額は 7,900万円(2.3倍)

さて、これをどう考えるかです。


投資として考える


年金に関するひとつの見方です。

保険料と給付のバランスを、投資のリターンとして見てみましょう。

どういうこと?

現在70歳の人は保険料負担が1,000万円、年金給付額 5,200万円です。

これを1,000万円を元手に、投資で5,200万円にしたと考えます。

で、70歳の人は何パーセントで回したのか、20歳の人はどうか、で比較できます。

つまり、年金の世代間格差を「世代間の投資利回りの差」として見ることになります。


試算してみましょう


全世代で同じ条件で試算しましょう。

保険料の納付は40年。計算の簡略化のため年払いの積み立て投資で考えます。

投資成果については、運用しながら取り崩すので、毎年の取り崩し額、取崩しの年数、取り崩している間の運用利回りも考えないといけないのですが、複雑になるので、今回は一時金で受け取ることにします。

ともかく、40年の積み立て投資で一時金で得たとしたときの投資利回りを考えます。


結果は、こんな感じです


計算した結果は次の通りです。

年金の世代間格差 小黒とら

70歳の人は 6.90%
60歳の人は 5.14%
50歳の人は 4.49%
40歳の人は 3.98%
30歳の人は 3.79%
20歳の人は 3.75%

です。

まあ、昔の人は利回りが高いですね。


まとめ、のようなもの


昔は経済成長率も高かったですし、銀行の預金金利も高かったです。

高度成長期が終わってバブルも終わって、成熟した先進国になった日本では、年金の保険料負担と給付のバランスが高度成長期に比べると割り負けるのは当然と言えば当然ですね。

高度成長期が終わって成熟経済になった日本で、いまの70代のバランスと20代のバランスを比較すること自体が、ちょっと乱暴な比較かなという気がします。

それに、こういうニュースがあると世代間格差を煽るメディアも出てくると思いますが、下手に世代間格差を煽ると敬老の精神が蝕まれるんじゃないかなーとも思います。

おじいさん、おばあさんを大切に!

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1億総活躍社会 活躍しない2割がいい

安倍首相は、誰もが活躍できる「1億総活躍社会」の実現に向けて、担当大臣を新たに設置するそうです。[外部記事]

新設される大臣は

一億総活躍社会担当大臣

という名称になるんでしょうかね。言いにくいですね。


活躍しなくてもいいじゃない


日本の人口は1億2685万人です。(2015年9月1日現在概算値)

1億総活躍社会とは、まあ、「全国民が」活躍する社会ということで、2685万人は活躍しなくてもいいよという意味じゃないですよね。

それはわかっていながら、でも2685万人の方に立ちたいな。

みんなが活躍する社会って、それはそれで厳しい社会な気がしますね。

以前の記事「昔読んだ本の題名が思い出せない・・・」でも書きましたが、本当の無駄と、一見無駄に見ても実は心地よさを提供しているものって、意外と見分けがつかないのかも。

ちょっとした無駄と、少しのいい加減さ。それが心地よさを生むんだと思います。


効率性を高めると


効率性を高めることは基本的にはいい事でしょう。

でも、高め過ぎるのはどうかなーと思います。

歩くには2つの足をつける場があればいいわけです。だから高さ10メートルの平均台を2つ並べて置けば、それに沿って歩くことはできます。理屈上は。

でもね、と。

高さ10メートルで、足を置くだけのスペースしかない場所では平地の気分では歩けないでしょう。かなり緊張します。

でも、同じ高さ10メートルでも、十分な広さのある歩道橋のような場所なら普通に歩けます。

足の踏み場としてだけ考えれば一見無駄なスペースでも、そこに無駄なスペースがあるということが安心感につながっているんです。だから無駄じゃないんですね、本当は。

それに足を置くスペースはそのときどきで変わるので、ある時は必要なスペース、ある時は使われないスペースになります。同じスペースでもそのときどきで活躍している、していないが変わるわけです。


無駄を楽しめる社会


社会を構成する人間でも同じじゃないのかな。

一見活躍してないような人でも、本当は必要なんですよ。

みんなが活躍する社会って、効率的かもしれないけどなんとなく緊張感が高そうです。むしろ、活躍しないことをもっと許容できる社会を目指した方がいいんじゃないかなーと思ったりします。

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年利回り11%~11.5% ナハッ! の広告をブロック

どうもよく分からないのでAdsenseの広告をブロックしました。

新しい資産運用として年利回り11%~11.5%をうたっている「インクリース社債ファンド」のことです。

今回は投資の基本について


よく分からないものにはお金を渡さない


投資の基本に、よく分からないものには投資しないというのがあります。

最近、自分のブログを見ると「インクリース社債ファンド」のAdsense広告を見かけるようになりました。ちょっと前から気になっていたのですが、私のブログだけじゃなく他の人のブログでもよく見かけるので、あ、大々的にやってんだな・・・と思ってます。

黒地のバナー広告で、せんだみつおさんがナハッ!ってやってるやつです。

「インクリース社債ファンド」を手掛けている会社のHPを見ても、年利回り11%~11.5%を生み出せる理由がよく分かりませんでした。


年利回り11%~11.5%


高い利回りには、絶対に、なんらかのリスクが潜んでいます。

そのリスクを理解できないものには、私は投資をしません。

もっとも、リスクを理解できたからといって投資するとは限りません。その点については、以前書いた記事「ノックイン型『仕組債』の価値評価 どれだけ抜かれているのか」をご覧ください。

さて、ともかく今回の「年利回り11%~11.5%」です。

どういうリスクを抱えているのかが分かりません。聞けば教えてくれるのかもしれませんが、もともと投資する気もないので聞くのは控えています。


わかる範囲で


ウェブを見てわかる範囲ですが、どうも投資事業有限責任組合契約のようですね。

で、その組合が社債券を購入するようですが、権利関係や全体のスキームはよく分かりません。組合に出資するお金の保全がどうなるのかもよく分かりません。

ともかく、その組合のファンド事業に必要なので、運営会社は「適格機関投資家等特例業者」の届けをしています。

で、適格機関投資家等特例業者ですが・・・


適格機関投資家等特例業者


金融庁のお知らせは必読です。

適格機関投資家等特例業者に対する対応を強化!
【違法なファンド業者にご注意ください!】

「最近、悪質な届出業者が販売・運用するファンドによる投資者被害が多発しています。」

「届出を受理したことをもって、金融庁(財務局等)がファンド業者の信頼性を保証するものではありません。」
「適格機関投資家(いわゆるプロ投資家)が投資することをもって、ファンドの信頼性が保証されるものではありません。」

「投資経験の乏しい者(高齢者を中心)に販売されているケースが見られます。」

「届出業者のファンドについては、基本的にプロ投資家を相手に販売・運用が行われるものとして簡素な規制となっており、一般投資家を念頭においた規制となっておりません。」

3年前ですけど、金融庁がわざわざこんなお知らせを出すくらいですから、いろいろ問題はあるんでしょうね。


まとめ、のようなもの


よく分からないものには投資しない。

この原則は大事ですね。

念のためですが、私は「インクリース社債ファンド」について、よく分からないと言えるだけです。問題がある、ない、についても「よく分からない」という状況です。

ただ、よく分からないので・・・

とりあえずAdsenseの広告はブロックしちゃおう、と思いました。

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ローマ法王のロックアルバム

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(78)のアルバムが近々発売されるというニュースがありました。 [外部記事]

78歳のローマ法王がロックデビューです。

しかも、リードボーカル。

今回は、息抜きの話題です。


ニュース詳細


リリース予定は11月27日。

アルバムのタイトルは「Wake Up!(目を覚ませ)」

「寝ている者は誰も歌ったり、踊ったり、喜んだりすることはできない」とフランシスコ法王は曲の中で語っているそうです。

目を覚ませ・・・ですか。

目を覚ますのは、歌ったり、踊ったり、喜んだりするためなんですね。

いやいや、目を覚ますのは満員電車にギュウギュウ詰めになって出社するためさ、という人もいるでしょう。まあ、そういう現実はさておいて・・・


記事の引用


記事を少し引用します。

フランシスコ法王は近代において、欧州以外で生まれた初めての法王。保守的な性的モラルよりも社会の公正さを強調する同法王は、12億人のカトリック教徒以外からも幅広い支持者を獲得している。

 ロック調のものは伝統的ではないが、歴代の法王もこれまでに演説や聖歌、礼拝の歌などを組み合わせたアルバムをリリースしている。



え?

歴代の法王も、「演歌や聖歌、礼拝の歌などを組み合わせたアルバムをリリースしている」?

え、演歌?

津軽海峡冬景色? 北の宿から?

聞いてはもらえぬ説教を、寒さこらえて・・・

ん?

演歌じゃなくて「演説」か。

ええ、最近は目が弱くなってます。(-_-;

そりゃそうですよね。ローマ法王が演歌を歌うわけないですよね。

聞いてみたいけど。(^^;

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老老介護と安楽死と検察の求刑

今年の5月に、80歳の夫が71歳の妻の首を絞めて殺害した事件がありました。

妻に頼まれてということで、夫は普通の殺人罪ではなく、嘱託殺人罪で起訴されました。

嘱託殺人罪の男に検察が懲役3年を求刑 [外部記事]

この記事を読んで思うんですけど・・・

苦悩と逡巡の末の事件だと思うんです。歪んだ形かもしれませんが、愛情なのかなとも。


記事を引用します


大分地裁で開かれたきょうの論告求刑公判で、検察側は、「事前に被害者の殺害方法を繰り返し練習するなど強固な殺意をもった犯行で刑事責任は重い」などと主張し被告に懲役3年を求刑しました。

一方、弁護側は「被告は介護疲れから冷静な判断を下すのが困難な状況であり、被害者の意向に従い心中をするしかなかった」として執行猶予付きの判決を求めました。


弁護側の主張が重たいです。

どんな状況でも殺人はダメというのが正論でしょう。

でも、

80歳の夫が、71歳の妻の介護で疲れ果て、そんな状況で妻に請われたら・・・

妻を楽にして、自分も・・・

と思っても不思議じゃないです。


異論はあるでしょうが


私が裁判員だったら甘い意見になるでしょう。

法的な刑罰はあまり大事じゃないと思うんです。このケースでは。

だって、

夫は、もう既に十分な苦しみを背負ってると思うんです。

妻を手にかけた事だけじゃなく、自分が生き残っている事すら後悔しているかもしれません。

救われるのは検察の求刑です。

懲役3年の求刑ということは、検察としては執行猶予が付いてもOKってことかな・・・と。


究極の選択


老老介護の末の(嘱託)殺人って、ますます増える気がします。

やはりタブー視せずに、安楽死のことを議論してもいいんじゃないかなと思います。

究極の選択ですが

身近な人に「お願い、殺して・・・」と頼むのと、

自らの意志で安楽死を選び、看取る人に「今までありがとう。私はもういいから、一足先に行きます。じゃぁ。」と別れを告げるのと、

どっちがいいですかね。

もちろん、どちらでもなく、眠るような自然死が理想ですけどね。

関連記事「老人ホームの転落死と鬼怒川の氾濫に思うこと

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「ジャポニカ学習帳」の表紙に新シリーズ

「ジャポニカ学習帳」に歌舞伎イラスト登場 自然以外は37年ぶり [外部記事]

ジャポニカ学習帳といえば、おっさん世代なら昆虫でしょう。

以前の記事「雲は夏なのに 風は秋の気配 トンボの写真」でトンボの写真を載せたときにジャポニカ学習帳の事に触れたのですが、ジャポニカ学習帳から昆虫が消えたのは教師や親から「気持ち悪い」という声が寄せられたからだそうです。

う~ん、・・・

昆虫ってそんなに気持ち悪いですかね?

改めて思うんですけど、最近の風潮なのかな。

一部の人でも不快に思う人がいれば、そのことを慮らないといけない、というのは。

「気持ち悪い」という声の裏には、声を出さない昆虫好きの人もいるんじゃないかな。昆虫好きな人ががっかりするのは慮らなくていいのかな・・・ってなことを考えたりしてます。


歌舞伎のイラスト


ジャポニカ学習帳の新シリーズの歌舞伎のイラスト [参照画像]

このイラスト・・・

う~ん、微妙。

やっぱ私は昆虫の方が好きです。

歌舞伎のイラストもいいですけどね。

今回は、息抜きのお話でした。(^^)

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下がったらドンと買えばいい?

一時期に比べると最近は相場が落ち着いてますね。

中国がいきなり為替を切り下げるからビックリしましたけど、それも消化されました。米国の利上げも9月は見送ったので、それも市場の安定に寄与しているでしょう。

ただ、上値は重たくなってる気がします。

下がった時の買い増しについて質問を受けたので、今回は下落のときの投資を事前にシミュレーションしてみます。


下がったら買い


下がったら安く買うチャンス。

ドルコスト平均で積み立ててる人なら、下がったら多くの口数が買えると考える人も多いでしょう。

だから下がっても特に問題ない。むしろチャンスと。

でもね、と。

既存の投資分をどう考えます?


ケーススタディ


少し前に「相場下落の時に、余裕のある人とない人の違い」という記事を書きました。

その記事の中で、毎月末、ドルコスト平均法で一般的なバランスファンドに投資している人の2015年8月末時点の状況を計算しました。

その結果は、2年前から投資している人は+7.1%の含み益で、3年前から投資している人は+18.8%の含み益でした。投資年ごとの含み益の試算は過去記事をご覧ください。

さて、3年前から投資している人は+18.8%の含み益。

この人で考えましょう。


なんとかショック


なんとかショックが起きると国際分散投資しているバランスファンドとは言え、それなりに下落します。

参照に用いたバランスファンドは、2008年の年間リターンはマイナス33%でした。

だから今回は、過去の状況から30%下落するとしましょう。

30%下落したとき、底値でドン!と買うとどうなるか。


30%下落すると・・・


まずは、底値でドン!と買う前の状況を計算しましょう。

3年前から投資している人は+18.8%の含み益でした。

具体的には、月5万円の積み立てとして、

投資元本180万円に対して、評価額は214万円です。34万円の含み益。

さて、ここで、一気に相場が30%下落したとします。

一気に・・・というのは、1年かけてとか、2年かけてと考えると計算が面倒だからです。瞬間的に変化したと考えます。

そうすると・・・

投資元本180万円に対して、評価額は150万円です。

34万円の含み益から、一転して30万円の含み損になります。

投資金額にもよりますが、天から地へって思う人もいるでしょう。


買ってみましょう


3年間の累積投資額は、元本で180万円です。

その3年間の累積投資額と同じ180万円を、底値でドンと追加投入するとしましょう。

そうすると・・・

追加投入前:
投資元本180万円、評価額150万円(含み損益マイナス16.9%)

追加投入後:
投資元本360万円、評価額330万円(含み損益マイナス8.4%)

こんな感じです。

投資元本の回復には8.4%の上昇を待たないといけません。

16.9%の上昇を待つよりはいいのですが・・・


リスク管理は?


下がった時に、ドン!と買う場合に注意した方がいい事があります。

先ほどの例では、投資金額と同じ量を投入しました。投資金額が倍になったわけです。

それって、

リスク量が一気に倍、ドン!

となるわけです。

ナンピン買いのジレンマですね。

含み損益率は改善するものの、リスク量は一気に増えます。

買った時が底値ならいいけれど、さらに下落すると倍のスピードで損失が増えます。

ご注意ください。


余談ながら


今回は底値でドンと買う方法について考えました。

底値がどこだかわからない、相場は予想できない、予想は当たらない、という人は、おそらく淡々とドルコスト平均法で積み立てるんだと思います。今回はそういう淡々とルールに沿ったドルコスト平均法については言及しません。

今回は、底値と思えるところでドンと買ったらどうなるかの思考実験です。


まとめ、のようなもの


下がったら買い。

それを実践する場合、実質的には下落した後のナンピン買いになります。

メリットとしては、それなりの金額を突っ込めば取得コストを下げることができます。

なお、本文では触れませんでしたが、少額を追加しても焼け石に水です。

デメリットとしては、一気にリスク量が増えることです。

ドンと買った後に、さらにガツンと下がるとちょっと痛いです。


余計なひとこと


下がったら買い。底値で買い増し。

それだけじゃなく・・・

下がったらドンと買えるように、下がる前にとか、下がり始めたら売っておけばいいんじゃないでしょうかね。

下がった時にタイミング戦略を取るなら、上がった時にタイミング戦略を取ってもいいと思うんです。(^^)

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大丈夫? 韓国年金ファンドが中国への投資拡大を検討 

韓国の年金ファンドが中国への投資拡大を検討しています。[外部記事]

このタイミングで参入しますか・・・

今回は、ネガティブインディケーターについて


いい運用者を当てるのは難しい


アクティブ vs インデックスの議論では、「上手くいくアクティブファンドを選ぶのは難しい」と言われます。

たしかに、いいものを選ぶのは難しいでしょう。

ただ、聞いた話では・・・

いいものを選ぶのは難しい。
でも、こりゃダメでしょうというのを選ぶのはそれほど難しくない。

だそうです。


ネガティブインディケーター


ネガティブインディケーターとは、景気や相場の見通しが当たらない残念な人の事です。

その人が弱気から強気に変わると、相場が天井を付けて下がっていく。それで、その人が株はもうダメ、これからますます下がるという見通しになると、こんどは相場が底を打って反転するといった具合です。

上昇相場の最後の最後に入ってきて高値掴みする人。

下落局面で頑張っていたのに、最後の最期で耐え切れずに底値で投げちゃう人。

そういう人がネガティブインディケーターです。

下手な人を横目で見ながら、自分はそれとは違う戦略を取れば上手くいくという考えですね。ズルい考え方ですけど。


エコノミストやメディアも


あるエコノミストが強気になったら相場は終わり。そういうネガティブインディケーターもあります。

エコノミストだけでなく、○○新聞などのメディアもネガティブインディケーター扱いされたりしますね。

で、韓国の年金ファンドはネガティブインディケーターかも・・・と思ってます。

韓国の経済運営はセンスあるとは思えないんです。日韓スワップ協定も破棄しちゃいましたし、世界が中国のリスクを感じてだいぶ前からチャイナプラスワンとか言っているのに、ますます中国との関係を強めていますから。


中国を心配する理由


米国の格付け機関であるS&Pが中国の銀行のリスクを指摘しています。

WSJの「中国の銀行、不良債権増がリスクに」という記事です。[外部記事]

日本の90年代に似ています。

イケイケの公共投資で経済成長を作ってきたものの、そういう成長はいつかは限界が来ます。不動産バブルが崩壊して信用リスクが高まって、不良債権が日々増えているはずです。

問題は、いまいくらの不良債権があって、この先どのくらいまで不良債権が膨らむかが予測がつかないことです。

不動産の価値が下がれば、それだけ不良債権が増えます。


余計な心配?


不良債権処理にはそれなりの時間がかかります。

冒頭の韓国の年金ファンドのCEOは「中国で最近みられる景気失速は一時的なもの」と考えているようですが、本当に「一時的なもの」で済むのかな・・・というのが私のひとまずの見方です。

韓国の年金ファンドのCEOは「中国経済の長期的見通しは明るい。政府も国民もうまく対処する」と述べてますが・・・

中国経済について楽観的な人って、なぜか政府の対処能力を高く評価するんですね。

中国は強権的な国だから市場や経済をコントロールできるだろうと考える人が多いです。でも、私はそれは根拠なき幻想だと思ってます。

だって、強権的な国が市場や経済をコントロールできるなら、旧ソビエトの崩壊はないわけですから。


まとめになってない、まとめのようなもの


というわけで・・・

冒頭の韓国の年金がネガティブインディケーターじゃないといいな・・・

そう願っているのですが・・・

でも、やっぱネガティブインディケーターかも。(^^;

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眉唾記事かもと思ったから、数字で確認してみました

少し前に「70万円を2億9000万円にした人・・・」の記事を書きました。

その記事のコメント欄を見た方から質問を受けました。その方とはメールのやり取りが済んでいるのですが、せっかくなので本記事でも書いたらと言われ、まあちょっと書いてみようかなというのが今回の記事です。

Q.0.0000013%(だいたい80,000,000分の1)の確率ってどう計算するんですか?

とら:順を追ってみていきましょう。

というわけで、今回は数字の多い話です。苦手な方は我慢しておつきあいください。


キクチさんの投資をおさらい


投資金額70万円を13年間で2億9000万円にしたというのがキクチさんです。[外部記事]

この記事のポイントを抜粋します。

・当初70万円、13年間の投資で2億9000万円。
・現物取引だけ。
・基本的には1年間は保有するつもりで放置。
・キクチさんの保有株の急騰は年に数回あるかないか。

キクチさんいわく、「サラリーマンで本業も忙しく大切なので、これくらいの頻度の売買がちょうどいい。」とのことです。

ということで、デイトレーダーのような激しい売買はしないと考えていいですね。そうすると、パフォーマンスは、ある程度は個別株のボラティリティで予想できる範囲に収まると考えるのが妥当です。


計算の前提を整理 リスク


キクチさんのパフォーマンスを考える前に、相場の状況を整理しましょう。

「個別株投資のボラティリティで予想できる範囲」はどのくらいかってのを推計します。

期待収益率はひとまずゼロに、新興企業の株なのでリスクは大きめの年30%としましょう。

投資の期待収益率:0%
投資のボラティリティ:年30%

そうすると、13年目の投資の±1標準偏差は

年率30% × √13年 = 108.17%

となります。

2標準偏差でも216%ですね。この範囲内におさまるのが普通ですが、キクチさんはどうなの?

ってのを見ていきます。


計算の前提を整理 キクチさんのリターン


キクチさんは、70万円を2億9000万円にしました。

リターンを求めると

LN (290,000,000/700,000) = 602.66% です。

ちょっとここで脱線ですが、リターン、リスクなどはすべて対数収益率(連続複利)で扱っています。


さて、乖離の大きさ


さて、キクチさんのリターンは602.66%、13年の投資の±1標準偏差は108.17%、と出ました。

投資の期待収益率をゼロに置いたので、単純に

キクチさんのリターン ÷ 投資の1標準偏差 で、キクチさんの偏差値が出ます。

キクチさんの偏差値は、602.66÷188.17 = 5.57でした。

で、この5.57は5.57標準偏差ってことですから、それが起きる確率は

1 - Normsdist(5.57) = 0.0000013%

です。

ここまででひとまず終わりですが、もうちょっとやってみましょう。


条件を変えても


これまで株の期待収益率をゼロにしてました。

そこで、期待収益率を年10%としたらどうなるかをやってみました。

そうすると、キクチさんの偏差値は、

(602.66 - 130 ) ÷188.17 = 4.37

4.37の事象が発生する確率は、0.0006%です。

すごいですね。


ビジュアルで


個別株の期待収益率が年率10%、ボラティリティが年30%

このとき、70万円を投資したときの、13年後の分布を計算しました。

縦軸は発生の確率、横軸は投資成果です。

キクチさん 小黒とら

どんなにラッキーでも4000万円ですね。

2億9000万円がいかに遠いかわかります。非現実的なくらい遠いです。(^^;


まとめ、のようなもの


マネー雑誌を読むときは、本当の話なのか、本当の話だとしても一般の人にも手が届く話なのかを考えた方がいいですね。

70万円を2億9000万円にするのは、数値的に考えると、ほぼ不可能です。まあ、ここまで数字でぐりぐりやらなくても、パッと読んだところで、はぁ?と思うのが普通ですよね。

それなのに、マネー雑誌は

「アナタも、キクチさんの手法を新興株投資に応用してみてはいかがだろうか。」

って、結んでます。

このノリ、大丈夫なのかなー。

私が心配するのは筋違いなんでしょうけど・・・ (-_-;

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