カテゴリ:難しい問題を考えてみた の記事一覧

なんでこれで炎上するのかな・・・ というニュース

「タクシーで受験生送ったJR北海道が炎上 地元民も賛否」という記事です。[外部記事]

センター試験が行われた日、北海道のJR函館線の特急がトラブルで運休しました。それに乗ってセンター試験に向かう予定だった受験生を、JR北海道がタクシーを手配して試験会場に送り届けたという話です。

JRの対応のおかげで受験生は試験に間に合ったようです。

で、私は、よかったねー

と思ったのですが・・・


炎上


「そもそも、交通機関の遅れで遅刻するような人は自己責任だからその時点で不合格」「受験生だけ特別扱いはおかしい」

など、批判的なコメントがインターネットの掲示板やツイッターに上がったそうです。

ん・・・

たしかに自己責任は理解できます。

でもね、と。

窮地に陥った受験生がいて、それに対してJR北海道ができる事をした。

それはいい事だと思うんです。


自分が受験生なら


自分が受験生で、運休で試験に間に合わなかったら

天候を恨み、JRを恨み、試験会場の近くに前泊していなかったことを悔やむでしょう。

受験生でない人の目線では自己責任論で斬ることができるでしょうが、自分が受験生の立場なら自己責任では片付けられないですね。


それに


自分が受験生の親や兄弟姉妹、親戚のおじさんやおばさん、あるいは近所の人でもいいです。受験生の関係者だとしましょう。

雪のために電車が運休して、試験を受けられずにガッカリして帰ってくる子に対して、

自己責任だよ

って言えるかな・・・


北海道の自然の厳しさ


元記事を読んで思うのは北海道の自然の厳しさです。

冬の北海道には行ったことがないのですが、テレビで見るところ、いやぁ・・・リスクを考えたら前泊なのかなとは思います。

とはいえ、元記事にあった「母としては、ただでさえ緊張する試験当日、ホテルからじゃなくていつもと同じ布団で寝て、栄養たっぷりの朝ご飯を食べさせて送り出してあげたいと思ってる」という気持ちも分かります。

前泊するもしないも、どちらもありだと思います。

少なくとも、前泊していないことで批判するのは結果論だろうなと思います。


思うこと


どのくらいの人がJR北海道の対応に批判的なんでしょう。

JR北海道はできる事をして、受験生は試験に間に合った。

過剰サービスや特別扱いと思う人もいるでしょうが、誰かが損をしたり、誰かが不当な扱いを受けたりしたわけでもないですよね。

受験できずにガッカリして帰ってくる子が出なかった。

それはいい事だと思うんです。

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御嶽山噴火 遺族の提訴に思うこと

「御嶽山噴火 死亡の5人の遺族が国と長野県を提訴」というニュースがありました。
[外部記事]

長野県の御嶽山の噴火では58人が死亡しました。戦後最悪の噴火災害です。

噴火は2014年の9月です。あれから3年が過ぎているんですね。


遺族の判断


58人の方が亡くなり、5人がいまだに行方不明です。

受け入れ難い事故にさまざまな思いを持っている方もいるでしょう。

今回のテーマは遺族の提訴の是非ではありません。

58人の方が亡くなった事故です。遺族の数も多く、提訴する人もいれば提訴しない人もいます。訴訟するかしないかは、それぞれのご遺族の判断だと思います。


今回のテーマは


今回のテーマは自然災害についてです。

冒頭のNHKのニュースによると、気象庁は「火山の状況に関する解説情報」を発表し、警戒の呼びかけをしていたんですね。それに噴火レベルの引き上げは数値基準だけで決まるのではなく、地殻変動などの要素も加味しての総合的判断のようです。

となると、引き上げを怠ったと主張するのは難しいと思います。

噴火を事前に察知するのは難しく、予見可能性は相当に低かったと思われます。


どのくらいから警戒を発するべきか


警戒を発する閾値の問題です。

すぐに警戒を発するようにすると、無警戒での事故を防げる可能性は高まります。「見逃し」は減らせますが、その裏返しとして「空振り」も増えます。

極端な話ですが、ちょっとでも火山性地震が増えると警戒を引き上げるようにすれば、訴訟のリスクは低下できます。でも、そうなると山頂付近に近づけなくなります。登山の楽しみが減ってしまいますよね。

それに空振りには副作用もあります。警戒がすぐに上がることで警戒の感度が鈍ることです。

オオカミ少年の話ですね。


身近にある危険性


人の命は、意外とあっけなく終わってしまう事があります。

大雨の日に土砂崩れで流されたり、雪下ろしで転落したり、登山で滑落して死亡する事もあるでしょう。自然災害ではありませんが、交通事故や通り魔に遭って命を落とす可能性もゼロではありません。

生きている以上、不慮の事故に遭う可能性は絶えずあります。極論すると、いまこの瞬間に巨大地震に見舞われる可能性もあるわけですね。可能性は低いにしても。

で、ちょっと言葉足らずになるかもしれませんが・・・

たまたまその日、その時間、その場所にいた。

被害に遭う必然性もなく、誰かに落ち度があるわけでもなく、ただただ、巡り合わせなのかなと。


どう考えるか


突然の不幸に見舞われることはあります。

自分か、自分の大切な人か。あるいは関係のない人かもしれません。ただ、理不尽な不幸は残念ながら発生するものです。

そう考えると、日々平穏に過ごせるのはラッキーなことかもしれません。

人間関係のストレス、将来への漠とした不安、やりたい事がやれない不自由と、やりたくない事をやらなきゃいけない腹立たしさ。そういうものに囲まれると忘れがちです。

今日一日、平穏無事に生きた。

それは十分に幸せなことなんでしょうね。(^^)

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釜山の慰安婦像に対する日本政府の対応 ゲーム理論で考えました

韓国で釜山に慰安婦像が設置されたことを受けて、日本政府は対抗措置を発表しました。
[外部リンク]

1. 在釜山総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合せ
2. 長嶺駐韓国大使及び森本在釜山総領事の一時帰国
3. 日韓通貨スワップ取極の協議の中断
4. 日韓ハイレベル経済協議の延期

今回は、日本政府の対抗措置をゲーム理論で考えます。


極めて遺憾


抗議を表す外交上の用語は4つあり、それに強調語を付けるかつけないかの2通りあり、全部で8段階だそうです。(参考リンク

強い順に
1、2. (断固として)非難する
3、4. (極めて)遺憾だ
5、6. (深く)憂慮する
7、8. (強く)懸念する

今回の慰安婦像の設置について日本政府は「極めて遺憾」としています。8段階の上から3番目のレベルです。


なぜ遺憾なのか


2015年の日韓合意において、日韓両政府は慰安婦問題が「最終的で不可逆的に解決される」ことを確認しています。公式な文書になっていないにしても、日韓の両外務大臣が共同記者会見を開いて発表しています。

なので「最終的で不可逆的に解決される」ことの合意の存在は確実ですね。

で、日本としては、
1. 日韓合意を韓国側が履行していないことに対して遺憾
2. 領事機関の威厳等を侵害するウィーン条約に照らして遺憾
ということです。

日本の領事館に面した歩道に慰安婦像を設置することがウィーン条約に反しているわけで、韓国側がいかなる理由を述べようとも、設置を可とする理由はありません。

日本が撤去を求める正当な理由があります。


さて、ゲーム理論


1. 日本と韓国がお互いに協力し合うケース。
2. 日本が協力的で、韓国が非協力的なケース。
3. 日本が非協力的で、韓国が協力的なケース。
4. お互いに非協力的なケース。

この4つが考えられます。

囚人のジレンマと同じ利得構造で考えましょう。

japankorea.png

囚人のジレンマの詳細説明は省きますね。

囚人のジレンマのポイントは、「お互いに意思疎通のできない状況」での「一回だけの意思決定」という点です。その場合は、お互いに「非協力」が均衡となります。

協力し合えばお互いに高い利得が得られるのに、自分が協力し相手が裏切り(非協力)に出たときのダメージが大きいので、お互いに非協力を選ぶのです。だからジレンマなんですね。


外交ゲーム


さて、外交は「お互いに意思疎通のできない状況」でもなく、「一回だけの意思決定」でもありません。外交は、相手の取った行動が見えて、かつ、繰り返し行われる行為です。

そのときの戦略は単純な囚人のジレンマではありません。

ベストな戦略は、「しっぺ返し戦略」(Tit for tat)と言われています。

こちらの戦略として、最初は「協力」の行為を取ります。以降は相手の手を見て、その通りに返していくことを繰り返します。つまり、相手が協力なら、こちらの次の手も協力。相手が非協力なら、こちらの次の手も非協力です。


しっぺ返し戦略のポイント


こちらが先手の場合、初手は協力。
相手が協力で返してくれるなら、こちらも協力で返す。(こちらから裏切ることはしない)
相手が裏切るなら、こちらも非協力で対抗する。
相手が協力に戻るなら、こちらも協力に戻る。

というシンプルなルールです。

これが最も利得が高くなる戦略と言われています。

常に協力的でいるよりも、常に裏切るスキを狙っているよりも、相手に合わせた戦略を取るのがいいんですね。こちらから裏切ることはしないし、相手が協力に戻ったら、いつまでも裏切りを続けることなくスパッと協力する。

ただし、相手が非協力なら、こちらも相応の態度に出る。

いま日本は、「相手が非協力なら、こちらも相応の態度に出る」というスタンスなのかなと思います。


状況に応じて


相手が非協力でも、日本は融和的に・・・とか、相手が非協力的だからこそ、日本はもっと融和的に・・・という主張もあります。

たしかに北風と太陽では、最後には太陽が旅人のコートを脱がすことに成功します。

ただ、外交においては、非協力な相手にはそれ相応の態度に出る必要があると思います。孔子の論語、「或曰、以徳報怨、何如、子曰、何以報徳、以直報怨、以徳報徳。」に通じるものもあるでしょう。常に同じ態度ではなく、状況に応じて打つ手が変わるのは自然なことですね。

なにはともあれ、問題が解決して、お互いに「協力」に戻る日が早く来ることを願います。

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どこの装甲を厚くするべきか

興味深い話を聞きました。

現代の戦闘機ではなくプロペラ戦闘機の時代のことです。被弾しても帰還の確率を高めるためにどうしたらいいか。簡単なのは装甲を厚くすることですが、そうすると重量がかさんで航続距離も減りますし、戦闘能力も落ちます。

なので、必要なところを必要なだけ厚くしたい。

今回は、視点を置くところについて


自作プロペラ機


プロペラ機を自作しました。

エクセルで。

エクセルは何でも作れますね。

さて、以下の絵をご覧ください。

プロペラ機 小黒とら

攻撃を受けて帰還した40機の機体を調べたところ、赤い点に被弾していたと分かりました。

さて、どこの装甲を厚くすべきか。


被弾の多い箇所?


被弾の多い両翼や機体後部、尾翼ではありません。

知っている人は知っているのでしょうが、私は素直に間違えました。上の図で被弾の多い場所ではないんです。

答えは・・・

上の図で被弾していない、機体中央の前部、操縦席のある部分です。

なぜなら

上の図は「生き残った」戦闘機が受けた傷の場所だからです。


生き残れなかった戦闘機


「生き残れなかった」機体は、主に機体中央の前部にある「操縦席部分」に被弾していたのです。

生存確率を高めるには操縦席部分の装甲を厚くする必要があるわけです。

生き残った機体を見ているのでは判断を誤りやすいということですね。


まとめ、のようなもの


生還した機体は調査することができますし、生き残ったパイロットからは話を聞くこともできます。

でも

目を向けるべきは、犠牲になった機体、パイロットなのでしょうね。

忘れがちな視点でした。

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米国で非常事態を宣言、州兵などを動員 ノースカロライナの暴動

日銀の新しい政策とFOMCの利上げ見送りを受けて円高気味ですね。

円高が進行するリスクに備えて今日、財務省、金融庁、日銀の3者会合がありました。

2桁円にはひとまずブレーキがかかりそうです。

それはそれとして、今回は別の話です。


今日のニュース


今日はちょっとカッコを付けてCNNテレビを見てました。

CNNはかなり長い時間をかけて、ノースカロライナ州の暴動を中継してました。

市民による抗議行動が収まる気配を見せないため、州知事は「非常事態」を宣言しました。警察力だけでは足りないと判断し、州兵を動員して治安維持にあたっている状況です。
[外部記事]


黒人男性は撃たれやすい


暴動の原因は、黒人男性が警察官に撃たれて死亡したことです。

人種問題です。

米国では警察官に撃たれるのは主に黒人ですね。

別の事件をテレビで見たことがあります。

警察が追っている容疑者は薬物の依存癖のある人物です。しかし警察が銃を向けているのは、その容疑者がカウンセリングを受けている矯正施設で働くヘルパーの黒人(=容疑者でない普通の市民)です。誤解されている黒人は、自分がこの施設で働く人物であることを叫び、地面に背中を付けて、両手両足をあげて武器を持っていない事を示して動かないでいても、

脚を撃たれました。

黒人は撃たれやすいと聞いたことがあります。


人種差別の面はあるとしても


けっこうセンシティブな話です。

黒人を撃つのは、ヘイト(憎悪)から来る人種差別とは違う心の動きなのかなと思います。

米国の社会心理学の本を読んだことがあります。「好き、嫌い」といった感情は、深層心理は動かしにくいものの、表面的にはだいぶコントロール可能だそうです。

それに「嫌い」はトレーニングによって克服も可能です。ピーマンは苦いので、小さな子はピーマンを嫌います。でも大人になるにつれて好きになったりしますよね。


厄介なのは恐怖心


好き、嫌いの感情よりも厄介なのは「恐怖心」です。

恐怖は最も深く、強く、その人を特徴づける感情の一つだそうです。

恐怖心は生存本能に直結するので、理性ではコントロールしにくいです。トレーニングで克服するのも難しいです。

で、

警察官が黒人を撃ちやすいのは、黒人に対する恐怖心があるのではないか。警察官が白人やアジア系、ヒスパニックに対峙するときに感じる恐怖心より、黒人に対したときの恐怖心の方が強いのではないか。

だから、恐怖心を抑えきれずに撃ってしまう。

という説です。


いや、そのりくつは


このりくつは結構センシティブな問題です。

ただ、憎悪や差別意識というよりは、恐怖心なんだろうなという気もします。

根っこにあるのが憎悪や差別意識ではなく恐怖心だとすると、より根深いですね。問題解決は簡単じゃないと思います。

難しい話ですね。

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