カテゴリ:難しい問題を考えてみた の記事一覧

英語の習得 「聞き流すだけ」で大丈夫? 投資教育は?

聞き流すだけで英語が話せるようになる、という教材があります。

効果はあるのでしょうか。

今回は、英語学習と投資教育について


英語教育


英語は学校で習います。

中学と高校だけで数えても6年間です。

英語が聞き取れるようになるか、英語が話せるようになるかは、同じ授業を受けていても個人差は大きいと思います。

自助努力の差ですね。

語学は受け身では身に付きにくいです。


聞くだけで英語が話せるようになるか


聞き流すだけで英語が話せるようになる?

そうであれば楽ですね。

通勤や通学の途中に英語を聞き流して、自然と英語が話せるようになったらいいですね。

ところが、そうやって英語を身に付けた人は私の周りにはいません。

門前の小僧習わぬ経を読む、ということわざはありますが、実際にはお経を聞き流すだけで何を言っているのかを理解して、話せるようにはならないですよね。


○○するだけで


○○するだけの簡単な方法です。

これは訴求力あります。

ダイエットもそうですし、英語の習得もそうです。これだけをやっていれば、それ以外の大変なことをすることなく、簡単に目標を達成できると思えます。

いやぁ・・・

実際は無理ですよね。

母語の日本語は自然と何の苦労もなく身につきます。しかし、ある程度の年齢になってからの第二言語は違います。読んで、書いて、聞いて、話して、少しずつ身につけるしかないです。

簡単に達成できるなら、日本人は英語が苦手、なんてフレーズが長く生き残っているわけがありませんね。


投資教育と英語教育


投資教育も英語教育に似たところがあると思います。

どちらも学問というよりは、実用的なものです。

仮に、学校や公的な機関が投資教育をするとしても、当たり障りのない通り一遍の内容になる気がします。実用的なものを身に付けたいなら自助努力が大きいでしょうね。

で、どちらも「生きた英語」とか、「市場は生き物」という言葉があるように、柔軟で、自由度の高いものだと思います。

言葉の言い回しは何通りもありますし、投資のやり方も何通りもあります。

英語では文法の正しさとか、発音の正確さとか、抑揚の自然さとか、そういうことは過度に気にしないほうが上手くいくと思います。

あ、あと

自分の英語力を他人と比べないこと、です。

比べたら気になり、気になったら話せなくなりますね。(^^;


思うこと


英語も投資も

○○するだけでOK、みたいな簡単なものではないと思います。

努力して少しずつ身に付けていくものだと思います。

一方で、○○でなければダメ、みたいな硬直的なものでもないと思います。

柔軟で自由度の高いものなので、多少のことは何とかなると思います。

楽なほうに流されず、そうかと言って堅苦しく考えず、適度なまじめさと適度な開き直りが必要なんでしょうね。

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金融庁は投資家ファースト?

行政は、すべての国民に対して公平公正であるべき。

いま話題の加計学園の獣医学部新設は、特区による規制緩和が公平公正で透明性の高いプロセスで決定されたのかどうかに疑問が持たれています。

今回は、行政について難しく考えました。


政府サイドの苦悩


今回の加計学園の問題は、ちょっと前に問題になった森友学園より深刻な気がします。

問題は行政が歪められたのかどうかですね。

それに対して政府は、前事務次官のプライベートな部分を読売新聞にリークして、人格にかかわる部分を指摘することで発言の信頼性の低下を狙っています。

また、今朝の討論番組で自民党の小野寺氏は、既存の獣医学部の入試倍率が高いことを述べて、獣医師になりたい子供たちの夢を・・・と感情に訴える部分での反論に終始しました。

いやぁ・・・苦しいですね。

事実関係で論じると苦しい場合、「人に訴える議論」か「感情に訴える議論」でやり過ごすしかないです。


本題はここから


さて、今回の本題はここからです。前置きが長い。(^^;

文部科学省ではなく金融庁の行政についてです。

NISAが迷走している気がします。NISA、積立NISA、ジュニアNISAとたくさんあるのですが、既存のNISAは高齢者主体ですし、しかも稼働している口座も少ないですね。

金融庁が目指しているのは若年からの資産形成ですが、その機運は高まっていないです。


金融庁の取り組み


金融庁は、個人投資家との対話で個人投資家の意見を吸い上げています。

ただ、どうなんでしょう。

金融庁がコンタクトできる個人投資家はあまりにも少ないです。しかも、金融庁との対話に参加する人はそれなりに問題意識を持った人でしょう。投資にほんのちょっと興味や関心が出てきた人や、会社がDCを導入するから何か考えなきゃいけなくなった人は予備知識がないので参加に二の足を踏むでしょう。また、既に独自の投資スタイルを持っている人も金融庁のヒアリングには参加しないでしょうね。

つまり、サンプルバイアスが大きいんです。

投資に関するサイレントなマジョリティは、金融庁との会合には参加しない側にいる気がします。

金融庁はそういうことを十分に承知しているとは思いますが。


気になること


投資家もいろいろです。

金融庁が良しとする投資スタイルを取り入れる人もいれば、自分なりの方法で投資する人もいます。

一方、非課税のメリットは、すべての投資家に公平、公正であるべきです。

積立NISAでは、金融庁が良しとする、「長期・積立・分散投資」なら一定の枠内で非課税です。しかし、その方針に合わない、たとえば金融庁の選定に漏れたアクティブ投信に投資したい人は非課税の恩恵を受けられません。


積立NISAに思うこと


金融庁は、積立NISAを業界を変えるための道具として使おうとしているのかな。

そんな気がします。

業界への圧力も狙っているからなのか、積立NISAは要件が厳しすぎます。多くの投資家にとって公平公正で使い勝手のいい制度とは言えません。また、業界は積極的には推進しないでしょうから、投資家への普及もあまり期待できないでしょう。

そこで、

要件の厳格化が優先され、投資家の利用を促進できない積立NISAを始める社会的価値はあるのか

という疑問も出てきますね。(^^;


公平公正と、全体への奉仕


公平公正に、全体の利益になるように国の政策は行われるべきです。

証券投資に一定限度の非課税枠を設定し、広く一般国民の資産形成を促す。

そのために積立NISAはいい制度なのか。

私はもっと工夫の余地がある気がします。

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なんでこれで炎上するのかな・・・ というニュース

「タクシーで受験生送ったJR北海道が炎上 地元民も賛否」という記事です。[外部記事]

センター試験が行われた日、北海道のJR函館線の特急がトラブルで運休しました。それに乗ってセンター試験に向かう予定だった受験生を、JR北海道がタクシーを手配して試験会場に送り届けたという話です。

JRの対応のおかげで受験生は試験に間に合ったようです。

で、私は、よかったねー

と思ったのですが・・・


炎上


「そもそも、交通機関の遅れで遅刻するような人は自己責任だからその時点で不合格」「受験生だけ特別扱いはおかしい」

など、批判的なコメントがインターネットの掲示板やツイッターに上がったそうです。

ん・・・

たしかに自己責任は理解できます。

でもね、と。

窮地に陥った受験生がいて、それに対してJR北海道ができる事をした。

それはいい事だと思うんです。


自分が受験生なら


自分が受験生で、運休で試験に間に合わなかったら

天候を恨み、JRを恨み、試験会場の近くに前泊していなかったことを悔やむでしょう。

受験生でない人の目線では自己責任論で斬ることができるでしょうが、自分が受験生の立場なら自己責任では片付けられないですね。


それに


自分が受験生の親や兄弟姉妹、親戚のおじさんやおばさん、あるいは近所の人でもいいです。受験生の関係者だとしましょう。

雪のために電車が運休して、試験を受けられずにガッカリして帰ってくる子に対して、

自己責任だよ

って言えるかな・・・


北海道の自然の厳しさ


元記事を読んで思うのは北海道の自然の厳しさです。

冬の北海道には行ったことがないのですが、テレビで見るところ、いやぁ・・・リスクを考えたら前泊なのかなとは思います。

とはいえ、元記事にあった「母としては、ただでさえ緊張する試験当日、ホテルからじゃなくていつもと同じ布団で寝て、栄養たっぷりの朝ご飯を食べさせて送り出してあげたいと思ってる」という気持ちも分かります。

前泊するもしないも、どちらもありだと思います。

少なくとも、前泊していないことで批判するのは結果論だろうなと思います。


思うこと


どのくらいの人がJR北海道の対応に批判的なんでしょう。

JR北海道はできる事をして、受験生は試験に間に合った。

過剰サービスや特別扱いと思う人もいるでしょうが、誰かが損をしたり、誰かが不当な扱いを受けたりしたわけでもないですよね。

受験できずにガッカリして帰ってくる子が出なかった。

それはいい事だと思うんです。

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御嶽山噴火 遺族の提訴に思うこと

「御嶽山噴火 死亡の5人の遺族が国と長野県を提訴」というニュースがありました。
[外部記事]

長野県の御嶽山の噴火では58人が死亡しました。戦後最悪の噴火災害です。

噴火は2014年の9月です。あれから3年が過ぎているんですね。


遺族の判断


58人の方が亡くなり、5人がいまだに行方不明です。

受け入れ難い事故にさまざまな思いを持っている方もいるでしょう。

今回のテーマは遺族の提訴の是非ではありません。

58人の方が亡くなった事故です。遺族の数も多く、提訴する人もいれば提訴しない人もいます。訴訟するかしないかは、それぞれのご遺族の判断だと思います。


今回のテーマは


今回のテーマは自然災害についてです。

冒頭のNHKのニュースによると、気象庁は「火山の状況に関する解説情報」を発表し、警戒の呼びかけをしていたんですね。それに噴火レベルの引き上げは数値基準だけで決まるのではなく、地殻変動などの要素も加味しての総合的判断のようです。

となると、引き上げを怠ったと主張するのは難しいと思います。

噴火を事前に察知するのは難しく、予見可能性は相当に低かったと思われます。


どのくらいから警戒を発するべきか


警戒を発する閾値の問題です。

すぐに警戒を発するようにすると、無警戒での事故を防げる可能性は高まります。「見逃し」は減らせますが、その裏返しとして「空振り」も増えます。

極端な話ですが、ちょっとでも火山性地震が増えると警戒を引き上げるようにすれば、訴訟のリスクは低下できます。でも、そうなると山頂付近に近づけなくなります。登山の楽しみが減ってしまいますよね。

それに空振りには副作用もあります。警戒がすぐに上がることで警戒の感度が鈍ることです。

オオカミ少年の話ですね。


身近にある危険性


人の命は、意外とあっけなく終わってしまう事があります。

大雨の日に土砂崩れで流されたり、雪下ろしで転落したり、登山で滑落して死亡する事もあるでしょう。自然災害ではありませんが、交通事故や通り魔に遭って命を落とす可能性もゼロではありません。

生きている以上、不慮の事故に遭う可能性は絶えずあります。極論すると、いまこの瞬間に巨大地震に見舞われる可能性もあるわけですね。可能性は低いにしても。

で、ちょっと言葉足らずになるかもしれませんが・・・

たまたまその日、その時間、その場所にいた。

被害に遭う必然性もなく、誰かに落ち度があるわけでもなく、ただただ、巡り合わせなのかなと。


どう考えるか


突然の不幸に見舞われることはあります。

自分か、自分の大切な人か。あるいは関係のない人かもしれません。ただ、理不尽な不幸は残念ながら発生するものです。

そう考えると、日々平穏に過ごせるのはラッキーなことかもしれません。

人間関係のストレス、将来への漠とした不安、やりたい事がやれない不自由と、やりたくない事をやらなきゃいけない腹立たしさ。そういうものに囲まれると忘れがちです。

今日一日、平穏無事に生きた。

それは十分に幸せなことなんでしょうね。(^^)

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釜山の慰安婦像に対する日本政府の対応 ゲーム理論で考えました

韓国で釜山に慰安婦像が設置されたことを受けて、日本政府は対抗措置を発表しました。
[外部リンク]

1. 在釜山総領事館職員による釜山市関連行事への参加見合せ
2. 長嶺駐韓国大使及び森本在釜山総領事の一時帰国
3. 日韓通貨スワップ取極の協議の中断
4. 日韓ハイレベル経済協議の延期

今回は、日本政府の対抗措置をゲーム理論で考えます。


極めて遺憾


抗議を表す外交上の用語は4つあり、それに強調語を付けるかつけないかの2通りあり、全部で8段階だそうです。(参考リンク

強い順に
1、2. (断固として)非難する
3、4. (極めて)遺憾だ
5、6. (深く)憂慮する
7、8. (強く)懸念する

今回の慰安婦像の設置について日本政府は「極めて遺憾」としています。8段階の上から3番目のレベルです。


なぜ遺憾なのか


2015年の日韓合意において、日韓両政府は慰安婦問題が「最終的で不可逆的に解決される」ことを確認しています。公式な文書になっていないにしても、日韓の両外務大臣が共同記者会見を開いて発表しています。

なので「最終的で不可逆的に解決される」ことの合意の存在は確実ですね。

で、日本としては、
1. 日韓合意を韓国側が履行していないことに対して遺憾
2. 領事機関の威厳等を侵害するウィーン条約に照らして遺憾
ということです。

日本の領事館に面した歩道に慰安婦像を設置することがウィーン条約に反しているわけで、韓国側がいかなる理由を述べようとも、設置を可とする理由はありません。

日本が撤去を求める正当な理由があります。


さて、ゲーム理論


1. 日本と韓国がお互いに協力し合うケース。
2. 日本が協力的で、韓国が非協力的なケース。
3. 日本が非協力的で、韓国が協力的なケース。
4. お互いに非協力的なケース。

この4つが考えられます。

囚人のジレンマと同じ利得構造で考えましょう。

japankorea.png

囚人のジレンマの詳細説明は省きますね。

囚人のジレンマのポイントは、「お互いに意思疎通のできない状況」での「一回だけの意思決定」という点です。その場合は、お互いに「非協力」が均衡となります。

協力し合えばお互いに高い利得が得られるのに、自分が協力し相手が裏切り(非協力)に出たときのダメージが大きいので、お互いに非協力を選ぶのです。だからジレンマなんですね。


外交ゲーム


さて、外交は「お互いに意思疎通のできない状況」でもなく、「一回だけの意思決定」でもありません。外交は、相手の取った行動が見えて、かつ、繰り返し行われる行為です。

そのときの戦略は単純な囚人のジレンマではありません。

ベストな戦略は、「しっぺ返し戦略」(Tit for tat)と言われています。

こちらの戦略として、最初は「協力」の行為を取ります。以降は相手の手を見て、その通りに返していくことを繰り返します。つまり、相手が協力なら、こちらの次の手も協力。相手が非協力なら、こちらの次の手も非協力です。


しっぺ返し戦略のポイント


こちらが先手の場合、初手は協力。
相手が協力で返してくれるなら、こちらも協力で返す。(こちらから裏切ることはしない)
相手が裏切るなら、こちらも非協力で対抗する。
相手が協力に戻るなら、こちらも協力に戻る。

というシンプルなルールです。

これが最も利得が高くなる戦略と言われています。

常に協力的でいるよりも、常に裏切るスキを狙っているよりも、相手に合わせた戦略を取るのがいいんですね。こちらから裏切ることはしないし、相手が協力に戻ったら、いつまでも裏切りを続けることなくスパッと協力する。

ただし、相手が非協力なら、こちらも相応の態度に出る。

いま日本は、「相手が非協力なら、こちらも相応の態度に出る」というスタンスなのかなと思います。


状況に応じて


相手が非協力でも、日本は融和的に・・・とか、相手が非協力的だからこそ、日本はもっと融和的に・・・という主張もあります。

たしかに北風と太陽では、最後には太陽が旅人のコートを脱がすことに成功します。

ただ、外交においては、非協力な相手にはそれ相応の態度に出る必要があると思います。孔子の論語、「或曰、以徳報怨、何如、子曰、何以報徳、以直報怨、以徳報徳。」に通じるものもあるでしょう。常に同じ態度ではなく、状況に応じて打つ手が変わるのは自然なことですね。

なにはともあれ、問題が解決して、お互いに「協力」に戻る日が早く来ることを願います。

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