2015年08月 の記事一覧

他の投資家は投信を買ってるのか? グレーター・フール理論

ここ数年は世界的に株式市場にお金が流れやすい環境でした。株式市場にお金がどんどん入ってくることで株価も堅調に推移してきたわけです。

投資の用語に「グレーター・フール・セオリー」というのがあります。

割高かなーとは思っても、いやぁ~、株価上昇の流れは続いているし、ここで買っても私の後にもっと高値で買ってくれる人がいるだろう・・・と思って投資するときの理論です。

今回は、グレーター・フール理論について


理論というほどの理論ではありません


グレーター・フール・セオリーとか、大バカ理論とか、もっともらしい名前が付いていますが、実際のところは理論というほどのモノではありません。

投資妙味の少なくなった株式市場に居残ってリターンを上げるには、割高な株をより割高な価格で買ってくれる愚か者がいなきゃいけないってことです。

ちょっと脱線ですけど、投資はギャンブルと似通った点があるので、どうしても自分より愚かな人(ネギを背負ったカモ)を想定したがるんですね。そういう点ではあまりほめられた理論ではありません。

とはいえ、そんな説があるくらいは知っておいても損にならないと思います。


投資をすすめるポジショントーク


みんながコツコツ積み立て投資をしてくれれば、先に投資している人はうれしいですよね。

コツコツ積み立てをする人が増えてお金が株式市場に入ってくれば、相場の上昇につながるかもしれませんし、相場が下落するときの緩和になるかもしれません。

バイ・アンド・ホールドの投資家にとって、株式市場からお金が出ていくのはうれしくないことです。だから一般論として、長期投資家は他の人も長期投資家であって欲しいわけです。

後から投資を始める初心者に対して、ともかく長期投資をすすめる人の中には、ポジショントークの人も混じっているかもしれません。


おせっかいなひと言


投資の初心者はネギを背負ったカモ扱いされないようにしましょう。

特に、アベノミクス相場に乗り遅れたと感じている人はなおさらです。自分の後に投資を始めようとする人がどのくらいいるのかを想像してみてください。

自分の周辺にこれから投資を始めようとする人がたくさんいるなら、まだ市場に留まっていてもいいかもしれません。しかし、まわりの人が既に投資をやっていて一部は売り始めた状況なら、リスクを落とすことを考えてもいいはずです。


他人の動向


以下の図は純資産総額の大きい約300本の投資信託の元本額の推移です。

純資産総額ではなく元本額を見るのは、相場の上下に影響されない形で資金の出入りを見るためです。

投信元本 小黒とら

昨年末から8月28日までの推移です。

7月以降、伸びが鈍化しています。投資家は新規の投資に慎重になっていることがわかります。日経平均は18年ぶりの高値圏ですから、慎重になるのが自然だと思います。

で、そんな状況の中で、自分の後から買い上がってくれる人がどのくらい残っているのか?

そういう視点で考えてみてもいいのではないでしょうか。


まとめ、のようなもの


今回は株式市場へのマネーフローを見ました。

資金がどんどん流入する局面から、流入がスローダウンする局面に変化しているようです。場合によっては流出に転じるかもしれません。

リスクを積み立てていく局面というよりは、いったんリスクを落とす局面かなと思ってます。

まあ、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。(^^;

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2000万円が1666万円になるなら、何もしない方がよかった

積み立てでコツコツやるのは、基本戦略としてはいいと思います。そこにケチをつけるつもりはありません。

でも、そのコツコツが報われるかどうかは相場次第です。

日経ウェブ記事に「波乱に負けない分散投資 積み立てでコツコツ」というのがありました。[外部記事]

今回は、この記事を別の角度から読んでみました。


基本戦略を批判するものではありません


まず、最初に明確にしておくと、私は長期的にコツコツと資産を形成していくことは大事だと思っています。

ただ、リスク資産を淡々と積んでいけばいいと思っていないだけです。

私の考えについては過去記事「投資環境が不透明 ブレーキ踏むのはいかがでしょう」をご覧ください。預金とリスク資産の合計がコツコツ積み上がっていけばいいという考え方です。

で、リスクを取って投資するからには、預金を超えるリターンを取りたいです。預金で貯めていくのに比べて、投資もしておいてよかったねという結果を出したいわけです。


日経記事を斜めから読んでみましょう


さて、冒頭の日経のウェブ記事です。

「波乱に負けない分散投資 積み立てでコツコツ」というタイトルです。内容は分散投資と長期投資をすすめて、投資のコストも考えましょうというものです。

極めてオーソドックスな記事です。

それを読むと分散投資で、長期投資で、コストを考えて投資しようという気になります。

でもね、と。

ちょっと待って下さい。


記事から引用


記事にあった図表を引用します。

Nikkei.jpg

この図から何を考えるべきか。

私は、結局は相場次第ってことだよね・・・

ということを考えました。


ケーススタディ


ケース2のオレンジ色を見てください。

世界の経済成長にともなって長期的に上向いていました。でも、たまたま、投資の最終盤で急落に見舞われて、それで20年間の投資が水の泡になるわけです。

20年間、毎年100万円、累積で2,000万円の資金を投入して、換金する時は1,666万円。

マイナス334万円です。(>_<)

しかも、リスク資産の値動きを見ると、終値は20年前とほぼ同じ水準です。投資行動としては高値を買い続けて、高値掴みに終わったってことです。20年の投資期間のうち、15、6年までは上手くいって、遅くとも17年目で売っておけばプラスで終われたでしょう。

最後の3年間、投資し続けたことでマイナスに転落したとも言えます。


やはり出口は大事


私はこれまで出口戦略が大事だと書いてきました。

出口と表現すると、すべてを売ってもう二度と投資には戻らないイメージがあるかもしれません。言葉の使い方に思慮が足りなかったかもしれませんが、仮の出口とか、一時的な出口と考えていただけたらと思います。

嵐を避けるための一時避難と考えても結構です。

ケーススタディでは17年かけてせっかく資産を増やしたのだから、含み益のあるうちに利益を固めたいということです。もちろん、市場の下落を的確に予測するのは難しいです。だから利益を固めるのが早すぎたり、遅すぎたりします。

でもね、と。

早すぎても、遅すぎても、利益が取れる方がいいですよ。

相場と心中するよりは。


まとめ、のようなもの


コツコツ積み立てにしても、一括投資にしても、大事なのは高値圏では売って、安値圏で買うことではないでしょうか。

長期的にコツコツやって、20年で2,000万円投入して、ずーっとバイ・アンド・ホールドして、で、結局334万円の損。

何やってたんだろう・・・

利益を取るチャンスはいくらでもあったのに・・・

バイ・アンド・ホールドにはそういうリスクもあります。

利益を取るチャンスはいくらでもあったのに・・・という心理的なものは結構重たいですよ。(^^;)

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長期的な成長を予測できますか?

Q:長期的な世界の経済成長率って、どのくらいを見込めばいいのでしょう?

とら:実は、これって難しい質問です。

今回は、長期的な成長について


長期的な成長って、どのくらい?


長期的な世界の経済成長率について語るのは難しいです。

なぜなら、30年にわたって国際分散投資を行う場合、問題になるのは、30年を通した世界の成長率だからです。

え、どういうこと?

まあ、ぶっちゃけた話、世界の経済成長率は鈍化していくのでは?ということです。


先進国の状況


冷戦が終わって、インターネットなどのIT技術が一気に広まり、労働力も情報も技術も国際間で移動しやすくなった1990年以降、世界は高効率だけど低成長で低インフレの時代に入った、というのが私の持論です。

で、以下は先進国(G7)のGDP成長率です。

長期投資 小黒とら

1970年代は先進国でも2ケタのGDP成長率がありました。それが2014年時点では2%台です。


新興国の状況


まあ先進国は成熟した国なので成長率が低いのは当然として、では、新興国はどうでしょう。

新興国のGDP成長率の推移です。

長期投資 小黒とら

この図は、中国、インド、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、トルコ、南アフリカ、メキシコの平均です。なお、ベトナムの1982年から1991年の10年間は除いています。

この図で重要なのは、1990年以降は「新興国でも経済成長率が鈍化している」ことです。


世界の経済成長


新興国は成長ドライバーですが、中国やインドを除けば経済規模はそれほど大きくはありません。先進国と新興・途上国のGDP比率は、だいたい7:3から6:4くらいです。

6:4で加重平均したGDP成長率は以下になります。

長期投資 小黒とら

わりとコンスタントに成長率は鈍化しています。


重要なのは、この先の30年


長期投資は報われる?

過去の高度成長期には報われました。

でも、このところ先進国はゼロ金利、低成長、低インフレですし、新興国の経済成長も鈍化傾向です。この先の数十年を見越して、「世界経済の成長に賭ける」という戦略が果たして有効なのか、もういちど考えてみてもいいのではないでしょうか。


余計なひとこと


なぜ、長期投資を見直そうと言うのか・・・

5%とか10%の高度成長期で、しかも成長率が加速している時代なら、多少割高なタイミングで株を買ってもわりと早く取り戻せるでしょう。

でも、いまは低成長時代で、しかも成長率が減速していく時代です。

昔ながらの投資セオリーがこの先も有効なのか、それを考え直してもいいのではないでしょうか。

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9月に学校に行きたくない

鎌倉市図書館の司書の方のツイッターが話題になってます。

小学生くらいの子に向けたメッセージです。学校に行くのが死ぬほどつらいなら、無理に学校に行かなくてもいいんだよ。図書館にいることも内緒だから安心して来ていいんだよ。

そういう内容です。

追い詰められた子にとって図書館は一時しのぎの場所にしかならないとは思いますが、それでもホッと救われる気がします。そういうメッセージを発する大人がいるってことが大事なんだと思います。

今回は、生きづらさについて


私の小さいころ


私が小さいころは、もちろんケータイもSNSもありません。だから友達の家に遊びに行くのもアポなしの突撃訪問です。

友達の家の前で、○○く~ん、あそぼっ!って呼びかけると

いいよー、とか、あとでーとか返事が返って来るんです。

夏休み時期だと、○○く~ん、プール行こう!って、学校のプールに誘ったりもしてました。

牧歌的ですねー


人間関係が単純だったかも


私が小学生のころは、いまの子たちよりも人間関係が単純だったように思います。当時でも当然に馬が合う、合わないはあるのですが、それでもみんな仲が良かった気がします。ケータイやSNSがないだけ、いまの子たちより人間関係がうすかったのが良かったのかも。

放課後は放課後で、仲のいい数人と遊んで、それで人間関係が完結してました。

クラスの人とケータイでつながっている必要もなく、見たくもない情報が流れることもない時代だったから、楽だったのかもしれませんね。


ストレスの9割は人間関係


ストレスの大部分は人間関係でしょう。

いまの小学生は、ケータイやSNSの発達のおかげで濃厚な人間関係の中にいるのかもしれません。子供は婉曲なものの言い方を身に付けていないのでズケズケとモノを言いますし、それにネットの特性が加わると場合によっては攻撃性が高まってしまいますね。それに同調圧力も高まるでしょう。

ともかく、子供の世界でも生きづらさ、息苦しさが強まってる気がします。


逃げてもいいじゃない


最近、強く思うんです。逃げてもいいじゃないって。

学校に行かなきゃいけないけど、行くのがつらいなら図書館に逃げ込んでもいいじゃないですか。もっと言うと、学校だけでなく、家にだって居場所のない子はいるでしょう。そういう子の逃げ場があればいいのにと思います。

ちょっと脱線ですけど、大人の世界にも大人の図書館が欲しいですね。

そんなことを思ってます。


将来の夢


過去記事「3億円 宝くじが当たったら、やりたいこと」でも書きましたが、3億円の宝くじが当たってご隠居の身になれたら、いろんな事情で学校に行けない子供たちに勉強を教えるボランティア活動をやりたいです。

まあ、宝くじに当たらなくてもいつかは実現したいですねー

なにかを学ぶってことは、楽しいことだよって伝えたいです。

学校というレールから外れても、学べるチャンスがある社会は懐の深い社会なんだろうと思います。みんなが同じように学校に行き、同じように学び、同じように進学し、同じように企業に就職する。それが社会にとっては効率的でしょうが、それ以外の選択の幅が狭い社会って、どことなく息苦しさを感じます。


小学生へのメッセージ


私のブログを小学生が読んでいるとは思いませんが、もし読んでいるとしたら伝えたいことがあります。

どうしても立ち向かえない困難さから逃げるのは、恥ではないってこと。
手に負えない困難を一人で抱えるのは、よくないってこと。
レールから外れても、人生はなんとかなるってこと。


ん? 小学生向けのメッセージじゃないだろ、ですって?

はい。自分に言い聞かせるためのメッセージです。(^^;

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バランス型ファンドの違い セゾンvs世界経済・8資産均等

この数日は相場が大きく動いています。

Q:世界経済インデックスファンドとeMAXISバランス(8資産均等型)に比べて、セゾン・バンガード・グローバルバランスの値動きがちょっと違うようですが、どうしてなんでしょう?

とら:ファミリーファンド方式とファンド・オブ・ファンズ(FoFs)方式の違いでしょう。

というわけで、今回は投信の形式の違いと基準価額の計算タイミングについて


基準価額の動きの違い


まず、基準価額の動きを確認してみましょう。

セゾン・グローバルバランスと世界経済インデックスと8資産均等型の基準価額の動きです。2015年7月31日を10,000で揃えて指数化しています。

バランス型ファンド 小黒とら

世界経済と8資産均は同じような動きです。

で、セゾン・グローバルバランスがちょっと遅れて動いているように見えませんか?


FoFs方式とファミリーファンド方式


交付目論見書を見てみましょう。

目論見書には、その投信の特性をあらわす「商品分類」と「属性区分」が書かれています。今回注目するのは「属性区分」の「投資形態」です。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、「ファンド・オブ・ファンズ」とあります。

一方、世界経済インデックスファンドとeMAXISバランス(8資産均等型)は、「ファミリーファンド」とあります。

この違いはバランスファンドの特性にちょっと影響します。


お弁当のおかずの作られ方


バランス型ファンドをお弁当でたとえたことがあります。[過去記事:アセットアロケーションとポートフォリオの違い]

お弁当箱の間仕切りで区切られた部分に、「自社で運用するマザーファンド」を組み入れるのが、「ファミリーファンド」方式です。世界経済インデックスファンドとeMAXISバランス(8資産均等型)が採用している形式です。

一方、セゾン投信は、「他社が運用する外部のファンド」を組み入れてますので、この場合は「ファンド・オブ・ファンズ」方式になります。

セゾン投信は、お弁当箱だけを用意して、そこに詰めるご飯やおかずは外部(バンガード)から調達しています。

で、セゾン投信が採用している「ファンド・オブ・ファンズ」方式は、ファミリーファンド形式に比べて基準価額の算出時点が遅れるのです。


ファミリーファンド形式なら


ファミリーファンド形式なら、組み入れ対象のマザーファンドとお弁当箱であるバランスファンドの基準価額の算出タイミングは一緒です。

一般的には、今日の基準価額は、昨日の海外市場の終値と今日の日本市場の終値で計算されます。つまり、今日の午後3時で東京市場が閉まった時点で判明している直近の終値です。

日本株の下落であれば、下落した日のうちに世界経済インデックスファンドとeMAXISバランス(8資産均等型)に反映されます。

ここまではファミリーファンドの場合です。


ファンド・オブ・ファンズ形式なら


ファンド・オブ・ファンズ形式の場合、話は複雑です。

まず、組み入れ対象の外部ファンドの基準価額が算出されてから、その後で、バランス型ファンドの基準価額が計算できます。このとき、モノによっては1日のタイムラグが発生します。

たとえば、セゾンのバランスファンドが組み入れている「セゾン・バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド」ですが、これは日本株ファンドです。

で、日本の市場が閉まってから日本株ファンドの基準価額を計算して、それをその日のうちにバランス型ファンドの基準価額に反映させるのは困難です。

外部のファンドを組み入れているため、基準価額の計算が間に合わないはずです。

なお、上記はセゾン投信に確認を取ったわけではありません。知人へのヒアリングと合理的な推測にもとづいて買いていますが、もしかしたら誤りがあるかもしれません。ご注意ください。


ともかくセゾンの動きはワンテンポ遅れ


セゾンの過去の値動きを見ると、完璧にではないのですが、少し遅れているように見えます。

値動きが実感と合わない・・・

その背景にはタイムラグがあると思っていいのではないでしょうか。

そういうタイムラグがあるせいか、要注意なことがあります。

目論見書を見ると、セゾン・バンガード・グローバルバランスは、解約の申し込みをすると翌々営業日の基準価額が適用されます。

一方、ファミリーファンド形式の2つ(世界経済と8資産均等)は翌営業日の基準価額です。

セゾン投信は分かりにくいです。(-_-;


セゾンの優位性は?


コスト構造としても、基準価額の算出タイミングのわかりやすさからも、私はファミリーファンド方式が有利だと思っています。

セゾン投信がファンド・オブ・ファンズ形式を採用するのは、自社でインデックスファンドを運用するリソースが不足しているからでしょう。この先、バランス型ファンドのコスト競争が加速すると、ファンド・オブ・ファンズ形式を採用するセゾン投信は打つ手がなくなる気がします。

組み入れ比率が固定的で、中身がインデックス運用であるなら、お弁当のパーツを内製化している方が有利だからです。


まとめ、のようなもの


バランス型ファンドといっても、形式はファンド・オブ・ファンズ形式もあれば、ファミリーファンド形式もあります。わかりやすさで言ったらファミリーファンド形式に分があります。

バランス型ファンドに投資する場合は、形式の違いにも目を向けてはいかがでしょう。

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中長期的な見通し 中国もゼロ金利の仲間入りかな

ちょっと風邪気味です。季節の変わり目だからでしょうか。

それとも相場の変わり目だからかな・・・ (-_-;

今回は簡単に相場を見通してみたいと思います。


中長期的な視点で


マクロ経済の見通しは、以前「日本株の先行きに慎重」「中国はどのくらいヤバいのか 続編 GDPの構成要素について」「中国はどのくらいヤバいのか」で書いてます。

で、いまの中国政府は景気刺激、株価維持にやっきになってます。

投資主導から消費主導の経済に移行できないままに、バブルが崩壊した感じがしています。バブル崩壊は、今までは表面化させずにできましたが、いよいよ表面化してきたかなーと見ています。

そうすると行きつく先は・・・

債務の整理(デレバレッジ)でしょう。

そうすると中国発のデフレ圧力が増してきます。中国ではさらなる利下げがあるでしょう。高債務の企業を助けるためです。日本のバブル崩壊後と重なります。

下手すると中国もゼロ金利国の仲間入りをするかもしれません。

共産主義の特殊な経済体制の国とはいえ、銀行の倒産という事態に至る可能性もあります。

あまり不安を煽ってもしょうがないですし、ある国のバブルが崩壊しても、世界経済がそれを乗り越えることは十分にあります。調整のための時間はかかるかもしれませんが、長期的には乗り越えるでしょう。


とはいえ、寿命と資金は有限


さて、ここからはもう少し足元の話。

私の一貫した考えは、「投資に使える時間と資金は有限」ということです。

人生もお金も有限、その制約条件の中でいかに投資の最適化を図るかということです。だから、お魚のたくさんいるときに網を投げて、しけの時は漁に出ない(命が惜しいですから・・・)ということでもいいんだろうと思ってます。

サラリーマンのように皆勤で漁に出る必要もないでしょう。

で、この先は漁に出るのに適しているかどうかです。

まず、私が見ている株価指数のうち、最重要と思うのはS&P500です。

小黒とら

私は数年単位の相場変動、その裏にあるマクロの景気変動を見ようとしていますので、チャートは10年くらいの長さで見ています。

短期のチャートを見ることもありますが、大きな変化は10年のチャートで把握します。

で、10年チャートで見ても、トレンドは崩れましたね。

となると、この先は、これまでの延長では考えないほうがいい。

そう思ってます。

ちなみにTOPIXも同じ。

小黒とら


チャートは意味がない?


市場の効率性を信奉する人は、チャートで相場を語る人を軽視します。

でもね、と。

チャートとマクロ経済の循環を組み合わせて見ると、チャートもバカにできないんですよ。大まかなトレンドやざっくりした今後の方向性を占うのにチャートは役に立つことがあります。

まあ、マクロ経済はピークアウトしつつあり、そこに中国の迷走が表面化し、さらにはチャートは崩れた。

そんな感じじゃないでしょうか。

本当はもう少し先、私は2016~17年あたりに米国利上げのピークを見ていて、その時期が危険かなーと思っていたのですが、少し早めに宴は終わりつつあるのかもしれません。


まとめ、のようなもの


この先は難しい相場になりますね。

下がったら押し目買いしたい人もいるでしょうから、しばらくはブレの大きい相場になるでしょう。ジェットコースター相場です。

ただ、外部要因を考えると、そう楽観にはなれません。

経済のファンダメンタルズである景気循環や企業の業績がピークアウトしつつあると思うからです。

私が心配性なのかもしれませんが、天候の悪化には気をつけた方がいいと思います。(もちろん、私の予想が外れて再び晴れ模様になる可能性もあります)

あ、あと、どんな状況でも、相場が大きく動くときは心も大きく動くものです。これでよかったのか・・・、ああしておけばよかったのに・・・とか、不安や後悔が大きくなりがちです。

そんなもんですよ。それが自然な姿です。

と、自分に言い聞かせてる私でした。相場も人生も同じですね。

最後の方は意味不明・・・ (^^;

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日経平均はどこまで下がるか? 続編

以前「日経平均はどこまで下がるか?」という記事を書きました。

そのときはざっくり18,700円とか、16,800円という数字を出しました。

今回は、当たるも八卦、当たらぬも八卦をまたやります。


決め手は企業業績とリスクの見積もり


以前の記事では、今期の業績が下方修正されると16,800円もありうるというお話でした。

で、以前の記事の数値をベースにして、もし

企業業績が20%の減益で、投資家の要求収益率が1%上昇したら・・・

というストレステストをやってみました。

結果は!

12,800円です。


日経平均12,800円?


ストレスをかけた試算です。場合によっては、12,000円台もありうるかなーと心づもりしています。

もちろんすぐに12,000円台に行くというよりは、行くにしても時間はかかるんでしょうね。

いまのところ弱気派と押したら買いたい強気派がせめぎ合ってますから、しばらくは一進一退かもしれません。それだけ先が不透明ということです。


まとめ、のようなもの


下を見れば12,000円台。

で、上を見ると・・・

20,000円は戻り売りが出るでしょう。

う~ん、上と下のバランスでは下の方が余地が大きいかなと思います。上値は重たくなったと感じてます。

当たるも八卦、当たらぬも八卦でした。

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一貫した考えを保ってますか?

明日からの相場が気になりますね。

金曜日のNY市場は大きく崩れて、VIXは大幅に跳ね上がりました。そしてタイミングの悪いことに中国ではまた爆発騒ぎです。[外部記事]

バンコクでもテロ騒ぎがあり、朝鮮半島もゴタゴタしてます。

投資家はリスクを取りにくくなるでしょう。投資資金を引き上げる動きに出るかもしれません。不透明さが増しています。

今回は、一貫した考え方を保つことについて


長期投資はリスクが高い


私は長期投資はリスクが高いと思っています。

過去記事:長期積立投資のリスクについて

少なくとも「長期投資すれば報われる」というストーリーは信じていません。

理論的には、長期投資をすることで、「年あたりのリスク量」は小さくなります。でも、それにはあまり意味がありません。

なぜなら

長期投資をすることで、「リスクの絶対量」は大きくなるからです。

だから私は長期投資を盲信していないのです。これはこのブログを始める前からの私の一貫した考え方です。


世の中には長期投資をすすめる人が多い


情報を発信する側の経済評論家やFPの多くは、長期投資をすすめます。

人によっては「売らなくていい」「ずっと持っていればいい」「老齢になって必要になったら売ればいい」と言う人もいます

いわゆるバイ・アンド・ホールド戦略です。

でもね、と。

そう言っている人って、本当に自分でも実践しているのかな・・・

株式や投信をタイミングを見て売ったりしてないのかな・・・ (-_-;


下衆の勘繰りですけど


いや・・・ね、まあ下衆の勘繰りですけど

最近目にした投資本で、普段は節約、節約、預貯金、預貯金、株式なんてギャンブル、バクチと一緒、と言っている人が、ちゃっかり投資してました・・・なんてのがありました。

同じように、長期投資のバイ・アンド・ホールドがいいんだと言っている人が、自分もその通りに実践しているとは限らないかも、なんて思ったりしてます。


一貫した考え


こういうときだからこそ、自分のスタンスを明確にした方がいいですよね。

しかも、シンプルに。

一貫したシンプルな軸を持っていないと、その時々でブレますから。

長期投資、バイ・アンド・ホールドを支持する人は、相場の先は予想できないから超長期の経済成長を取るというスタンスでしょう。そうであるなら、この先の相場も当然予想できないわけで、下がっても上がっても泰然自若として、「そのまま投資し続けるのがいい」というスタンスを貫くべきです。

一方、私のように長期投資、バイ・アンド・ホールドを支持しない人は、「状況によっては相場から逃げる」というスタンスで市場に向き合うことになります。

私の考え方は
1. 長期投資はリスクを高める [過去記事]
2. 投資の出口は大事 [過去記事]
3. 困難からうまく逃げられたら、また戦える [過去記事]
4. 投資の成果は、貯蓄と投資の合計で考えるべき [過去記事]


まとめ、のようなもの


自分の投資スタンスを決めるのは大事です。

まずは、
1. 大幅に下落しても、超長期投資を信じてバイ・アンド・ホールドする
2. 株式投資のリスクが高まると思う局面では、いったん退却する (全額でないにしろ、ある程度は売却する)

どっちを基本戦略にするかを固めておいた方がいいでしょう。ちなみに私は「2」です。

どちらが正解というものでもなく、どちらのスタンスを取るにしても難しい局面では心は揺れます。

まあ、明日以降の相場がどうなるかはわからないのですが、金曜の下落をきっかけにして、心の揺れを抑えるための心積もりをいまのうちに固めておきましょうってことです。

まあ、それでも揺れますけどね。(^^;

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売らせないようにしても、株価は下がるときは下がるのに

「中国当局、株主の違法な保有株売却を厳格に処罰する方針」というニュースがあり、これについて書こうかなと思ったら、すでに招き猫の右手さんが書いていました。

売らせないようにしても、クラッシュの度合いが大きくなるだけだろうという点に同感です。

極端な話をすれば・・・

売る人がいなくても株価は下がるときは下がるんですよね。

今回は株価の力学について


株価の決まり方


株価のバリュエーションの話は、以前「日経平均はどこまで下がるか?」でも触れました。

今回はざっくり、まあ、株価ってのは、「企業の利益」と「その企業の株のリスクに応じた割引率」の2つの要素で決まると考えましょう。

単純なDCFの考え方です。

ある企業の利益が年900円だとします。その企業のリスクに応じた割引率は6%とします。

そうすると、その企業の株式価値は、利益を割引率で割った15,000円(=900÷0.06)と計算できます。


これまでに起きたこと


さて、ここ数年はなんだかんだ言って、企業は利益を増やしやすい環境でした。

そこで利益が900円ではなく1000円に増えるとしましょう。投資家が1000円はいけるだろうと予想するわけです。

さらに、日銀の異次元緩和とETFの買い入れプログラムによって、金利は低下し株式に投資するリスクも低下しました。そこで割引率も6%から5%に低下したとしましょう。

つまり、利益は増え、リスク(割引率)は低下です。

そうすると、株価は15,000円から20,000円(=1,000÷0.05)と評価できるわけです。


逆の動き


というわけで、利益が伸びる、リスクが低下する局面では、株式の評価値は上がるわけです。

逆に、企業の利益成長が頭打ちから減益の見通しになり、投資家のリスク見積もりが慎重になって割引率も上昇すると、今度は株式の評価値は下がるわけです。


ニワトリとタマゴ


みんなが株を売るから、株価が下がるのか・・・

株価が下がると思うから、みんなが株を売るのか・・・

まあ、どっちもどっちです。どちらがニワトリでどちらがタマゴかは、あまり気にしなくてもいいのかなと思います。

投資家の見方が変われば、実際に売りがそれほど出なくても、株価が大きく下がることはあります。

中国のように無理やり売らせないようにすると、投資家は焦ってしまい、リスクの見積もりを高くします。そうすると株価の評価が大きく低下して、投げ売りを誘いやすくなります。

売らせないようにすることが逆効果になる恐れもあるわけです。


まとめ、のようなもの


株価って、利益とリスク(割引率)の関数と考えると整理しやすいかなと思います。

利益は伸びる方向か、減っていく方向か
リスクは低下する方向か、増していく方向か

そういう切り口で株価を見るとわかりやすいと思います。

で、投資家の多くが先々に慎重になれば、売りが少なくても気配値は下がっていきます。

実際にはそれほど出来高がなくても、どんどん下がっていくということはあり得ます。

というわけで、今回は売る人がそれほどいなくても、株価は下がるときは下がるというお話でした。

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アベノミクスに批判的な人たちが元気になる展開か

日経平均が20,000円を割れました。

米国のS&P500指数もあっさり2,000ポイントを割っちゃいました。この下落が短期の調整で終わるか、本格的なダウントレンド入りの始まりなのかはまだわかりません。

ただ、上値は重たくなってきたのはハッキリしてきたかなーと見てます。

今回はちょっと先を考えてみました。


アベノミクスを批判したい人々


円高デフレからの脱却を目指したアベノミクスで景況感は改善し、日経平均株価も20,000円を超えるところまで上昇しました。

私は、日銀による異次元緩和は効果があったと思ってます。投資家の心理に働きかける要素が大きく、実際に日銀が目指した物価目標に届いていないという批判はありますが、それは批判のための批判でしょうね。

少なくともデフレマインドからの脱却には成功し、雇用も改善し、株価も上がりました。


ネガティブ論者が元気になるとき


批判したい人は、株価が上がっているときは「株価の上昇は富裕層だけに恩恵があって庶民には関係ない」と批判して、株価が下がり出すと「株価の下落はGPIFの年金資産を通じて庶民を苦しめる」と批判するんでしょうね。

アベノミクス、それ見た事か!

日銀の異次元緩和もメッキがはがれた。日銀が抱えた莫大な国債やETFをどうするつもりだ。

なんて批判が高まるかもしれません。


内閣の支持率も下がり気味


内閣支持率も下がり気味なので、政治・経済的にこれまでの流れが変わるかもしれません。

北朝鮮と韓国の間に緊張が高まってますし、中国の経済はダッチロール気味ですし、その他の新興国の経済も減速感が出てます。

少し、混乱というか、ゴダゴダが出てきそうですね。

これを機にアベノミクスに批判的な経済評論家の先生方が元気を取り戻すかもしれません。株価の下落に拍車をかけるような言論でどんどん日本や世界の経済や株式市場を批判してくれるでしょう。


この先のこと


というわけで、株式市場を巡ってノイズが高まるかもしれません。

ノイズが高まるときだからこそ、「ウチはウチ、余所は余所」の心構えで冷静に対応したいですね。

投資しないとインフレに負けますよー、老後難民になりますよー、という煽りもノイズですし、長期投資なら大丈夫という変な安心感もノイズですし、日本経済が沈没する、国債が暴落して日本はヒャッハーなモヒカンが支配する経済状態になるというのもノイズです。

穏当な見方としては、現状は「ここ数年続いた強気相場が終わりつつある局面かも」といったところじゃないでしょうか。

短期の調整で済むか、なんとかショックが発生するような局面になるかはまだわかりません。

でも、ある程度は慎重なスタンスの方がいいと思います。

ま、私の意見もノイズの一つとして・・・

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